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マガジン「沖縄で家づくり」読んでみてね!
「沖縄にIT企業が増えてきている」って本当?どうして増えているのか、考えてみました

「沖縄にIT企業が増えてきている」って本当?どうして増えているのか、考えてみました

ここのところ、「沖縄にIT企業が増えてきている」という話をよく聞くので、今回はそれについて書いてみようと思います。

先日記事にした沖縄市のSTARTUP CAFE KOZAといい、国頭村のHentona Loungeといい、プレイヤーも増えたからこそ、盛り上がっているのでしょうね。ぜひとも、このまま盛り上がっていって欲しいところですー!

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雇用2万人以上!年々増え続けている、情報通信関連企業

まずはこちら、沖縄県が行なった情報通信関連企業アンケート調査より「沖縄IT企業の増加」についてのグラフです。

沖縄IT企業の増加

2016年1月のデータによると、沖縄には情報通信関連企業が「387社」あるそうです。2006年は「126社」なので、9年後の2015年には3倍以上に増えていることがわかりますね。
沖縄県内でも、26,000人の雇用が生み出されています。

経済産業省がやっている「情報通信業基本調査(2015年報告書)」からの数値では、情報通信業を営む企業数は全国で「5519社」だそうです。
沖縄県の「情報通信関連企業」の定義と異なるかもしれませんが、ご参考までに。

ここ数年、開発拠点・企業拠点として沖縄が選ばれ始めている

もともと、沖縄県はニアショア(コスト削減などを目的に比較的距離の近い遠隔地の事業所に委託すること)の拠点として、企業誘致を行なってきました。
しかし、ここ最近は、その選ばれ方も変わってきました

しかも、良い方向に。

企業数の増加だけでなく、業種にも変化があるのです!
増えている業種を見てみると、2012年あたりから情報サービス、コンテンツ制作、ソフトウェア開発がじわじわ増加傾向にあります。

自社プロダクト・サービスを持った会社が、開発拠点として沖縄を選んだり、起業プレイヤーが、創業の場所として沖縄を選ぶようになってきているのです!

魅力的な企業が増えて移住する人も

私たちは2014年に移住したので、体感的に「IT企業が急激に増えた!」という体感はあまりありませんでしたが、こうして数値を見てみると着実に企業数が増えているようです。

先日インタビューしたスズキさん(北海道から移住したエンジニアさん)は2014年にITエンジニアとして沖縄に移住しました。

「沖縄はオープンな空気感」ITエンジニアとして移住し、バリバリ開発している人に話を聞いてきました! | 沖縄移住ライフハック
今回は沖縄県内のIT企業で「バリバリに開発しているエンジニア」の移住者さんにお話しを聞いてまいりました。「沖縄はオープンな空気感」「アンテナを張っていれば情報は勝手に入ってくる」など、沖縄でのITエンジニアのキャリアについて参考になる話が聞けましたよー!

スズキさんは、2007年、2008年にも移住を検討しましたが、希望するIT企業がなく、一度、沖縄移住を断念しているそうです。その経験もあり、ここのところ沖縄に魅力あるIT企業が増えてきていると実感があるようです。

沖縄にIT企業が増えているワケ

今まで沖縄進出する企業は、人件費を中心にコストを抑える目的を持っていました。
しかし現在は、より人件費を抑えるオフショア観点では、沖縄ではなくベトナムやマレーシアなど、海外へ進出するのが主流になっています。

それでも、沖縄にはIT企業数が増えている。
ということは、人件費とは別の部分で、沖縄に魅力があり、企業が増えている可能性があるのではないでしょうか。

「どうして沖縄にIT企業が増えているのか?」を、私たち夫婦なりに考えてみました。

優秀な人材を探しやすい

まず考えられるのが、人材確保。これには3つ理由が考えられました。

  • 沖縄は移住希望者が多い(大体年間2.5万人移住する)ので、他の地方よりも都市圏から人を呼びやすい
  • OIST(沖縄科学技術院大学)があるので、OIST出身の優秀なグローバルプレイヤーがいる
  • 全国で人口減少が進む中、人口増加率No1。年少人口の割合もNo1。つまり若い働き手がたくさんいる

業界でバリバリ活躍する豊富な経験者・先端の科学分野に強い専門家・エネルギーが溢れていてどんどん動ける日本人、この3拍子が揃うのは企業にとっては相当嬉しいはず!

