「沖縄は横でつながるからこそできる楽しい仕事があるんですよ」沖縄のデザイン事務所で、素敵な世間話をしてきた。
※記事の情報は執筆時点のものとなります(9年前の投稿)
春先の話になります。「お酒の持ち込みOK!旭橋の鮮魚店「つかさ屋」にて、ブロガーさんと飲んできました♪」にて、お世話になりましたタカバシさんに連れられて、デザイン事務所「CREATIVE IMAGINATION」の代表をされている、島 洋(しま ひろし)さんとお話をしてまいりました。
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世間話までの経緯
フリーランスデザイナーとしてしばらく活動していこうと決めた私ですが、いうても沖縄のビジネスつながりなどはございません。
当然のことながら、仕事もないとすぐに干からびてしまう現代ですので、さて、どうやっていこうかなー、と考えているところに、タカバシさんから「ちょっと話でもしてみたら」と、ご紹介いただいて、島さんとお話をすることとなりました。
島さん
顔出しはOKですかと聞いた所、「え?恥ずかしいなぁ、じゃ半分くらいで笑」とオーダーいただきました。というわけで、横顔です笑
沖縄生まれ、沖縄育ちの島さん。CREATIVE IMAGINATIONを立ちあげ、現在、那覇のゆいレール古島駅のすぐに事務所を構え、主にCIやPRのグラフィックデザインをメインに、デザイナー・アートディレクターとして活動されているそうです。
写真を見るともう見るからにアートディレクターなその風貌!そしてこのクールな風貌とはうらはらにまったくもってきさくなかたです!
CREATIVE IMAGINATION
デザイン事務所のご説明も。
主に広告活動にかかわる紙面・ウェブなどのデザインを手がけているデザイン事務所だそうです。現在、3名でやっていて、飲食店舗を中心として、立ち上げからトータルしてデザインをおこなうことが多いのだとか。
店舗オーナーとともに広告戦略にそったデザインを提案でき、かつ小回りのきくデザイン事務所。(なんとトータルして依頼を受ければ、ハンコのデザインどうしようかのレベルからでも相談にのれてしまうのだそうです)
ウェブサイトのグラフィックを見てわかる通り、非常にオシャレなお店が出来上がること間違いなしの実力派デザイン事務所でございます。
世間話をします
さて、挨拶と名刺の交換をして、さっそく世間話を開始。普通、名刺交換のあとって多少緊張するんですけど、タカバシさんと島さんが仲がいいのかフランクなのかわからないですが、ごく自然に世間話がはじまりました。
世間話開始。タカバシさんと、まるで真剣な打ち合わせをするかのように、宜野湾にある美味しいチャーハン屋さんの話をする島さん。
とはいえ、今回は私のフリーランスでどうやっていくといいかの相談も兼ねていますので、とりあえず真面目な話からうかがってみました。
沖縄でデザイナー仕事ってどうです?
丸ごとやります
「けっこう丸ごとやりますね。ウチの特徴かもしれないですけど。」と島さん。
話を聞くと、ポスター単体、チラシ単体、という仕事ではなく、○○のお店が新しく開店するのでそれに関わる一式、だとか、○○っていうイベントが開催されるからそれに関する一式、という案件が多いとのこと。
東京よりは単価は下がります
「いただける制作費は東京に比べたらやっぱり安くはなりますよね。たぶん」。
やはりそうですか。ただ丸ごと受ける場合は、制作費のボリュームは確保できるそうです。ほうほう。
デザインの関心・知識がみんなあるわけじゃないです
「あと、デザインに関する関心や知識もみんな必ず高いわけじゃないです。」とのこと。デザインの依頼があった場合も、いきなりデザインどうしますかではなく、「お店のために今、何を作るべきか」という、デザインの少し手前から相談に入っていくケースも多いようです。おー、ディレクション力が問われますね。
といった感じ。
沖縄のデザイン事情、大変なところ
値段の十分にある仕事が行き渡っているわけではない
沖縄の事情でいくと、依頼頼りの単体受注をやっていればデザイン関連の仕事がだんだん行き渡るっていう状況ではないようです。(いや都心にいれば待っていても仕事くるってわけでもないですよ、もちろん)
フリーでやっている以上、もちろん常に競争なのは置いておいて、万人に“値段の十分にある仕事”が行き渡るような状況とまではいかないみたいです。
「デザインも探せば仕事自体はありますよ。でもお客さんがみんな理解があるわけではないから、見積もりで“えぇーデザインってそんな高いのー”っていう風になってしまうことはよくあります。」
ちなみに私の参考価格を提示したら「あーだいぶ高いですね笑」と一笑されました。う、、。
トータルデザインの安心感
「さっきの話とも重なりますが、お店を立ち上げるとなったときに必要なクリエイティブ、名刺もそうだし、ポスターとかもそう、ウェブもですけど。それをトータルでお受けして、どんな風に使うかから一緒にやらせてもらってます。印鑑とかも必要なら一緒に考えてつくりますし段取りからやっちゃいます。」
なるほどー、それはたしかに心強いかも。
デザインへのリテラシーが高くない人も安心してデザインにこだわれるようにしてるってことですね。自分がカフェ店長になったつもりで聞いてみると、確かにそれはありがたい。
閑話休題。素敵なグラフィック。
沖縄のデザイン仕事でいいこと
「ズバリ沖縄は、人のつながりからの仕事がいいです!沖縄は横が強いから。横でつながるからこそできる楽しい仕事があるんですよ。紹介に紹介がつながって自分の大好きな楽しめる仕事がでてきたり。基本的にみんな仲いいですし。それがいいところですねー♪」
顔が見えて信頼し合える関係のなかから、仕事が生まれてくるっていうのはとてもいいですよね!♪素敵!移住したてでこのサイトを作るのに夢中で引きこもり、いまだ友達(少)の私には眩しい台詞です!
