沖縄移住2ヶ月で、夫がうつ病に!?
※記事の情報は執筆時点のものとなります(9年前の投稿)
沖縄へ移住して2ヶ月。
わが家に起こったハプニングを今日は書いて行きます。
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急に夫の様子がおかしくなる
ある日の夕方、いつものように夫と一緒にスーパーへ買い物に行っていました。そしたら、その帰り道から急に喋らなくなる夫。
「疲れたのかな?」と思ってあまり気にせずにいたら、家に着くなり、ソファで横になっていました。
それから1時間くらいしてもずーっと横になったきりで喋らないので、つまらないなーと思い、ふざけてくすぐってみたら、本気で嫌がられました。
なので、とりあえずほっておくことに。
ご飯を作り終わったから、起こしてもなかなか起きてこない。ようやく起きてきても、終始無言。
「話すのが億劫?」と聞くと、ただただ頷かれる…。
唯一話してくれたのが、「ぷしゅーって、やる気が抜けていってしまう」でした。
急にどーしたんだろ?
甥っ子が夕方に泣くのは、たそがれ泣きっていうのがあるって聞いてたから、「大人もそういう時期があるのかな、まぁ一晩寝ればいつも通りになるか!」なんて、のんきに考えていました。
けれど、朝になっても昨日と変わらず、無口で何もできずにぼーっとしている夫。
そして一番驚いたのが、普段全く泣かない夫が涙を流していたことです。
ただごとではないと気がつく
これは「いよいよただごとではない」とようやく私も気がつき、なんとなく、というか唯一精神病で知っていたのがうつ病でした。「きっとそれだ!」と、色々調べてみることに。
- やる気が出ない
- 頭が痛い
- 不眠症
- 食欲がない
- 涙もろい
- イライラする
残念ながら当てはまっているのです。
夫に「病院いこっか」っていったら、珍しく頷きました。
いつも病院嫌いで自然治癒を推奨している夫だけど、きっと本人が1番ただごとではないと感じたのだと思います。
初めて精神科を受診する
精神科をインターネットで調べ、家から車で15分ほどの病院にいくことにしました。
しかし紹介状がなかったため、「今日診察できるか確認してみます」と受付の方に言われてしまいました。
ただ2人して目を腫らして切羽詰まっているのが伝わったのか、その日にみてくれることに!そのときはとてもホッとしました。
このまま何もわからないまま2人きりで会話もなく、過ごしていくのは不安だったでよかったです。
待合室でも泣く2人
精神科の待合室も普通の病院と同じでイスが並べてあって、テレビをみたり喋りながら待ちます。
もちろん私たちに会話はありません。
待合室のイスではこんなことを考えていました。
「小学生の頃から沖縄に移住したがった夫が、いざ移住してみたら2ヶ月でこんな状態に…。沖縄なんてこなきゃよかったのかな?東京にいたら、こんなことにはならなかったのかな?」と沖縄に来たことを後悔しだしました。
考えれば考えるほどネガティブになるので、「こんなんではいかん!」と思って、待合室にあった本棚を物色。
すると夫が好きな昆虫の本があったので、それをパラパラめくって見せてあげたら、号泣されてしまいました。どうやら逆効果だったみたい…
そんな夫の姿をみていたら私も泣けてきて、待合室で2人で泣いていました。他の人からみたら、どっちが患者かわからなかったと思います。
そんなことをしていたらようやく名前が呼ばれました。
事前面談
まずは、事前面談みたいな感じで、
- 生い立ち
- 家族構成
- 最近の出来事
などを聞かれ、夫が泣いてしまって答えられないところは代弁しました。
先生の質問に少しでも答えられていて、なんだか久しぶりにまともに声をきいたような。
事前面談はこれで終わりです。
診察
再び待合室で待っていると、名前が呼ばれ、事前面談を元に別の先生が診察してくれました。
とりあえずこの時言われたのは、「まだ2日間ではうつ病とは診断できない。だから、薬も処方できない。まずは、しばらくゆっくり休みなさい」でした。
この数ヶ月の間に、物件見学・退職・沖縄移住・両家顔合わせ・入籍などが重なり、のんきな私の横ですべて色々調べて調整してくれてたので、そりゃ疲れるわって反省しました。
看護師さんがすごい心配してくれて、「なんかあったら、ここに電話しなさい。24時間やってるから」って教えてくれました。
病院から帰ってくると、夫が静かに「ごめんね」って言うから、それを聞いて再び泣けてきました。たぶん私、ここ数日で本人以上に泣いていたかもしれません。
こういうときは、「私は泣いちゃダメだ!強くなって、支えなきゃ!」って思うのですが、そんなことを考えるとまた泣けてくるんですよね。ただの悪循環。
