沖縄移住して10年くらした結果……【長文】
2014年に沖縄へ移住し、それと同時に結婚。
夫婦共にウェブの仕事をし、在宅でコンテンツクリエーター業をやりながら、あいまに沖縄を満喫し、さらに息子をふたり育てて、そうして暮らしてはや10年が経ちました。
10年。
10年ですよ。
10年住んだんです私たち沖縄にきて。
すごくないですか?
私たちの10年前の移住の仕方、聞きますか?
- 沖縄へ無職で飛び込む
- 無職のまま結婚する
- 就職しないで自営(当時、流行りのブロガー)をやる
絶対アカンやつ。
今、考えると、泥船にのって大航海時代を迎えるみたいな移住の仕方で、あきらかに3ヶ月以内に撤退コース過ぎて、ユーキャンとかで紹介されてるんじゃないかな?「誰でもできる沖縄移住3ヶ月撤退コース♪」みたいなやつ。
ほんと、そんな感じだったので、当時、会社をやめて沖縄にいくと伝えた部長にめっちゃくちゃ止められたのを覚えています。目を覚ませ人生おわるぞ的なことを言われました。部長は正しかった。
一方、両家の親にはまったく止められませんでした。両家の親どうなってんだ!?
それで10年ですよ。
すごくないですか?
今も私たちは沖縄で元気に生きてます。
なんなら海の見える家を建てました。
在宅ワーカーやって、海みながら仕事して、息子ふたり育ててクワガタ飼育して生きてます。
(昆虫好きなんです私……。)
そう、10年ですよ。
すごくないですか?
10年で世間一般の人々が思い描く、理想的な沖縄生活(とまではいかないんですけど、まぁ上っ面はそれっぽい形)が実現できました。
最初、無職夫婦だったのに。
何が起きたのか?
ここでは成功者である私たちがとった「ある秘密の方法」について、100万円を払っていただいた会員の方々へご紹介を……みたいなやつができたら、今頃、バッシバッシのお金持ちになれてるはずなんですけどね〜。私たちはそういう才能がないのでやりません涙
いえるとすれば、この10年の間、私たちのもとへ奇跡が2億回か3億回起きてるんじゃないかなーってことくらい。
ほんと、実際問題、今、沖縄への移住を希望するかたに、「我々夫婦のような移住の仕方をマネしてね〜」なんてことは断固として言えないですね。
子どももできた手前、マジで絶対にマネして欲しくない
だけどマネはしてほしくないながらも、(改良して、部分的には)何かの役には立つんじゃないかな、と思いまして。
今回は移住10周年を記念して、私たち「みなみの家(夫:みなみのひげ、妻ピノ子)が、実際にこの10年、どんな沖縄生活を送ってきたかを、長々と記事に書いてみようと思いまーす!
思い出を振り返りつつ、沖縄移住したいかたへの参考になれば幸いです
※ちなみに移住当時に書いた「沖縄移住体験談」を読んでみたいかた、こちらから読めますのでどうぞ。
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沖縄での生活10年間をおおまかにご紹介
私たちの沖縄生活の10年の流れをおおまかに分けると、大きく3つに分けられます。
- 移住初期(1〜3年くらい)
沖縄移住して、いっぱい浮かれて、友達もできて、楽しませてもらった時期! - 家づくり期(3〜6年くらい)
生活を整えつつ、海の見えるマイホームをもてないかと試行錯誤もした時期。 - 子育て期(6年目〜今)
コロナ禍もあり、子どもが生まれたあと、じっくり生活するのを重視した期間。
自己紹介のページに、かんたんな年表もあるので、ご興味のあるかたはどうぞー
それぞれを写真でイメージしやすくご紹介していきますよ〜。
移住初期(1〜3年くらい)|沖縄らしさをエンジョイ!