人を集められる地方として、沖縄が選ばれているのではないでしょうか。

助成金がある(起業する人が多い)

いくらか調べていると、沖縄県はどうやら助成金が多いようです。(詳しくは沖縄助成金サポートをご覧ください)

例えば、沖縄県には「沖縄若年者雇用促進奨励金」というものがあります。
これは、沖縄県内に居住する35歳未満の若年求職者を3人以上雇い入れ、その定着を図る県内の事業主に対し、当該雇用した者に対して支払った賃金に相当する額の1/4(中小事業主については1/3)を助成(助成期間は1年〜2年)するものです。

このように県と連携を取りながら、資金を調達し、自身の事業を育てていきたい人が集まってきているのではないでしょうか。

オンとオフの切り替えがしやすい環境

デイキャンプしながら眺める海

沖縄はリゾート地なので、休日は旅行気分でリゾートエリアに足を運べます。
そもそも沖縄本島は、だいたいどの場所からでも車で30分あれば海へ行けます。

私たちも、沖縄移住した人へインタビューしている中で、「沖縄はオフが最高レベル」というのは非常によく聞く話です。

IT業界はスマートなイメージがある一方で、長時間のデスクワークでタフな現場もあり、働く側にとっても、休日のメリットが大きいのは非常に大切なことです。

オフの魅力に気づいた企業が沖縄へ進出しだしているのではないでしょうか。

温暖な気候。冬場のストレスが少ない

わずかだが真夏を思わせるひまわりも。

これは私たちも実感していることですが、沖縄は亜熱帯の島で、年間通して非常に温暖です。冬場の気温も15度くらいありますし、なんなら天気が良いと20度くらいあります。こないだなんて、12月上旬で最高気温27度の日がありましたからね。冬場でも、もはや夏の気温。

そんな温かさですから、気候によるストレスがほとんどない、とても過ごしやすい場所です。フットワークも軽くなりますし、冬場の生活が驚くほど快適です。

日常のストレスの少なさも生産性を上げるには重要な要素。
ストレスが少ない環境が作りやすい意味でも、沖縄は良い場所だと考えられます。

アクセスがいい

なんのアクセスかといえば、アジアのどこにでもアクセスが良いです。

沖縄のアジアの位置
これは、沖縄本島を中心にしたマップです。
沖縄県は、中国、ASEAN諸国、そして日本の中間点に位置しており、歴史的にも、中継ポイントとしての魅力がある場所です。

県も昔から物流の中間点として沖縄を推しているようです。アクセスの良さは、アジア圏への物流ハブを求める企業にとって大きな魅力と言えるでしょう。

ITでいえば、アジア圏でのIoT(モノを介したインターネット)サービスを展開するのに向いている場所かもしれませんね。

こんな企業も沖縄に進出しています

実際に、他県で事業を行なっていた企業が沖縄に進出してきていますよ。例えば、以下のような企業が見つかりました!

こんな沖縄企業もあります

反対に、沖縄から日本へ、世界へ、自社の製品を開発したり、進出している会社もあります。探してみたら、下記のような企業が見つかりました。

そのうち、世界的に有名なITサービスが沖縄で運営されるようになるかもしれませんね!楽しみです。

沖縄のIT企業が集まるイベントがあります!(終了しました)

沖縄にIT企業が増えていること、なんとなくご理解いただけましたか?

「沖縄の企業が増えているのはわかったけど、沖縄の企業について知る機会がないよ」という方も多いと思います。
そんな方におすすめのイベント「沖縄IT移住フェス」が、1月(東京)と2月(大阪)で開催されますよ。

沖縄県のIT企業が集結するイベントとなっています!

沖縄移住をお考えの方は奮ってご参加ください!

※このイベントは終了しました。

沖縄への転職を考えている人へ

沖縄の転職相談で推薦がもらえるかも

沖縄求人ドット・コムでは、無料のお仕事相談サービスがあるようです。移住者向けに暮らしの助言もあるもよう。

このサービス、場合によっては企業に仕事の推薦をしてくれることも。書類選考で駄目だった人が同じ企業で選考通過した事例もあるそうです。

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