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マガジン「沖縄で家づくり」読んでみてね!

沖縄移住は、老後がいいの?若いうちがいいの?

若いときと老後と

友人、知人と、沖縄移住の話になると、非常によく出てくるのがこの会話。

友人「沖縄移住したんだって?いいなぁ、うらやましい!」
私 「いやぁ念願叶いましたわ!」
友人「沖縄とか移住したいなぁ、、まぁでも今じゃなくて定年後がいいかな」
私 「若いうちに都会でがっつり働いて、リタイア後はのんびり南の島って感じね!」
友人「そうそう!…いいよね〜..(妄想モード突入)」
私 「いいよね〜…(妄想モード突入)」

こんな会話をしておいて、現在29歳の私は早くも南の島に上陸しています。
いろいろ事情はあったのですが、どうやら、沖縄移住となると、みんな、若いうちと老後、大きく2つのタイミングを考えるようです。

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沖縄は”老後”の移住先として一番人気

先日、こんなニュースを見かけました。

旅行したい都道府県ランキング、1位は「北海道」、海産物や冬のレジャーが人気に ―ソニー生命 | トラベルボイス
ソニー生命保険が調査した「47都道府県のイメージ」で、旅行で行きたい都道府県の1位は「北海道」(35.7%)で、2位「沖縄県」(19.3%)、3位「京都府」(8.9%)となった。また、「ふるさと納税したい自治体がある都道府県」でも、1位は「北海道」(14.9%)となり、続く2位「宮崎県」(2.5%)、3位「沖縄県」(2.1%)との差が開く結果となっている。   北海道は、「カニを食べたい」「いくらを食べたい」といったおいしい海産物が、旅行先やふるさと納税先の人気の理由にあげられた。また、旅行のイメージでは、スキー、スノボード、「雪まつりを見てみたい」など、現地ならではのレジャーやイベントを理由とする声もあったという。 旅行で行きたい都道府県のトップ10は以下のとおり。 ソニー生命保険:報道資料より   ふるさと納税をしたい自治体がある都道府県トップ10は以下のとおり。 ソニー生命保険:報道資料より   なお、老後に移住したい都道府県は、1位「沖縄」(10.3%)、2位「北海道」(4.3%)、3位「東京都」(2.7%)となった。老後の移住先としての沖縄県では、「海がきれい」「温暖な気候だから」といった理由のほか、時間がゆっくり流れ、のんびりできるムードが挙げられた。 シーンや目的によって理由はさまざまだが、「北海道」や「沖縄県」がイメージの良い都道府県としていずれも上位にランクされたのが特徴だ。 老後に移住したい都道府県のトップ10は以下のとおり。 ソニー生命保険:報道資料より   この調査は、2015年11月9日~11月16日にインターネット調査として行われたもの。対象は、調査会社ネットエイジアのモニター会員を母集団とする20歳から59歳までの男女。サンプル数は2350で、有効回答から居住地×性別×年代区分がほぼ均等になるように抽出された。  

旅行で行きたい都道府県は、第一位「北海道」でしたが、老後に移住したい都道府県は「沖縄県」が堂々一位。

退職後に移住するとしたら、どこに住みたい?
 退職後、第2の人生のスタートとして「移住」を考えている人もいるだろう。国内外問わず、退職を間近に控える人たちに人気の移…

こちらの記事では、退職後の移住に関するアンケート調査を実施していますが、退職後、国内移住先として住んでみたい県はやっぱり「沖縄県」が一位

老後の沖縄移住って人気なんですね〜!(一方、20代で沖縄移住のニュースはあまり見かけず)

冒頭で上がった「リタイアしたら南の島でのんびり」というキーワード。このイメージがまさに反映されているように思います。

実際どうなの?

さてさて、実際に沖縄移住を考えていらっしゃる方からすると、気になるのは「どちらがいいのか」ですよね。
若い時と老後、どちらが移住のタイミングとしていいのか?

