麺とスープを徹底した「茉家(まつや)」の沖縄そば。ひとくちひとくちに感動
※記事の情報は執筆時点のものとなります(8年前の投稿)
※「茉家(まつや)」は本部町 備瀬に移転しています。また2022年現在、お店は休業しているようです。
友人づてにおすすめの沖縄そば屋さんを教えてもらい、行ってきたのが「琉球麺 茉家(まつや)」さん。
普通の沖縄そば屋さんとは一線を画し、だいぶ存在感のあるそばを食べられるそう。これは行ってみなくてはと、奥さんと共に行ってまいりました。
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麺とスープを徹底した沖縄そば
茉家は西原町にある沖縄そば・創作料理のお店です。少し小高くなった住宅街の中にあります。
お店の特長は「麺とスープを徹底的に美味しく」という明快なもの。
男性オーナーが一人で経営し、こだわりの沖縄そばを提供しているとのこと。
どんな沖縄そばが食べられるのでしょう。
お店の様子
お店は白い建物の1Fにあります。
こちらがお店の看板、格好いいですねー!
お店の中はこんな感じ。看板と同じ描き手?の海亀のアートがこれまた格好いい!
沖縄そばをメインにやっているお店なのか、カウンター席が多めの印象。
テーブル席ももちろんあります。
お店には男性オーナーさんが一人、黙々と切り盛りをしていました。お店の親父さんといった感じの方。仕事熱心な雰囲気が伝わってきました。
お店のメニューにオーナーの思いが
さて何を食べようかな、と思いメニューを開くとこんな記載が。
スープと生麺で勝負しています。双方の、風味、食感、喉越しを味わいながら何も足さずお召し上がり下さい。(スープ、生麺だけで旨いそばこそ究極のそば)
ストイックな一言が…!
別添えの豚肉類は、サブ的存在で有り、お口直しの感覚で、お召しあがり下さい
そう、茉家では麺とスープこそが主役。
あくまでその二つを楽しむのであって、上に乗っている具は引き立て役なのです。
さらにこちらにもお店のメニューに対する思いが。
便利すぎる「食」を食すと、体調不良になる実体験を基に「命と健康」は「食」からの思いを、当店のそばを通し、お客様に御提供させて頂いてます。
お店のオーナーさんの実体験があっての思いと、このメニューなんですね。
三枚肉そばと炙りソーキそばを注文
私は、お店のスタンダードなメニューらしき「三枚肉そば」、奥さんは人気メニューの「炙りソーキそば」を注文しました。
注文して10分くらいするときました。
こちらが三枚肉そば。
こちらが炙りソーキそば。
美味しそう!ですがどうしても目がいくのはそばの器。
な、何もないっ!!
具材は別皿に置かれており、文字通り「麺とスープのそば」が目の前に置かれます。
「何もないね笑」とコメントしようとした瞬間、お店のオーナーが真面目な顔で、いぶし銀の一言。
「こちらのそば、絶対に最初は何も入れず”麺とスープ”だけ食べてください」
なるほどメニューの言葉の通り。具材の肉もいいけど、本来の”そば”の主役である麺とスープ、この味を楽しめとのお達しなんですね。言われた通りにして食べてみます。
いただきます。
ずるずるっ、うん、うん…、ズズー(スープも飲む)…、こりゃ旨い!!!
スープが美味しい!湯気とともにかつおだしの良い香り。こだわりの親父さんの雰囲気とは裏腹に、ダシの香りはとても優しく、私はなぜか実家の祖母を思い出します笑
そして生麺、確かにひとくちひとくちが嬉しい喉越し。
こりゃ本当に麺とスープだけでいいくらいです。すごいな、このそば。
思わず、麺とスープだけで半分くらい食べてしまったところで、我に帰ります。
具材のネギも入れてみることにしました。うん、ネギの香りがついてこれまた旨い!
あぁ、でも、確かに元の味を失ってしまった切なさがありますね。最初に麺とスープだけで食べてくれとお達しがあった理由がわかりました。
さて、サブ的な存在と言えども美味しそうなお肉をいただきます。
三枚肉は柔らかく煮込まれているだけでなく、自然な甘みがあって美味しいです。
そして炙りソーキ。箸でほぐしながら食べていくと、これまた絶品。そばにも合います。
旨い、旨いと、言っていたら、私も奥さんもあっという間に完食。ごちそうさまでした。
何もないではなく”これぞ全て”
いやはや、麺とスープだけでこんなに美味しいとは。
最初、何もないそばだと思った麺とスープですが、食べ終わるころには、その存在感が忘れられないほどに。
ここまでくると、麺とスープこそがご馳走です。これぞ全て!
素晴らしいなぁ、と心から思いました。
何だか懐かしさも感じる優しい味と香りに、いつもより深くひと心地ついた気がしました。