最初はやっぱり「沖縄だ〜暖かい〜海だ〜!」って感じで、亜熱帯の地域生活を満喫する期間でした。
海へもぐっていっぱい楽しみました♪
ウェディングフォトを手作りでやったり……。
ブログに関連していろいろな体験をさせてもらったり……。
「ビーチパーティー」を楽しんだり……。
畑をやったり……。
でかいカニと記念撮影したりしました。
沖縄で友達ができ、ブログのつながりで県内外、さまざまなかたとお仕事もさせていただき、すごくよい思いをさせていただきました。
また、「出会いがあれば別れもある」で、移住者友達とのお別れも体験。
沖縄へ移住してくる人々の流動性が高いことを知り、ちょっと切ない気持ちにもなったり。
とにかく発見や感動がたくさんあり、アラサーにして夫婦で「第二の青春」を過ごしたように思います。
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家づくり期(3〜6年くらい)|自分たちの生活を整えていく
その後、自営業になったのもあって、お財布が不安定なのへ対処しようと、会計を引き締めるべくシンプルライフを実践・発信。
俗にいう「ミニマリスト」的なすっきり暮らしをするようになります。
また、単に節約するだけでなく、家の暮らしについて情報発信も開始!
妻ピノ子が才能を発揮し、「節約しつついい暮らしになるコツ」を紹介するメディアとして、現在も運営しています。
そして、「小さな家ならマイホームをもてるかも!」と、家づくりへチャレンジをしました。
住宅展示場では予算をいって安いと笑われたなぁ。土地もあっちこっち、ずーっと見にいった。建築士さんとずーっと打ち合わせして。なんかもう色々あって忘れたくらいやった。
そのかいあって2020年にマイホームが竣工!
小さいけれど夢にまでみた海の見える家が建ちました!
そして、自分達がした家づくりの体験をノウハウ的に有料noteマガジンにまとめたりもしました!(好評発売中ですよ!!!!!)
noteマガジンは2つあって、こっちが「沖縄での家づくり」で……
こちらが「小さな家づくり」。
もし家づくりをご検討中でしたらぜひごひいきに!!!!!
子育て期(6年目〜今)|マイホームを建て子育てに集中しはじめる
その後、マイホームを検討する期間に長男が、マイホーム竣工の年には次男が生まれ、息子がふたりになりました。
また時を同じくして、世界中で新型コロナウイルスの騒ぎが……。
自粛モードのなか、しかし私たちは運よく田舎の戸建て住まい。比較的こもらずに子育てをすることができ、コロナ禍も開けつつの今現在となります。
子どもたちが生まれてからはファミリーキャンプとか、親子で虫取りとか、子どもとの生活を中心に過ごしています。
マイホームも建てたし、しばらくは子育て期的な過ごし方かなぁ〜。
でも自営なのもあって、どうなるかは未知数です。なんとか前向きに生きていきたいものだ。
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沖縄へ移り住んだら大きく変わったこと
私も妻も10年前は東京都内の会社に勤務していました。
その頃と比べて、もうまちがいなく変わったのは、これ。
めちゃめちゃ当たり前なんですけど、東京よりはスローライフになりました。
ただこれ、沖縄に住んだから必然的にそうなったってわけではなく、いくつか複合的な要因が絡んでいると思います。
- フリーでウェブの仕事を選んだ
- 夫婦ともにスロースタイル嗜好
- 夫婦で同一の仕事をしている
夫婦でなるべくスローライフになるよう、自分達で仕事や生活を調整しています
まぁでも地域柄、やっぱり沖縄はゆったりしているところは感じますよー。
時間的なスローさって、仕事の内容や、やりかたに大きく影響を受けるので、沖縄に住んでいても都市のバリキャリビジネスマン並に忙しく暮らすこともできます。そういうのを好む人も、もちろんいます。
私も妻も沖縄での理想の生活って、けっこうベタなのを思い描いていて。
っていう、マジでしょーもない発想を全身全霊かつ社会にご迷惑などはおかけしないように実現しようとしているんですよね。
沖縄までゆったりしに移り住んで来て、全力でゆったりすべく頑張ってるんだから、必然、スローライフになったわけです。
ぶっちゃけ、ゆったりするためにに苦労しすぎてて、ぜんぜんまったり生活できてない気もするが。まぁ、いろいろ思うことはあるのですが、夫婦で話し合いながら、こう、エキサイティングに精神的に充実したハングリーな感じのまったりスロー沖縄生活を送っております。
なんだそれ。
でもまぁいいですよ。週末にビーチ行って泳いでみたり、近所の人と庭で飲んでみたり、早起きしてアカショウビンの声ききながら散歩したり。クワガタとったり。そういうことしてると、「あぁ沖縄生活してるなぁ」としみじみ癒されたりします。
沖縄での生活、大変だったこと ベスト3
さてさてお次はこの10年で大変だったこと。妻にも聞いてみて印象深い、大変だったことを3つあげてみました。
風速70メートルの台風
沖縄暮らしの定番かつ、夫婦共に圧倒的ナンバーワンで大変だったことは、やはり台風です。
なにしろ、移住した初年度にいきなり最大瞬間風速70メートルだかを記録した台風に見舞われまして。
風圧すごすぎて窓の隙間から水がビャービャー入ってくんのよ!
