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執筆しました小さな家づくり〜平屋でシンプルに暮らす〜

メンタルケアは「長期戦」をやり切るために大事なこと

メンタルケアは長期戦に向く

メンタルケアをしている人って、正直、弱いイメージがありました。私、今、まさにやってますけどね。

うつにならないように、日頃からメンタルケアを怠らないようにしてます」とか言うと、なよなよしているというか、ちょっと神経質というか「お、おぅ」ってなりません?

でも、東日本大震災のときに活躍した自衛隊でも、メンタルケアが非常に重要視されていたと聞き、考えを改めることにしました。

今回は、“「疲労のコントロール」が長期戦にとって重要である”ことをもとに、メンタルケアのメリットについて自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術の冒頭の一文から考えてみたいと思います。

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自衛隊のメンタル強さは「長期戦」に対する強さ

自衛隊は「休める」から強い
自衛隊に30年、その中でもメンタル関係の仕事に従事していた著者がいうには、自衛隊の強さは、一瞬のショックに耐えるメンタル力ではないそうです。

確かに、自衛隊は日ごろから集団の規律のもとで生活し、野外演習などで、肉体的にも精神的にも厳しい訓練を積んでいる。しかし、悲惨な現場での任務なら、消防士や警察官の方が、より日常的に経験している。彼らのほうがショックな出来事への耐性は大きいはずだ。

引用:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術 P.3-6 はじめに より

では彼らの強さは何かというと、「自衛隊のメンタルの強さは長期戦を戦える力」なのだと書かれていました。

どんなに苦しくてにも、どんなに長期化しようとも、決してへこたれず最後まで任務をやり遂げなければならない。

引用:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術 P.3-6 はじめに より

このように長期戦に対して、負けることができない立場が作り出した“へこたれないメンタル”が自衛隊の強さだと言えます。同時に、この強さを実現させる方法が、現代でストレスとたたかう私たちにも役立つのだそうです。

長期戦をたたかう力のひとつは「疲労コントロール」である

そんな「長期戦」のプロフェッショナルともいうべき自衛隊が、大事にしている要素が2つあるそうです。

長期戦を戦うには、二つの要素が必要になる。一つは「組織力」。(〜中略〜)二つ目の力は、「疲労のコントロール」だ。

引用:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術 P.3-6 はじめに より

「組織力」は、連絡系統から生活基盤までありとあらあらゆることを組織連携し行うことを指します。メンタルケアなども上司・同僚・専門家が連携して行うそうです。

もう一つ、「疲労のコントロール」、今回はこれが重要です。

何かが起こると、まず一つの部隊が迅速に対応し、一生懸命働く。しかし人間が活動する以上、すぐに疲労してしまう。疲労するということは戦力が低下するということだ。任務達成が危うくなる。そこで、戦力が低下しきる前に、部隊を交代させる。つまり、隊員を休ませるのだ。

引用:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術 P.3-6 はじめに より

当然のことながら、疲労をしてきたらきちんと休ませる。自衛隊はこれを確実にやっているのです。

長期戦を戦うためには、短期的な感情に流されず、しっかり疲労をコントロールしなければいけない。隊員にとって、休養することは、頑張ることと同じ、いやそれ以上に必要な「仕事」なのだ。

引用:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術 P.3-6 はじめに より

実は、著者はメンタルケアの大事な要素として「疲労のコントロール」を揚げています。
蓄積された肉体的・精神的疲労こそが、私たちのパフォーマンスを低下させ、その回復を遅め、うつなどの原因となっていくからです。

会社になぞらえてみましょう。半年、1年スパンで見れば、休みを惜しんでずーっと働いてくれる真面目な社員は嬉しい存在ですよね。売り上げも上がる事でしょう。一方で、5年、10年、休まず働き続け、重要な任務を任せた時期に、社員が突然うつになり引き継ぎもなく辞めてしまう。中小企業だとこれで会社が傾きます。20年、30年と長期戦をやっていく会社にはなりません。

長期戦に備えて「休む」ことを鍛えるのは、非常に大事なこと、それが同時に「メンタルケア」にもなるのだそうです。

「うつにならないようにメンタルケアをマメにしています」というと、カウンセリングに毎回行っているようなイメージを持つ方が多いです(それも一つのメンタルケアですが)。一方、「休むべきところできちんと休み、蓄積疲労をなくす」、これも立派なメンタルケアの一つ。日々のケアが精神的な強さを生み出す秘訣になるのです。

休んでますか?

これからの時代、休むのは「仕事」です。

頑張った時に、自分や周りの疲労もわからず、休息をきちんととらなかったり、取らせなかったり、また反対にむやみにやたらに休んでばっかりいるのは、長期戦に向かない「仕事ができない人」として扱われるようになるはずです。特に、メンタル面での疲労は、まだまだ目に見えない部分が多いため、配慮する能力が問われます。

その場限りのことならともかく、仕事など、長い視野を持つ取り組みの場合は、きちんとメンタルケアへの意識を高めた方がメリットが大きいのです。

この記事は、みなみのひげが参考図書を読んでまとめた情報や、考えついた意見を記載しております。みなみのひげはメンタルヘルスの専門家ではありませんので、実際に精神的な違和感・疲労をケアしたい場合は、こちらの情報に偏らず専門家へ受診を行ってください

今回の参考図書

疲弊しないでパフォーマンスを上げていくことを学ぶのに、非常に役立った一冊です。全体を通して実践できる内容が多いので、ぜひ、読んでみてください。

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