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テレワークは沖縄の離島移住を促進するか?取り組みをした方に話を聞いてみた!

テレワーク”という言葉をご存知でしょうか?

テレフォンワークでも、テレビワークでも、キテレツワークでもなく、「遠隔業務・在宅業務」のことを指します。

コールセンター(テレフォン)のことかと思ってた!

「tele=離れた所」「work=働く」でテレワークって意味よー

インターネットが普及した今、在宅で仕事をこなしたり、モバイルワークで世界各地で仕事をこなしたりする人が増えています。

今回は、竹富町の西表島を対象に、テレワークを用いた移住促進を試した方に、そのときの様子をうかがってみました!

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西表島に移住したお二方に話を聞きます

カタヒラさんとタカマツさん

カタヒラさん(写真左)とタカマツさん(写真右)

今回、お話をしてくださる移住者の方は、カタヒラさんと、タカマツさん

カタヒラさん

カタヒラさん

現在、西表島大原に在住されています。西表島へは、移住されて6ヶ月

もともと東京都内で、電子部品のウェブ販売会社を経営されていたのですが、2015年9月の沖縄移住フェアへふらりと顔を出したら、西表移住の案内があり、「え?あの秘境の島に移住できるの!?」と、チャレンジ精神に火がついて移住を即決したそうです。

ちなみに、事業内容的には場所を選ばないので、月1回東京と西表島を行き来しながら、現在も会社は運営されているとのこと。

こないだ食べて美味しかったものは、マングローブガザミ
お嫁さん、募集中です。

タカマツさん

タカマツさん

西表島の古見という場所に住んでいらっしゃいます。
古見は西表の中でも、古き良き集落だそうで、世帯数も20程度、集落全体が家族のような感じなのだそうです。
現在は、町営住宅にご家族と住んでいるとのこと。

ちなみにタカマツさんも、もともと東京都内でシステムエンジニアとして会社を経営されている方です。

西表島に移り住んで生活がワイルドになり、現在は、地元の方に教えてもらいながら、イノシシ狩りをたしなんでいるそうです。「肌の色はもともと白かったです。(ご本人談)」

仲介してくださったサキヤマさん

今回のインタビューは、「竹富町移住」をテレワーク(オフィスから遠隔で仕事をすること)で実証する事業の担当をしている株式会社ブルー・オーシャン沖縄さんにお願いして、西表島に移住したお二方とお話しをする場をセッティングしていただきました。

株式会社ブルー・オーシャン沖縄のサキヤマさんにも、同席していただき、テレワークの移住促進について話を聞いていきます。

テレワークの実際について聞いてみる!..その前に

インタビューが始まりました。

インタビュー開始

本日は、よろしくお願いしまーす!
さて、え〜と、それでは何から話しましょうか?笑

いきなり詰まるインタビュー下手な私。

こんにちは。サキヤマです。
では最初に、テレワーク実証事業について、説明をしておきましょうね

お願いします!(ほっ)

助かった!まず、株式会社ブルー・オーシャン沖縄のサキヤマさんから、テレワーク実証事業の説明をいただきました。

テレワークは、移住相性がいいかも!という仮説を実証する

インターネット技術を用いた仕事は「場所を制限しない」ものが多いです。
テレワークは、そういった技術と業務文化をもとにできた勤務形態。

在宅で仕事をしたり、ノマド的に各地を動きながら業務を行います。

そんなテレワーク、移住にも良い可能性があります。

・「就業する仕事がない」場所でもネットがあれば仕事できる
・どこでも仕事ができるから、移住ハードルがクリアしやすくなる!
・「仕事があるなら」と、地方に定住する人も増える
・人が増えると地方の少子高齢化・人口減少にも効くかも

あくまで上は理想の話ではありますが、テレワークの特長を踏まえると、そういう考えにも及びますよね。

竹富町 西表島で、テレワークする人を育てる

じゃあ、西表島にだって、移住する人が増えるかもしれない。試してみよう

というのが、実証事業の概要。

実は、総務省が平成27年度に「ふるさとテレワーク実証事業」なるお試し事業をやっていたりします。全国40地域が申請し、その中から15地域が採択され、竹富町が、その15地域に入ったそうです。おぉすごい!

