沖縄で子どもと昆虫採集めちゃ楽しい!道具、場所、気をつける点など
※記事の情報は執筆時点のものとなります
昆虫採集、楽しい!!!
楽しいんですよ。
昆虫採集。
いいですよ。
いいんですよ。
沖縄は亜熱帯にすむ貴重な昆虫と出会え、虫だけじゃなく、動植物がとても豊か。
子どもといっしょに野山を巡れば、自然学習の機会にもなるし、親のいい運動にもなるし、親子コミュニケーションの機会にもなるし、いいことずくめ
少年時代の懐かしき日々も思い出します
そんなわけで今回はわが家の虫活デビュー記録です。
これから「子どもと虫活、やってみようかな」と考えているかたにも役立つよう……
- 沖縄での昆虫採集の魅力
- 昆虫採集、基本的なポイント
(沖縄の危険生物とか、道具とか、採集ルールとか)
このへんを長々とご紹介していきまーす。
目次
※わがやは虫はつかまえて観察し、その場で逃がす方式です。昆虫採集というと捕まえて「標本」にするのが一般的らしいので、正確にいうとわが家は「昆虫観察」に近いかも?
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沖縄で昆虫採集するの楽しいよ!(わが家の虫活報告)
さて、ここ最近、(つっても自粛とか騒がれてから2年間くらいの話ですが)、息子と近隣で虫とりばっかしてます。すごい楽しいです。
沖縄ってね、亜熱帯ですごいいろいろな昆虫がいて、昆虫図鑑のなか冒険してるみたいなんですよ。
昆虫採集をはじめたきっかけはバッタ
それは、わが子(まめ太郎)が4歳になったときでした
長男のまめ太郎と、公園とか庭とかで、小さなバッタをいっしょに捕まえてたんですよね。
で、ある日、公園にトノサマバッタがいたんですよ。
トノサマバッタ知ってます?
でっかいんすよ。5センチ以上あるの。これ子どもが絶対、興奮するやつだと思って。
でかいバッタ発見!
あれ、お父さんが、つかまえてあげようか
私、父の威厳をみせるために、息子氏の網を借りて、追いかけたんですね。
息子、大喜び!
……で、みごと、まったく捕まえられなくて。
トノサマバッタってねぇー、アイツ、すごい跳躍力あるんですよ。一回のジャンプで20メートルくらい余裕で飛んでっちゃうの。野生の勘もあるのか、近づくとすぐぶわぁーって跳んで逃げちゃうし。
はぁ、はぁ……。
さすがトノサマバッタ。すごい逃げ足だわ
あきらめて長男に網を返したんですね。
そしたら……
まめた、捕まえてあげるよ!
つっちゃって。
かわいいなぁーもう。
まめ太郎ったら。お父さんと同じセリフまねしちゃってー。
うんうん、やってごらん。捕まえてごらんなさい。君じゃさすがにムリだと思うけど。
でもトノサマバッタを一生懸命に追いかける君をお父さん、うふふって感じで見たいから。そんで悔しがる君を思い出に残そうね。
いい思い出になるね。
よし、カメラで撮っちゃおうかな!いや、動画にしちゃおっかな!うんそうしよう、動画にしよう、どれどれスマホ、すま……
捕まえたー
……。
ぉをん?
ウソだろ?何が起きたんだ?