(↑実際の写真。窓は割れなかった。よかった。)
このあと窓の向こうで軽自動車が風に吹かれて真横に動いているのも見て、マジで怯えましたよね。
台風さんたら、毎年、毎年、何かしら爪痕は残してくださって、やれゴミが飛んでくるだ、土砂が崩れるだ、去年は長い停電のなかサバを焼くハメになるだ、で、こればっかりは沖縄生活で覚悟がいる現象だなぁと思います。
移住直後に夫が鬱(うつ)っぽくなる
移住直後の最高潮のときに、悪魔はほほえみました。
これは私に起きた話で、妻ピノ子さんが移住早々に超絶あせったという、わがやの大変な思い出。
簡単に要約すると、「移住してしばらくしたら、いきなり気分が落ち込み涙が止まらなくなって、人生オワタと思ったけど、なんとか1週間くらいで戻った」って話です。
マジで焦りました……
これ、結局のところ、人生の大変なイベント(移住、結婚、退職、独立)を短期間に詰め込み過ぎて、一時的に病んだってことらしく。
何事もムリせず進めるのがいちばんと学びました。
その後、大事なことや大変なことは詰め込まず、少しずつこなしていくようにして、再発しないよう過ごしています。
子育てにじいじ・ばあばがいない
沖縄っていうか、「子育て核家族あるある」かもしれません。
現在、男児ふたりを育てています。
それで夫婦共にずーっと思ってるのが、「じいじ・ばあばが恋しい」ってやつです。
核家族でしょう?
そして我々、地元は千葉・埼玉で、沖縄から遠い。
もう常時ずーっと夫婦しか子育ての人手がいない、この状況が地味ぃーに大変なんですよ。休めないのよ。それがまるでボディーブローのようにジワジワ効くんですよ。
なにしろ、1日たりとも、いや半日たりとも休めないんです。
しかもこないだコロナ禍だったでしょう?
乳児育てながら、お兄ちゃんの弟クライシス対応しながら、在宅仕事して、ずっと自粛かつ休みなしとか……
次男くんに夜、起こされていた妻ピノ子さんは、なんなら夜もよく休めない。
やっばかった。
まだ楽な方だった私ですら、あの期間、どうやって生きていたのか記憶がありません。
(うっすら、毎日、焼き肉いって何かしら打ち上げしたいよーと思っていた記憶はあります。)
とはいえ、一応、夫婦でふたりいますから、家事を交代したり、サポートし合ってなんだかんだ、今のところまでやってこれています。まぁわが子はかわいいですし!しかしながら、やはりじいじ、ばあばの存在が恋しい。
やっぱり、なんだかんだ、ちょっと無茶なことでもお願いできる相手が、近くにいてくれるのといないのとでは、全然、疲れかたがちがいますね
問題もあるとは聞くけれど、リソース分散って意味では近居って素敵なことなんだなぁ、とよく夫婦で話してます。
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沖縄生活のこれから。どうしていく?
沖縄で暮らして10年が過ぎました!
今後も沖縄で生活していくつもりでいます。
わがやの今後のライフステージ的トピックとして大きいのは「子育て」、これがありますね〜。
子どもたちの沖縄生活を充実させたい
私たちの沖縄での生活は、ここからが本格的な子育て・教育期間に入ります。
可能であれば子どもたちには落ち着いて小・中学校と過ごしてもらい、彼らにとっては地元となる沖縄を好きになりながら、成長していってもらいたいと考えています。
今、兄弟が小学校1年生(7才)+保育園生(4才)。
なので、少なくとも向こう10年くらいは同じ地域で生活が続けられればいいなぁと望んでいます。
とりあえず落ち着いて子どもを育てるのが第一。
子どもたちと楽しく沖縄で暮らせるのも、人生的な観点だとけっこう短いんですよね〜
えぇー巣立っちゃうの、さみしー。
だから、今のワガママいっぱい、元気いっぱいのあいだに、沖縄生活をいっしょに充実させられればいいなぁ。
昆虫細密画家をやりたい(夫)
「いきなり何言ってんのこいつ」ってなるかと思います。
簡単にいうと、コロナ禍中、子どもたちと虫取りをしてたら昆虫にハマりました。
あわせて読みたい
沖縄って亜熱帯の自然の宝庫。
よく考えたら昆虫の宝庫でもあるんですよねぇ♪
最高!!!