実は、西表島って、もともと計画移民を受け入れていたりと、、移住者に対してオープンな土地なんですよ

移住促進を試す事業とも相性が良い島だったようです。

今回の事業では、移住者と、既に移住している方に対して、「テレワーカー育成講座」を開き、就業までワンストップで支援をおこなってみたそうです。

この時の育成講座は、コールセンター業務を在宅で行える人材を育てたり、そのための環境を整えたりしましたね

カスタマーサービスのお仕事ですね

そうです。カタヒラさん、タカマツさんも、講座を受けてくださって、現在、コールセンター業務を在宅でされています。全部で7名の方が、講座を修了されましたよ

なるほど、なるほど。では実際のテレワークの様子を聞いてみましょう。

西表島生活でのテレワークについて

人によって仕事内容も変わる

タカマツです

カタヒラです。よろしくお願いします

よろしくお願いします

テレワークの内容について教えて下さい

現在、西表島に住まいながら、在宅でコールセンター業務を行っています。
一口にコールセンター業務と言っても、いろいろあって、私とカタヒラさんの業務内容は違います

え? 違うんですか?

例えば私は、インターネットプロバイダの「解約時のコミュニケーション」業務をしています

私は、同じインターネットプロバイダなのですが、設置方法など「How toを案内する業務」です

あ、確かに。カスタマーサービスに電話する時って、いろいろな用事がありますもんね!

業務の内容は、その人のキャリアや特性によって、それに合った業務が割り振られるとのこと。

時間は自由・売上げは単価制

では、シフトに従いご自宅でその業務をされている感じですか?

いえ、そういう感じではなくて、基本的には1件いくらと決まっていて、対応した電話件数によって収入は決まります

単価制なんですか!

そうです。やらなきゃいけない時間みたいなものは特になくて、自分でその辺はコントロールできます。

システムにログインすると、通話が繋がるようになって、何本対応したからいくら分稼いだ、と、そういう感じです

では、今日はまったくやらない、みたいなこともできるんですか?

はい、もちろん。自分の裁量です。
売り上げ0円になっちゃいますけど笑

ちなみに..、単価は..?(ゲス)

対応にもよるのですが、私は1本150〜250円くらいですかね。
業務パフォーマンスの良い方は、この単価が上がったり、インセンティブが付与されます

ちなみに..、それって割がいい..、感じ..です..か??(ゲス)

いやぁー正直に言えば、時と場合による感じですね!笑
1本いくらってことは、1通話何分かかっても同じ値段なんですよ

例えば、時給を1000円にするなら、1時間で4回通話対応をしなければいけませんよね。
でも、通話時間は人それぞれになりますし、そもそも通話がかかってくるかも、タイミングです

たしかに。必ず一定の仕事になるわけじゃないですもんね

そうです。
カスタマーサービスですから、雑な対応でたくさんやるってわけにもできませんからね

そうなると、いい時、悪い時と出てくるわけですね

その通りです。
私の場合、質問への案内ですから、5分で終わる時もあれば、1時間くらいかけて説明しないといけない時もあります

時給3000円換算の時もあれば、時給250円換算の時もある、ということですか

そうです。だから、カスタマーサービス業のみで生計を立てるのは結構大変かもしれないです。でも実際、テレワークのみで生計を立てている方もいます

例えば、石垣の方で、同じ業務でも50万円/月を超える収入がある人もいます。
もちろん、業務に割く時間や、対応の熟練度、インセンティブをあげる工夫など、徹底した何かは必要になるのだと思います

テレワークを始めたきっかけ

おふたりはなぜ、テレワークをやろうと思ったのですか?

西表島の離島でも、今までやっていたITのことを生かせる仕事だったからです。
私、最初は西表島で大工をすることになっててですね

システムエンジニアから、大工ですか!?

そうなんですよ!当然ですけど大変過ぎました笑

それは大変ですね。
私も、今までの仕事のように、パソコンを使って仕事ができるので選びました。

今までの仕事を生かせるのはいいですよね

はい。
時間の自由が効くので、仕事に縛られず、月1回東京の会社へ行ったり来たりができるのも気に入っています

おふたりとも、今までやっていたパソコン仕事ができる = テレワークだったようです。

テレワークの仕事内容が伝わりにくい

テレワークをしてみて、どうですか?