だって目の前にいるのは4つになったばかりの子供だぜ?いくら俺が30代中年だといったって、4歳よりはさすがに足も速いし、虫とりの経験値だって上……。なのになんでトノサマバッタを長男が捕まえられるんだ?いったいなにが起き……
また捕まえたー
あ、また捕まえたよー
お父さん、また捕まえたー
また……
32匹も捕まえました。
実話やで、これ。
※どうやら小さい子は背が低く、トノサマバッタの勘が鈍るっぽいです。小さい子が近づくと、ぜんぜん逃げないんですよ。けして私の虫とり技術がヘタなわけではない。そう思いたい。
あっさりと父を超えていったまめ太郎、で、その体験もあってか、昆虫採集にすっかりハマりました。
でもハマってくれてよかった
沖縄に移住して8年。
今の今まで、汚いドブの魚とかはすくってるくせに、ぜんぜん昆虫採集をやってこなかったんですけど、そもそも私、昆虫、大好きなんですよ。
小学生の頃は虫取りにあけくれとった
なのに中学、高校生になり、大学生になり、おとなになったら、すっかり虫のことなど忘れており。せっかく沖縄っていう昆虫パラダイスに引っ越してきたのに、8年も虫とりせずに生活してしまい。
だから虫とりにハマった息子と、昆虫採集するのは、とても幸せなひと時でした。
沖縄でクワガタもとった!
昆虫採集っていったら、カブトムシ・クワガタですよね。
とある夏の日。
かぶとむしとりたい!
うんうん、やっぱりまめ太郎もこう言いました。少年になると、だいたい星か虫にのめり込むって言いますからね。
おぉいいね!カブトムシ!
(……そういや、沖縄っているのかな?)
そんで、調べてみたら、なんと内地と違う亜種がいるんですね!
沖縄って「オキナワカブトムシ」っていう、ちょっと小さめの貴重な亜種なんですってね。
(数が少ないので、オキナワカブトはいても捕まえたらアカン状況らしい。)
そんで、じゃあ、クワガタならどうかなというと、
- オキナワヒラタクワガタ
- オキナワノコギリクワガタ
といったのがいて、こちらは子供たちが捕まえている種類らしいです。
(これは沖縄本島のクワガタです。離島になるとまた変わってくるらしい。)
で、息子が言い出した年はダメだったんですけど、今年、なんとたまたま庭でヒラタクワガタを捕まえたんですよ。
小学生の頃、住んでる地域にはいなかった「ヒラタクワガタ」をずっと捕まえたくて、沖縄に移り住んで子供が生まれてからは、いつかやんばるの森の奥とかで採集できるかもと夢見ていたのですが、昨日、庭に置いといたみかんの肥料袋を持ちあげたら下にいました。
— みなみのひげ (@hsdrco) April 17, 2022
まぁ捕まえかたは置いといて。
ほら!めっちゃかっこよくないですか!?それで父子ともに、「このへんに、いる!」と火がついて、夏。本格的にクワガタ採集を開始。
沖縄って関東地方とクワガタの来る木の種類がちがうんですよ!
- タブノキ
- ショウロウクサギ
- アカメガシワ
こういった樹で見つかります。
あと、みかんの木(シークワーサーとかタンカンとか)にも集まります。
知らなくて、最初の2週間くらい、めっちゃクヌギの木さがしました……
まぁ途中から、木の勉強もして、夏中、クワガタのいる木を探しまわり……。
木だけみてて、つまんないから、おとうさんいってきて
えぇ……いるよ、行こうよ。
お父さんひとりだと、夜、怖いからさ
マジで沖縄の夜はハブが怖い。
みたいなこともありつつ。
でも1本だけ!
アカメガシワの木に、小さなクワガタがきているのを発見!
バナナトラップを仕掛け……
みごと、沖縄でクワガタをゲット!
めちゃうれしいー!!!
ヤベェーー!!!♪
(若者言葉……!)
親子ともにめちゃくちゃ大満足の夏でした。
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沖縄で子どもと昆虫採集する魅力
と、まぁこのように昆虫採集はすばらしく楽しいんですよ!
昆虫採集のいいところっていったら、これよ。
- 捕まえるのが楽しい!
いわずもがな! - 運動神経あがる
バッタを追いかけてたら運動会で一等賞とるようになってた - 戦略的知能があがる
時期、時間、餌、場所、取り方、罠……etc - 自然から学べる
勝手に自然からいろいろ学ぶっぽい
あともうシンプルに、男子の狩猟本能みたいなのが、めったくそに満たされます!