それぞれにメリット・デメリットを考えてみます。

若い時に移住する場合のメリット

体力がある

60代より、20代の時の自分の方が、筋力・持久力ともにあるんです。
よほど鍛錬していない限り、万人、そうだと考えて間違いありません。

沖縄も那覇のような都会を抜ければのどかな場所も多いです。
みんなが憧れる自然あふれる場所は、得てして、物理的な利便性が下がります

スーパーまで車で片道1時間、坂道を数百メートル上がらないと家に入れない、毎日森に入って食料を採集しなきゃいけない(さすがにない)、もう完全に物理的な問題です。田舎暮らしって体力があると助かります。

フットワークが軽い

若干、年齢関係ない場合もありますが、体力のこともあって、若い時の方がフットワークが軽いです。
新しい住処、新しい土地、インターネットがある時代とはいえ、足を使って新しい情報を求める必要があることも多いです。

特に、沖縄移住は住んだ後の楽しみが、マリンアクティビティみたいなアウトドアになりやすいので、フットワークが軽い方が色々と楽しめます。

失敗がやり直ししやすい

移住には、成功体験も失敗体験も必ず出てきます。
成功はそれ自体を噛み締めて糧にしていけばいいですが、失敗は、ものによってはやり直しが必要となる場合があります。

例えば、「何も考えずに沖縄に来たら、就職できず貯金が底をついたどうしよう」みたいな時。

これ、もう帰れるなら地元に帰って、一旦仕切り直ししたほうがいいですよね。
こういう状況でも、20代だったらまだ「次の10年で再チャレンジ」も考えやすいです。

若い時に移住する場合のデメリット

予算がない

「沖縄移住して、海の見える家(マンション)に住み、1年くらい何も考えずに過ごす..」
そんな小説に出てくるようなことをしたいと考えた場合、だいたい、ざっと考えて貯蓄300万円/年くらい必要だと思います。

節約しつつ、初年度のことだけ考えればもっと安く済みますが、次の年の生活のことや、沖縄移住がうまくいかず(例えば都内に)帰り、再就職することなどを想定すれば、上の金額くらいはあったほうが安心です。

移住のためだけに十分な予算を持っている20代、あんまりいないです。

将来設計が複雑になる

老後の移住は、リタイア後、余生を充実して過ごす、自分や家族のための人生設計です。

しかし、若い時の移住は、それだけでは不十分です。
自分の将来のキャリア、結婚していれば配偶者の将来、子供のこと、実家の家族のことなど、世代で担うことが加わってきます。

何個も同時に「どうしよう」なんてなると、沖縄移住も億劫になってきます。

判断を誤りやすい

これは一般論として、若い時の方が、社会生活や人間関係の経験値が少ないです。
何かを判断する時にも拠り所となる根拠が少ないので、決断が早い分、熟考しないで判断しがちになります。

これに、「移住後の生活を豊かにしたい」とか、「移住生活の資金が欲しい」とか、思惑が入り乱れると、よくよく考えずに起業して倒産してみたり、後先考えずに家を建てて、「やっぱり海外に住みたい」とか言い出したりするわけです。

これは何が成功で、失敗かの考え方にもよりますし、まぁ年齢で一概にこうだとも言い切れないです。
傾向としてそういうリスクもあることを踏まえたほうがいいです。

ポイント

私も28歳で沖縄に移り住みました。まだ住んで2年弱ですが、良かったのは、「フットワークが軽い」のと、「友達作りが気軽」なことでした。

また、俗にいう「若さ」に任せた行動ができるのも、良いことだと思います。移住では、自分にとって新しいことがたくさん起こります。それに合わせて成功体験も、失敗体験もでてくるので、それぞれに疲弊せず楽しめる体力が十分あるのはいいことです。

これから数十年、沖縄で働いて生きていくので、金銭的な計画や、努力は必要不可欠です。
やはりここはネックですね。元々給与水準が高くない沖縄。周りの友人と話してても、金銭的な課題や不安が出ることは多いです。

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老後に移住する場合のメリット

お金に余裕がある

総じて全てがこうだとは思いませんが、やっぱり老後に移住を考えるくらいになると、予算が十分にあると言えます。

沖縄移住してから、数人、50、60代の移住者と世間話する機会もあったのですが、彼らは、20代が「家を建てる」でやっとのところ、退職金や、資産をやりくりして「見晴らしのいい場所に豪邸を建てる」なんていうのを移住の際、目指していたりします。

“夢のような”暮らしを設計しやすい

沖縄移住のイメージで、典型的なのが「海辺に素敵な家を建てて、静かに暮らす」的なのだと思いますが、こういうプランニングがしやすいのは圧倒的に老後でしょう。

予算が十分にあるならば、家も確保できるし、将来設計も自分と家族の範囲で行えばいいし、社会的にものんびりしていい立場。
また60代にもなると、20代の頃と比べて人間関係も広く、人との折衝ごとを経験しているので、多くの人の協力を得ながら理想の暮らしを実現していきやすいと言えます。