とりあえずその日は、バレないように涙を垂れ流して寝ました。
3日目
次の日も落ち込んでいるようでぼーっとしている夫。若干、昨日よりよくなっているのが感じられて安心しました。
外に出る気になったみたいで、ベランダに座りながら海を眺めるようになっていました。ただ、私はその姿を家の中でみながら、自殺しないか心配でした。うつ病は、自殺願望がでるって書いてあったので…。
4日目
さらに次の日には、1人で買い物へいくように。
しかし今度は3時間くらい帰ってこないので、「きっと海をみているんだろうなー」って思いつつ、また自殺をしていないか心配に。
夫がこんな状況になってから、家で初めての1人。
仲の良い姉や母に相談しようかと思って何度も電話しようと思ったけれど、なかなか勇気?やる気?が出ない。
もしかしたら、うつ病って、閉鎖的な気持ちが連鎖するのかも。落ち込んでいる人をみると、なんだか気分が良くない。落ち込む。と同じ感じだと思います。
その間、何度も姉と母とLINEで連絡はとっていたけど、なんだか言う気になれず、1人もんもんとしてました。
なんだか1人で家の中で考えごとをしていたら、息苦しくなってきたので、私もランニングしに海へ。夫に連絡してみたら、やっぱり海にいました。
会うなり私にキレイな貝殻を渡してくれて、プレゼントしてくれました。
こんな状況でも、私のことを気にかけてくれて、また泣けてきました(T ^ T)うー
5日目
さらに次の日には「夕飯を外に食べにいこう」って言い出すように。
夜になると、少し気分が回復するみたいです。久しぶりに会話らしい会話もできて、楽しかった!
1週間後
そんな感じで日に日に回復していき、一週間後に予約していた病院の日には元通りくらいになっていました。
「一応、病院へ行こう」ってお互いになりましたが、「きっとただお金払うだけで、何もなく終わるよね」ってこの時には話せるほどに。そしたら、本当にその通りで、2分くらいで診察終了。
心配してくれた看護師さんにも元気な姿を見せられてよかったです。
病院から出て、夫に「やったね!」ってハイタッチを求めたら、「そうやって無理に元気出させる(。-_-。)」って言われたけど、元気そうでよかった。
その日は、夫の高校の友達が沖縄に来ているから、ご飯を食べることになって久しぶりに人と会うことに。今までと変わらず楽しそうにお酒飲んでたから、きっともう大丈夫なんだと思いました。
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うつ病の予備軍
夫は医者から「うつ病です」と言われたわけではないので、もしかしたら“うつ病”ではなかったのかもしれません。でも私は「うつ病予備軍」だったんだと勝手に思っています。なんも医学的なこと知らないんですけどね。
仕事をしているときになっていたら、なかなかしっかり休めずいつまでも回復できなくて、慢性化していたと思うから、ちょうど無職でよかったです。
今までうつ病って無関係だと思っていて、正直あまり深く考えたことなかったけど、誰でもなる恐れがある身近な病気だということがわかりました。
どこかのサイトに「うつ病は、心の風邪」って書いてあったくらい、誰がなってもおかしくないみたい。
もちろん夫だって、うつ病にかかるような性格じゃないって自他ともに思うような人だけど、そもそもうつ病はみんながかかる恐れがあったってことですね。
またいつ落ち込み出すかわからないし、私もいつかかってしまうかわからないけど、溜め込まず、楽しく生きていけたらいいなー!!
あれから8ヶ月たって思うこと
夫の様子がおかしくなってから8ヶ月。幸いにも今では症状はまったくありません。
ただかわったことが1つあるとしたら、それは私の方が、夫が喋らないときに「あれ?もしかしてまたうつ病っぽくなってしまったのかな?」と心配するようになったことです。
男性って怒ったりすると喋らなくなるじゃないですか?あれが私には怒っているからなのか、うつっぽくなってしまったのか、判断ができないのです。
きっとこれは、この先も心配していくのかな…。
沖縄移住を夢みて17年。夢が叶って2ヶ月で体調を崩す夫をみると、環境の変化は精神的にも大きな影響があることがわかりました。
夫の様子がおかしくなる前日、ブログに「沖縄に来てから毎日楽しい!ストレスフリーだー!」なんてのんきに書いていた私。夫の負担が見えていなかったと反省します。
これから沖縄移住をお考えの方はスケジュールの詰め込み過ぎなど、十分お気をつけください。
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