しかも自然のなかでやるからか、すんごい癒される。
そして成果物である虫ちゃんたちにも魅力がたっぷり!!!
わが家が捕まえた虫たちを一部紹介すると……
まずこれ。
最高でしょう。
ほかにも……
……とまぁ、こんな感じで一部だけ紹介しても、魅力的な虫がいっぱいいるのよ!
とにかく、知りだすと、いい虫がいすぎて紹介しきれない!
やっべぇぞ!
沖縄、昆虫の楽園や!
沖縄の昆虫採集のいいところ
語りだすとアレなんで、もうシンプルにいいところをまとめると、こんな。
- 冬場でも昆虫採集できる!
セミとりは11月までできる!トノサマバッタは冬でもとれる - 虫がでっかい!
ヒラタクワガタ、クマゼミ、オオゴマダラ、タイワンツチイナゴ、オオギンヤンマ、 - 熱帯っぽい昆虫がいる
ナナホシキンカメムシ、ツマベニチョウ、コノハチョウ - 超貴重な虫と出会えるかも
ヤンバルテナガコガネ!
「いや、貴重な虫、ヤンバルテナガコガネだけかよ笑 もっとほら〇〇とかさぁ」と、思ったあなたは私と同じ虫好きおじさんの類です。
まぁとにかくね、いっぱいいんのよ!
子ども目線で考えてみても、これ、めちゃんこ、めちゃくちゃんこ、いい体験だと思うのよ!
ふぅ、ふぅ、ちょっとアツくなりすぎた……
ちょっとオオシオカラトンボでも見て、クールダウン、しましょうね。
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昆虫採集のポイント
さてさて、ここからは「これから昆虫採集をはじめようかな」くらいのかたへ向けて、子どもとの昆虫採集における、いくつかのポイントをまとめておきますね。
用意する道具
昆虫採集は正直、なんにもなくても始められます。
素手ですね
まぁミニマリストだこと。とりあえず外に出ればやれるのが昆虫採集のよさ。やっぱり子どもから愛されるだけあります。
とはいえ、道具はあったほうが便利です。
- 虫とり網
ピンキリですが100均のやつでもじゅうぶん楽しめます - タモ網
水生昆虫はタモ網でとります。虫とり網だとすぐ壊れちゃいます - 虫かご
捕まえて観察する用に。テントウムシや小さなバッタなら小ビンでじゅうぶん - 手袋
農業用のグリップがついているやつがいいです。草で手を切らなくなって、遠慮なくあちこち探せる - シャベル
土を掘るといろいろな虫が。小さい子でも楽しめるのでおすすめ - ルーペ
大きく見るだけで、いろいろな発見が。子どもめちゃテンションUP。失明するから太陽は見ないでね!