それで私、虫取りだけでは飽き足らず、最近は昆虫をこまかーく絵に描く「細密画」ってのにハマって、ずっと描いていて、いよいよ、売ったろうかなという風にも思いだしたので、堂々、発表してみることにしました!
頼む!🙏私が人生で初めて完成させた、まごうことなきガチの昆虫細密画を見てくれ〜!!
触覚も爪も毛も自分の限界まで描き込み切って、拡大してもかなり細密✏️
去年の夏からはじめて9ヶ月かかりました。モデルはヤンバルテナガコガネ。やっと完成した!見てけろー! pic.twitter.com/ZYYOVovW2R
— みなみのひげ (@hsdrco) March 16, 2024
じゃーん!
写真じゃないよ!
絵だよ!
すごいっしょ!?
この絵は、iPadの「Procreate」というアプリをつかって描いています。
紙に水彩で描いてみたのは、こっち。
ミヤマクワガタ、完成しましたー!🥳めちゃいい感じ〜♪
1メートル離れて見れば、けっこう細密画感もあるのでは!?アップだと絵って感じです。
いやぁー初めて水彩(+色鉛筆・ピグマ)でやってみたけど、紙に描くの楽しいですねぇ〜😍 pic.twitter.com/W8oNB5wMTO
— みなみのひげ (@hsdrco) April 26, 2024
まぁ昆虫の絵を家に飾りたいって人、なかなかいないとは思うけれど、虫の種類や部屋によっちゃ、めっちゃかっこよくなるし何しろ描いてて楽しいので、作家的にやれるだけ続けていきます!
最近はX(Twitter)のアカウントも昆虫細密画に変えちゃってます!
インスタもさりげなくアカウントもってます↓↓↓
BOOTHをつかって描いた絵も売ってるよ!↓↓↓
細密画じゃないけれど、クワガタ博士Tシャツ、なぜか人気だよ!↓↓↓
人気をくんで、カブトムシ博士Tシャツもつくったよ!↓↓↓
昆虫の挿絵とか、もしお仕事あったらぜひお声がけください!
(安くは請けれないのが申し訳ないのですが……)
まぁまだ描き出して1年半くらいだから修行中の身。
もっともっと上達できるように今後の沖縄生活で、がんばっていきたいと思います!
英語をみにつけて海外旅行したい(妻)
ちなみに妻ピノ子さんにも今後のことを聞きましたら「英語」だそうです。
え?海外移住??
いいえ
沖縄生活は気に入っているので、このままで。
ただ今度は海外旅行がしたくて、最低限の英会話ができる能力を身につけたいのだそうです。
そういえば、若い頃に海外旅行いきたいいきたいと言っていたような……。
目下、目標は子どもたちが中学生になるくらいまでに、海外旅行で不便しない程度の英語力をつけて、親子で海外旅行をしてみたいのだそう。
なるほど、親子で海外旅行も楽しそうですね。
私はいくならクワガタのいる東南アジアがいいな……。
沖縄で10年生活したら昆虫細密画家を目指しはじめた
以上、沖縄生活10年の話でした!
つまり、まとめると……沖縄移住して10年暮らした結果、「昆虫細密画家」を目指しだしたってことになります。
意味わかんないっすね!
事実は小説よりも……と言いますが、現実ってやつは摩訶不思議です。
私自身はわりとアチコチ、興味があるものには手を広げるのが好きな口なので、自営業になったこともあってこの10年、ブログ運営を中心にしつつ、サイト増やしてみたり、YouTubeやってみたり、小説やってみたり、絵本かいてみたり、昆虫細密画かいてみたり……いろいろやってみて楽しかったです!
もちろんうまくいかないことのほうが多いですが、好きなことにチャレンジする気持ちは大切にしていきたいと思います。
関連mussii(むっし)| クワガタ・カブトムシ細密画グッズ
(↑↑↑どんどん作品ふえていくので、ぜひ楽しみにしていてください♪)