自分のペースを保ちやすい

沖縄に住んで、すぐに仕事を始める必要があれば、会社・仕事のペースがあるので、そちらに合わせる必要があります。

一方、定年後であれば生活のペースはあくまで自分。休みの日にちょっとずつ荷ほどきして、家具を集めて、行政手続き済ませて..、何てあくせくしなくても、平日に毎日ちょっとずつやれます。(←これ以外と大事です)

疲れたら、しばらく家で休めばいいし、いろいろと作業の多い移住前後は、自分のペースを保つ方がいいことが多いです。

老後に移住する場合のデメリット

病気・怪我のリスクが上がる

年齢が増すにつれて、どうしても起きてくるのが健康リスク

節約しようと、沖縄への引っ越しを自分で実行。重いものを持ち上げたらなんと重度のギックリ腰に。それが悪化して、長期入院になり移住ができなかったなんて噂話も聞いたことがあります。

せっかく沖縄に移り住んでも、不健康で楽しめないのでは本末転倒ですね。
体調管理が重要になってくるのが老後の沖縄移住のポイントだと言えます。

新しい人間関係づくりが大変

沖縄移住をする方は、そもそも見知らぬ土地に行こうと考えるのだから、人間関係もだいたいオープンな場合が多いです。友達づくりが得意な人も多いでしょう。

ただ、一方で、沖縄に住んでいる地元の方は、もともと生まれ持った土地でずっと生きていく姿勢の人もいます。生まれた時からの人間関係を重んじている人は、新しい人間関係を手放しでは歓迎しない場合も。
移住先での友達作りがハードルになることもあります。

“慣れ”に時間がかかる

私、大学時代は高齢者の介護福祉を勉強してまして、高齢者の特徴について比較的くわしいのですが、その一つに「新しいものに慣れるまでに時間がかかる」ことが挙げられます。

これ、沖縄移住でも一つのネックになるのです。

例えば、「夏場の暑さ」だとか「沖縄の慣習」だとか「沖縄の食事(味付け)」だとか。方言もそうですね、地域の人との会話の雰囲気とかもそうかもしれません。
細かなことでも「今までのもの」からなかなか抜けられずに、かえってストレスを感じることもあります。

ポイント

私が老後移住しているわけではないので、あくまで参考です。

老後移住は基本的に描いてきた夢を実現させる段階です。
予算や、生活設計など、若い時にあった障壁が少なくなり、自分らしい沖縄移住を描きやすいと言えます。

一方で、健康(体力)へのリスク、新しいものへの適応力などは、若い頃と比べて下がってきます。人間関係の構築も思わぬハードルになることもありますので、十分に自らの体力と相談しながらペースを崩さず沖縄移住を進めていく必要があります。

で、どっちがいいの?

結局どっちがいいのよ?というと、一概にどっちとも言えません

わかるのは、デメリットがクリアできているなら、沖縄移住しやすい状況とも言えます。

若い時だと..。

  • 移住の予算が必要十分に確保されている
  • 仕事や将来設計の見通しが立っている
  • 勢いで大事なことを決めないと自分を戒めている

老後だと..。

  • 健康(体力)リスクをきちんと管理している
  • 新しい人間関係作りへの十分な熱意がある
  • 沖縄へ慣れるためにかける時間・意欲がある

と、なります。

人生何が起こるかわからないから

すでに若いうちに沖縄移住してしまったので、個人的には「人生何が起こるかわからないから、やろうと思った日が吉日」で、若い時に沖縄移住したほうがいいと思っています。

でも上の言葉を見て「そうだよね、よし!移住しよう!」とすぐ思った若い方は、デメリット「判断を誤りやすい」に当てはまる可能性があるので、お気をつけください笑

ちなみに、Twitterのアンケート機能を使ってツイートしてみた結果はこんな感じでした。

けっこう意外!
半々くらいかなと思っていたら、若い方が多いんですね。

いかがでしょうか?
ご自分はどっちが良さそうですか?

もしタイミングを迷っている方は、これを参考にして自分なりの沖縄移住タイミングを考えてみるといいかもしれません。

▼私たちの体験談・生活、仕事、お金のことなど、沖縄移住に関する情報は、すべてこのページにまとめてあります。
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