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【終了】沖縄の見え方がちょっと変わるかも?沖縄県立美術館で『写真家が見つめた沖縄』をみてきました![5月21日まで]

県立美術館の写真家が見つめる写真展

1972-2017。

この年数が何を意味しているか、わかりますか?

今年は沖縄の本土復帰から45年。

現在、沖縄県立美術館では、沖縄本土復帰45年特別展 「写真家が見つめた沖縄 1972-2017」が開催されています。

NHK沖縄と沖縄県立博物館・美術館の共催で行われているイベントで、本土復帰以降の沖縄を、写真家」の視点で振り返っていくという見応えのある展示。
今回、NHK沖縄さんよりご招待いただき、展示を見てまいりましたのでご紹介しますー!

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写真家たちの作品から、本土復帰以降の沖縄をふりかえる写真展

写真家が見つめる沖縄

今回の写真展「写真家が見つめた沖縄」は、1972年の沖縄本土復帰後に撮られた写真約150点により、復帰から今に至る沖縄の姿を展示するイベントです。

写真家たちは45年間の沖縄の姿をどう捉えたのか

沖縄では1972年の本土復帰以降、世界的にも評価の高い写真家たちが独自の視点で沖縄の姿を撮影しており、現在も多数の写真家が活躍しています。本展では彼らの写真約150点により、本土復帰から今に至る沖縄の姿を大規模に展観します。

引用:沖縄本土復帰45年特別展「写真家が見つめた沖縄 1972-2017」より

写真家さんたちの作品を視線として、沖縄の姿をふりかえっていくというのが面白いですね。

展覧会ディレクターは石川竜一さん

今回の展示会は、ディレクター・作品選定者は「石川竜一(いしかわ りゅういち)」さんがおこなっている点でも注目されています。

石川竜一さんは、1984年生まれの写真家さんで、2015年、写真集「絶景のポリフォニー」、「okinawan portraits 2010-2012」で「第40回木村伊兵衛写真賞」を受賞する気鋭の写真家さん。今、沖縄を代表する写真家さんです。

石川竜一さん

展示作品を石川竜一さんが解説していく映像もあった

石川竜一さんが、
「先輩たちがどのように沖縄を写したのか」
「自分たちはどう写すのか」
そういった思いをたどりながら選んだ作品が展示されています。

復帰当時を知る人はもちろん、当時を知らない人でも、展示に興味が向く内容になっています。

「写真家が見つめた沖縄」

「写真家が見つめた沖縄」の展示会場は2つ。

一つが、コレクションギャラリーで行われており、美術館コレクションの写真作品など、復帰からの沖縄の姿が映し出された写真家さんたちの作品が展示されています。

こちらの展示は写真でのご紹介ができませんので、ぜひ来場して観てみてください。

もう一つは、県民ギャラリーで開催されています。

石川竜一さんとともに巡る 特別展

こちらは、若手写真家といわれる世代の方々が沖縄を撮った作品たちです。
若手といっても、写真家として有名なかたの作品も多く、作品としても魅力たっぷり。じっくりと観ていたくなるような写真たちが並んでいます。

沖縄の写真家さん作品

石川竜一さんとともに巡る 特別展

展示作品

ゴミグラフ

写真展

沖縄について教えてください

本土復帰について、沖縄のあり方について、思いを馳せるのにとてもいい空間でした。石川竜一さん自身の作品も展示されていますし、全体としても見応えのある展示でしたよ。

高校生とつくる「2017 沖縄」写真展

さらにもう1つ、高校生とつくる「2017 沖縄」写真展が関連イベントとして開催されています。

今回来場するまで知りませんでしたが、実は、沖縄の高校生って写真のレベルが高いんだそうです!
全国の高校生たちが写真作品で競い合う「写真甲子園」で、優勝が7回・準優勝が5回など、全国的にも高いレベルを誇っている高校もあるのだとか。

そんな沖縄の高校生たちが撮影した“沖縄”の写真も展示されています。

高校生の写真展

展覧会ディレクターの石川竜一さんが、展示前に高校生たちへ向けてワークショップを開き、撮影会も行われたようです。

高校生の作品2

高校生の写真展

高校生の作品

プロのカメラマンから直接アドバイスをもらいながら、高校生たちが撮影した写真。
見ていると、等身大の沖縄の視線が現れているような感じがしてとてもいいんですよー!こちらもとっても良い展示でした!

『写真家が見た沖縄』
『高校生とつくる「2017 沖縄」写真展』

ぜひこの2つ、合わせて見てみてください。

沖縄の見え方がまたちょっと変わってくるかもしれません!

多様な視点で語られているのが良かった!

沖縄は広告的な見せ方だったり、ジャーナリズム性の強い見えかたが強い場所なので、ついつい固定的なイメージとして「沖縄」を頭に浮かべてしまいます。

だから今回も「本土復帰」というワードを聞いただけで、展示のイメージを固定してしまっていた自分がいました。
でも、実際に写真を見ると、いい意味で全くイメージが変わりました。

当たり前なんですけど、撮る人によって沖縄の45年の見え方って大きく違うんですよね。
それぞれが見る「沖縄」っていうんですかね、もっとリアルでいて、個人的でいて、曖昧で、本当に多様な沖縄を見ることができて視点が広がったように思います。

その場所に存在する、その人自身の視点

写真によって、そのままの沖縄が語られている様子を見ると、すごく多様なものから「沖縄」っていう存在が成り立っていることに気づけました。

とても良い展示でした〜!

概要:5月21日まで沖縄県立美術館で開催中です

会場沖縄県立博物館・美術館 コレクションギャラリー1・県民ギャラリー(MAP
期間2017年4月25日(火)~5月21日(日)

※休館日:5月1日(月)/8日(月)
時間9:00~18:00(入場は17:30まで)
金・土曜日は9:00~20:00(入場は19:30まで)
料金コレクションギャラリーの入場には観覧券が必要

一般310円
高校・大学生210円
県内小学・中学生無料
県外小学・中学生100円

※「安次富長昭展」と「沖縄美術の流れ」も観覧可
※20名以上の団体割引あり
※70歳以上の方、未就学児、障がい者手帳をお持ちの方および介護者1名は無料
(証明書等の提示が必要)

展示のフライヤー

写真家が見つめた沖縄フライヤー表
フライヤー オモテ面

写真家が見つめた沖縄フライヤー裏
フライヤー ウラ面

※注意:展示作品は撮影できません。今回は特別に撮影許可をいただき、撮影を行なっております。ご注意ください。

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