カスタマーサポート業はメンタルの強さ、それと喋るのが好きなことが大切ですね。そうでない人には、結構辛くて、続かない仕事かもです

カスタマーサポートに電話してくるってことは、何かしらサービスの”トラブル”を抱えている人が多いってことですからね

合わなかったのか、講習の途中でリタイアされるかたもいます

それと、西表島の方に、テレワークの仕事内容が伝わりにくいです。
在宅で働いていると、「あの人ずっと家にいるけど大丈夫?」って声が笑

「家にいる=休んでる」ってなっちゃうんですね

そう、在宅仕事も伝わりにくいですし、パソコンを使っていることで余計に伝わりません笑
仕事内容を見ても、「?」ってなるようです

時間を拘束されずに、収入の足しを作れる

私の場合、日に3〜4時間やっています。
現状で言えば、時給1000円いくかなぁ、くらい。他のこともあるので、これがちょうどいいくらいです

個人的には、テレワークだけで生きていくつもりだと辛いです。
でも、収入の足しを得る仕事を作れた、と考えると良かったなと思います。

私も、タカマツさんも、別で事業をしているので、+αという意味だといいですね

そうですね。
住むと、島の地域付き合いの時間も大事です。島の人がよくわかっていないコールセンター業務ばかりに徹底すると、村八分状態になりかねない笑
暮らしとバランスをとりながら収入を作り出せるのはありがたいです

草の根レベルで、ITのことを普及させていく

パソコンを使う方もいるので、時々、おじい・おばあに使い方を教えています

今はAmazonの使い方を教えられたらと思っているところなんですよ。
西表島には売っていないものを簡単に取り寄せられるので、ネットが使えると便利なことを知ってもらえたらと

パソコン操作がネックなだけで、サービス内容だけで言えば、
島のみなさん、意外と興味津々だったりします。通販は特にそう

とはいえ、Amazonで本を買うと、届くのに9日くらいかかりますが笑

え!9日ですか!?
西表まで運ぶとなると時間がかかるのですね

船の運航状況によるところがあるんです

せっかく、IT知識も技術も持って西表島に来ました。
ちょっとずつ、普及させていきたいですね。

周りにそういう人がいると一気にIT理解が進みますからね

今度、小学校の児童と一緒に「畑に自動で水やりをするシステム」なんかを作ってみようと思っています。工作感覚で作れるし、子供が完成させたとなれば、島の人たちも興味を持って見てくれるはず

素晴らしいですね!西表島が一気にIT化しそう!

次はフロントエンジニアを募集しています

テレワーク実証事業は2月に完了したのですが、引き続き、「移住支援」の活動として、事業継続しているそうです。

2015年はカスタマーサポートの育成を行い、7名の方が就業しました。

2016年度、今度はHTMLコーダーとWebデザイナー育成を8月からスタートするそうです。

竹富町移住応援プロジェクト

これは、私も興味あるなぁ。
もし、ご関心のある方がいましたら、ぜひ、お問い合わせしてみてください。

インタビューはこれだけでは終わらない

テレワークの取材でお話を伺いましたが、インタビューはこれだけでは終わりません。

さて、ちょっと西表島の生活っぷりについてもお話を聞かせてくださいませ

サキヤマさん、いいんですか?笑

ワイルド過ぎて、移住希望者、来なくなっちゃいますよ?笑

いえいえ、むしろ、知ってもらった方がいいでしょう!笑
西表島が好きな人が、ちゃんと集まってくるようになると思いますので

ということで、次回は西表島での生活っぷりについてお伺いした内容をお伝えします。
想像をはるかにこえていた西表島での生活。

お楽しみに〜!

西表島での生活について聞いてみました!

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日本最後の秘境とも言われ、イリオモテヤマネコでも有名な「西表島」で暮らす移住者のおふたりに暮らしの様子を聞くことができました!パッと聞いただけだと、私、西表島の暮らしって、ジャングル暮らしみたいな、すごい偏ったイメージがあります。果たして、実際の西表島の移住生活はどうなのでしょうか?移住したおふたりに聞いてみました!
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