個人的にとりあえず虫とりしてみるなら、最初は「小ビン」を持ち歩くのおすすめです。
ジャムの空きビンとかでいいです
こんな感じで、テントウムシやバッタ、コオロギなんかは、ビンでつかまえて、フタしてそのまま観察できます。わが家は逃しちゃうけどそのまま持ち帰ることもできます。
小さな子だと、最初、虫を怖がったりするんですけど、ビンで捕まえるならできたりします。
ルーペはこんな。
500円しないくらいの子どもの道具って感じですが、いやいや、これがなかなか。
2倍、6倍、13倍と3パターンの倍率までいけて、大人だってこれでバッチリ楽しめます
数千から万円いく、20倍以上で見れる本格ルーペは、虫にハマったそのあと買えばいいのです。
昆虫採集の服装・持ち物
ちょっとした茂みに行くなら、服装はこんな感じがいいです。
- 長袖・長ズボン
沖縄はやぶ蚊がめちゃいます。マダニ対策にもなります。ズボンは少しダブダブで。ヘビやハチにやられたとき、肌に届かず済む確率が上がります。服装は明るめで。黒はハチが寄るのでダメ - 帽子
サファリ帽がいいです。日除け対策にもなるし。蚊除けネット付きだとなお◎。ハチが寄るので色は黒がダメ。明るめの色にしましょう - 長ぐつ
頑丈なスニーカーでもOKだけど最終的に長靴、ブーツが便利。雨急にあるし、草が長いし、ヘビ怖いし……
夏でも長袖・長ズボンがいいですよ
ちなみに管理されてる公園の芝生とかでやるなら、ぜんぜん、ふつうの格好でOKだと思います。
うちは……
- クワガタとり……ちゃんとした装備
- 公園、近所の草むら……普段着
みたいな感じで大まかに、服装わけて虫とりをしています。
(軽装のときはクワガタいそうな木見つけても藪にはいらない。)
まぁその時、その時で、行く場所によって変えてみてくださいね。
その他、持ち物は最低限、こんな感じ。
(近隣かつ山などには入らない散策のときの持ち物。)
- リュック・ウエストポーチ……移動時に邪魔にならないのが◎。
- 水分……水ないと辛いですね。多めに。夏場は熱中症の予防もかねて、塩分タブレットなんかも
- 昆虫図鑑……ポケット図鑑などあれば。スマホで調べてもOK
- カメラ……昆虫や昆虫のいる環境。我が子を記録しましょう。スマホでもOK
- ばんそうこう・消毒液……草での切り傷はよくできます。気になるかたは持っていきましょう
- タオル・ハンカチ……汗拭き以外に、万が一のケガで使います。腕や脚を縛れる手ぬぐいが◎
- ムヒ……蚊に刺され用に。うちは持っていかず、帰ってきてからやってます
- ゴミ袋……ポイ捨てしちゃダメですよ〜。生ゴミも「土になる」とか言って捨てちゃダメ。全部、持ち帰る+ゴミ拾って帰るくらいの勢いで
図鑑はうちはこんなの使ってます。
サンタさんがね、去年、くれた図鑑なんですよね〜。
学研のポケット図鑑とのこと。沖縄でよく出会える昆虫がたいがい載ってます。
これに載ってないの気になりだしたら、だいぶ昆虫にのめりこんだ証拠
あと、スマホで使えるAI図鑑も使ってます。
※2024年7月でナニコレンズはサービス終了しちゃいました……。残念。現在はGoogleレンズを代用しつつ、図鑑メインで探しています。
子どもはゲームっぽい動きが楽しいみたい
レクリエーション度上がるので愛用してます。
荷物の重さ的な話をすると、たくさんありそうですが、それぞれサイズが小さいので荷物感的には、そうでもないです。
ぶっちゃけ、水が一番、重いですね……
自販機とかコンビニで買えよってね。
虫がいる場所
昆虫はあらゆる場所にいます。
でもターゲットを決めると、なかなか見つからなくなるのが昆虫……
いきなり「〇〇とろう!」と決めると大変なので、まずは出会いを楽しみにするのがいいですよ。
虫の種類より、場所重視♪
生息環境で大まかに分類して、自分なりに昆虫ポイントを開拓すると楽しいです。
- 草むら、芝生……バッタ、コオロギ、テントウムシ、コガネムシ、チョウ、カメムシ、ゴミムシ、トンボ、アリ、カマキリ、ハチなど
- 畑……チョウ、イモムシ、ゴミムシ、テントウムシ、カメムシ、コオロギ、バッタ、ケラ、ダンゴムシ、ヤスデ、カタツムリなど
- ひらけた林・森…………セミ、ゾウムシ、クワガタ、カブトムシ、カミキリムシ、ハナムグリ、カメムシ、シャクトリムシ、ハンミョウ、色々なチョウ・ガ、カネタタキ、クツワムシ、ナナフシ、アリなど
- 池、沼、田んぼ……トンボ、イトトンボ、ヤゴ、ゲンゴロウ、カワゲラ、ガムシ、チョウ、ツユムシ、バッタなど
- 海岸……トンボ、ゴミムシ、ダンゴムシ、ハナムグリ、セミ、バッタ、アリなど
図鑑片手に気にして散策すると、近所のなんでもないところが、宝の山だったパターンがあり、めちゃテンション上がります。
ただの雑草生えた道が、大きなギンヤンマのパトロールコースでした
アダンの実にカナブン(リュウキュウツヤハナムグリ)いっぱいいた!