閑話休題、素敵なソファ。
世間話、脱線します
ビールの話
しばらくすると、自然と話は「なんで、同じ店の同じビールでも、美味しいときと、美味しくないときがあるのか」という話題へ。完全に脱線します。
島さん「そりゃね!ぶっちゃけ、ぶっちゃけ気分とメンバーにもよりますけどね!でも1杯目で、こないだうまかったのになんで!?とかなったらもうやるせないじゃないですか!」
タカバシさん「ビールのうまさはですね。非常にたくさんの要因があるけれど、ノズルと樽の状態が、うまさの要因としてでかいですね」
- ノズルを毎日洗っているかどうか
- 気温(ビールの温度)は適切か
- 注ぎ方はきちんとやっているか
「この3条件が崩れると、高い確率で、同じお店でも味が劣る場合があります。」
タカバシさん、生ビールブロガーを超えて、生ビールマイスターですね。
このあと、どこどこのタコライスがうまい、、とか、どこどこのチャーハンが抜群とか、、非常に貴重な情報交換が延々とおこなわれ、私はもうデザインのお話そっちのけで、横でしれっとお店を検索しては保存を繰り返していました。(ODAYに載せようと思いまして)
沖縄地元のデザイナーのオススメする美味しいお店はどこの店だって?
いやいやいや、それは私が行ってからですよ♪笑 ふははは!これが地の利!
…調子にのりましたごめんなさい。行って検証してちゃんとレポートします!
ちなみに話題にあがった1つはメヒコです。島さんオススメ。
アドバイスいただきました
さて、世間話の最後に島さんからアドバイスをいただきました。沖縄でフリーランスでデザイナー活動を検討されている方に役立つ部分もあるかと思いますので、まとめます。
① 営業は都市圏・制作は沖縄
「地域のつながりが0なら、かえって東京とか都市圏で仕事をつくって、それを沖縄でやるっていう作戦はいいと思いますよ。作業系の仕事は沖縄だったらとても気分良くできるでしょうし、営業は都市でやったほうが単価の高い仕事と出会えるだろうし、結構いいんじゃないかな」
② 県内大手企業と協業
これは私がウェブのUI設計が専門だったのでいただいたアドバイス。
「ウェブのパフォーマンスをあげるデザインができるなら、沖縄県内でも特に大手の会社に目を向けて協力していくのもいいかもしれませんよ。県内で小中規模だと、”サイトがそこまで必要ない”っていうところもけっこうあると思いますけど、大手企業はサイト必要ですし、作ったあとも大事ですからね。」
③ ○○の人みたいになる
多少番外編。このサイトのこともあって、タカバシさんのように、「タカバシさん=生ビールの人」みたいな感じで売っていけばどうかとのこと。
「名前が出てくるように色々やっちゃってくださいよー笑」というアドバイス。
そっかーなるほど。
じゃあ私も「みなみのひげ=限りなく無職に近いフリーランスなのになぜか生き延びている南の島のひげの人」っていう感じで売っていこうかな。それもいいな。それもいい。
といった感じで世間話は終了ー!
島さん、本当にとてもきさくで楽しいかたで、素敵な人間性がお話のなかでも溢れ出ておりました。ご紹介いただきましたタカバシさんともに、お忙しいところ本当にありがとうございました。
CREATIVE IMAGINATION
住所 〒900-0004 沖縄県那覇市銘苅1丁目19−31 朝菊アパートC
場所 ゆいレール古島駅より徒歩1分
電話 098-861-2471
サイト http://www.cmadesign.net/