沖縄だと公園にいくだけで、めっちゃキレイな蝶々がいるレベルですので、気負って森の奥まで行かなくても、最初からスペシャルな昆虫採集ができます。
そのへんでスペシャルな昆虫採集例
- 公園でオオゴマダラ(日本最大のチョウ)
- 家の木にクマゼミ(日本最大のセミ)
- いきなり巨大ナナフシ
- 公園の木の葉にナナホシキンカメムシ(キレイ……!)
いや、ほんと、めちゃいい環境よね
沖縄本島は市街地でも、浦添大公園とか首里の末吉公園とか、自然豊富な公園が近いです。都市部でも昆虫採集がやりやすいと聞きます。
クワガタもいる木を見つければ、沖縄本島各地でとれるらしい。
個人的には海岸での虫探しもやってほしい。
海にもいろいろな虫がいます。こんないい海で虫探しできるのも沖縄ならでは。
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昆虫採集で注意すること・採集ルール
さて、ここからは昆虫採集の基本的な注意ポイントや採集ルールをつづっておきます。
大事なことですので、必ずお目通しを。
危険な場所には立ち入らない
沖縄は海だけが危ない場所ではありません。
- 急な山、崖地
地形をよく知らない山は、遭難や思わぬ大けがの危険が。石灰岩の崖池など、転げ落ちると重傷を負うことも - 足場の悪い沼・池・ダム
落ちて戻ってこれなくなります。ぬかるんでいると、浅くても足をとられて危険 - 流れのある川
沖縄の河川で死者がでる危険域は多いです。事前に調べて近づかないように - 猟場
おもに山林ですが、時期によってイノシシなどの猟をおこなう場所があります。西表島とかやんばるとか
危険のある場所には立ち入らないようにしましょう。
子どもは虫に夢中になると、めちゃくちゃ周りが見えなくなります
事故には十分、ご注意を。
他人の土地にも立ち入らない
またケガや事故とは意味がちがいますが、危険な場所も。
それは「他人の土地」です。
- 他人の畑
- 他人の山
- 他人の庭先
ここで読んでると「当たり前だろ」と思うんですけど、いざ虫とりの現場にいくと、思わずやらかしてしまう人がいるのが現状。
昆虫採集していると、目的の虫が「宝」に見えてしまい、冷静さを失う人が一定数います
たとえばクワガタ採集のために、勝手に他人のみかん畑に夜入るようなこと。やらかすのはダメです。
畑の持ち主からしたら、ふつうに不審者ですし、通報されると不法侵入。犯罪です。
(当たり前ですが、子どもでもダメです。)
さらにみかんの木を蹴っ飛ばしたり、網で枝を折ったり実を落としたりなんかしたら、ふつうに損害賠償ありえます。
山も誰かの持ち主だと気が付きにくい
知らない山は私有地である可能性があります。なんでもかんでも勝手に入らないように注意。
虫を捕まえようとして、うっかり警察に捕まるなんて、笑えない
じゅうぶんお気をつけください。
危険生物に要注意
沖縄は生物の宝庫ですが、同時に、危険生物の宝庫でもあります。
などなど。
とくにハブは要注意です!
噛まれたら命に関わります。早急に病院へ。
今の時代は血清があるので、早急に対処すれば命は助かります
でも後遺症で関節が変形してうまく動かなくなったなど、怖いウワサも聞きます。
早く病院に行かないと危険です。
昆虫採集では、どうしてもハブと遭遇しやすい場所へ近づくことが増えます。
- むやみに茂み、林に入らない
- むやみに石を素手でひっくり返さない
- 木にものぼっていることを忘れない
- 夜は広範囲を明るく照らして動く
噛まれないように細心の注意を払いましょう。
そもそも応急処置具として、毒の吸い出し器、「ポイズンリムーバー」は、必ず携帯しておきましょう
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↑これ、ケース付きで携帯しやすいし、非常時すぐに見つけやすい色で、わりとよさそうだった
クワガタとりのときも、今はLEDの明るいハンディライトがあるので用意しましょう。
これうちの。
手軽な値段だけど明るくて、電池の持ちがいいやつ(連続点灯100時間超えらしい)です。680円だったかな
※追記……上のハンディライト、電池の後半は暗めになることが判明したので、長時間の昆虫採集を予定している場合は、もっといいやつ買ったり、電池の予備を用意しておくといいかも。とりあえず2、3時間つかうとかなら全然余裕です。
とっちゃいけない昆虫がいます
沖縄には天然記念物だったり。絶滅危惧種だったりで、とっちゃいけない虫がいます。
例えば……
- オキナワマルバネクワガタ
個体数が減少しており、現在、採集禁止のクワガタ - ヤンバルテナガコガネ
いわずもがなの希少虫。密猟が社会問題になったほど - オキナワカブト
パッと見、ふつうのカブトムシなので注意。条例で採集禁止している地域があります - コガタノゲンゴロウ
宮古島で採集禁止の虫です - フタオチョウ
天然記念物 - コノハチョウ
天然記念物
これはごく一部。
また地域によっては、そもそも昆虫採集ごと禁止している場所もあるので、事前に調べておきましょう。
久米島では2022年9月条例より、個人的な採集はできなくなってます
※上の件、なぜかというと、久米島には「クメジマカブト」や「クメジマノコギリ」といった人気の虫がおり、島の外からやってきた人々(おそらく売って商売にしてたんだろな……)に乱獲されて激減してしまっている事情があるのです。
貴重でスペシャルな虫を採集するのも、度を越せば環境破壊です。
【大事】虫の居場所、SNSやブログで公開しないで!!
さきほど、わが家が見つけたクワガタのいる木、「絶対に教えない」と書きました。
ひとりじめしようとしてる?
それもあるかもしれんがちがいます。
インターネット上に情報をアップすると、不特定多数の人が閲覧します。
悪意のある昆虫採集業者や、密猟者の目にも、虫の居場所がさらされてしまうのです。
どんな虫が、どのきっかけで、大量捕獲されてしまうか、予測がつきません。
気軽にオキナワヒラタのいる木をブログで紹介してたら、いつのまにか絶滅してた……なんて起こったら最悪だ
自分の情報発信のせい……なんてことになったら、より悲しすぎます。
- 採集地を気軽にネット公開しない
あなたの情報をもとに乱獲する人がいるかも…… - 虫の写真に居場所が推測できる背景をいれない
虫の写真の後ろの景色で場所を推測できる人がいます - 昆虫採集した地区名をネット公開しない
地区名くらい具体的になると、わかる人には推測できてしまいます
今時っぽいルールですが、気をつけましょう。
ゴミは捨てない。持ち帰る。むしろ拾う
昆虫採集にいって「自然ってすばらしい〜」っていって、ゴミを捨てて帰るって、どういうことやねん……なんですが、捨てる人がいるのも事実。
思わず捨てちゃう人、こういうことになってませんか?
- やたら荷物が多い(特におやつ、消耗品など)
- やたら遠出(遠出だから気合いいれて荷物増える)
- やたら買い物(コンビニ寄りまくって包みゴミ増える)
子どもとの遠出+荷物多だと、ゴミのことまで気がまわらなくなります
荷物は少なめ、ムリのないお出かけに。
むしろ余裕があったら、すこしだけゴミ拾いして帰ると、気分もいいし、自然環境にもいいのでおすすめです。
捕まえた昆虫はどうするの?
基本的には観察して、その場で逃す
せっかく捕まえた昆虫、どうしますか?
だいたいの場合、選択肢はこうなります。
- 観察してその場で逃がす
- 写真を撮る
- 持ち帰って飼育する
- しめて標本にする
※虫を捕まえてヤフオクで売るとかも選択肢としてはあるみたいですが、最近、それで昆虫採集がなにかと問題になっているので、個人的には控えるべきかなと考えていれてません。
昆虫採集の楽しみかたにもよりますが、わが家は「観察して逃がす」と、「写真を撮る」がメインです。
クワガタは何匹か、持ち帰って飼育してます
※飼育する場合は責任を持って死ぬまで飼育しましょう。中途半端にそのへんに放虫するのが問題になってます。(後述)
なるべく環境負荷が少ない選択肢がいいですね。基本的には観察して、写真を撮るなどして、そのあと逃がすのがいいでしょう。
とはいっても、個人レベル(しかも子どもの捕獲数)で考えれば、よほどの保護昆虫でない限り、環境への負荷は非常に少ないはずです。(数百匹とかとるわけじゃなし)
子どもの意欲とも相談して決めましょう
標本もチャレンジしてみたい!(私が)
飼っているクワガタが死んでしまったら、標本にしてみようと思います。
まめ太が標本もけっこう欲しがったりするのよ。
天然記念物を捕まえてしまったら……?
子どもの学習や自然への関心をうながすためとはいえ、虫とりをしていると、子どもがまちがえて、天然記念物を捕獲してしまうこともあります。
うーうー逮捕!!!
ほぎゃー
杓子定規に罰を与えるのも考えかたですが、別の考えかたも。
そもそもなんで保護しているのでしょうか?
そこに考えを及ばすのが大事です。
まず、その場できちんと逃がし、あとで貴重な虫である理由を調べてみましょう
捕まえてしまった体験が学びのきっかけになるかもしれません。
もともと住んでいない場所に虫を逃がすと大問題に!
そうそう!
虫を逃すときに大事なポイントが!
逃すときにめちゃくちゃ大事なルールがあるんです。
もともと住んでいない場所に虫を逃がすことを「放虫」といいます。
これは今、社会問題になっている、めちゃくちゃタブーな行為です。
放虫をすると……
- もともと生息していた生物が絶滅する恐れがある
- 交雑が起こり、もといた種が消滅する恐れがある
- もともといなかった菌やウイルスが広がり、生物環境に悪影響を与える恐れがある
昆虫採集よりは外国産のペット昆虫を逃すのが問題になっているらしいですが、沖縄は島で独自の生態系をもっている昆虫も多いため、採集でも放虫については必ず問題意識をもってくださいね。
石垣島の虫と、沖縄本島の虫も、環境でいえば別物。
別の場所で逃すのはダメですよー!
だいぶ説教くさいのが多くなってしまった……。これも私が中年になった証拠。まぁしょうがないよ、中年だもん。
ごめんね、許して。
昆虫採集、ぜひやってみてください
まぁまぁ、むずかしいことはすこしずつ学べばいいですね!
とにかく、生き物好き、虫好きのお子さん、いらっしゃいましたら、沖縄で昆虫採集、ぜひやったらいいと思いますね〜。
たくさんの発見があります!
ちなみにこの記事を書いている11月現在、捕まえたオキナワノコギリクワガタが卵を産んで幼虫がかえりビンで育てています。
大人の私が飼育にハマって、人生、初クワガタブリード!
大人も子どももハマれるのは昆虫の超絶いいところ!
大人が楽しんでると、子どももまた何か感じるものがあるらしく。最近は息子と昆虫でつながって、いろいろお喋りしたり、競うように虫の名前を覚えたりしてます。
ぜひみなさんもお子さまと虫活、やってみてくださいね〜♪