ヤールー(ヤモリ)の卵を発見したので孵化させてみた
沖縄の家に住んでいると、いるのがふつうになってくる「ヤールー(ヤモリ)」。
家の中に入ってくる虫を食べてくれるから漢字で「家守(ヤモリ)」と書き、人の役に立つ生き物として、沖縄ではけっこう大切にされています。
(※妻ピノ子さんは爬虫類がダメで大の苦手ですが……。)
ある日、リビングの窓をあけてみると窓サッシのところにコロンっ。

写真を撮りそびれていたのでイラストで。サッシの間にさりげなく産み付けてある
卵や!
ぎゃー!卵!?ヤダー!!
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なんとヤールーの卵を発見!
沖縄の田舎ではわりとポピュラーな光景かもしれません。
家の窓サッシや雨戸の引き込みなど、家の外壁の隙間にヤールーはよく卵を産むのです。
わがやでも窓サッシで今回のように卵を見かけます。
だいたいいつもは窓をあけた衝撃で割れているか、すでに孵化して空になった状態である場合はほとんどです。
今回のは割れていない卵。
……これ飼うことにする
えぇー!やめてー
孵化するかもしれないから
どうでもいいよー
飼う
私、みなみのひげ(39才)の小学生魂に火がついてしまいました。
完全に妻が狼狽しているのがわかります。
ダメかな……。
ダメだよね。
ピノ子さん、爬虫類キライだもんね。
という雰囲気のなかに、息子らが登場。
なにこれ!たまごー!?
えぇーかわいい……
ヤールーが孵るかもしれないから飼ってみようか?
飼いたーい
かうー
ぐ……
すばらしいタイミングで民主主義的な決定力を得ました。
とはいえ爬虫類嫌いのピノ子さんに、なるべく被害がでないよう配慮。「孵ったら逃がす」を条件に、小さなケースにいれつつ、窓サッシにおいて孵化するか観察してみることにしました。
ヤールー(ヤモリ)の孵化を観察する
ヤモリの孵化について
そもそもヤモリのことをあまりよく知らないので、軽く検索してみました。
するとヤモリの飼育や孵化ってやっている人もけっこういらっしゃるようで。
私はこちらのニホンヤモリを実際に孵化させているかたのブログ記事を参考にさせていただきました。
ヤモリの卵が孵化しました!|ヤモリの孵化に挑戦(産卵から孵化まで)
ぜひご一読を。
基本的には上の記事をご覧になってくださればと思います。私のほうでは自分が今回、ヤモリの卵を孵すのに必要な分だけ情報をかいつまんで書きます。
- 湿気のある暖かい場所で孵す
- 孵化まではだいたい2ヶ月くらい
- 転がしたり落としたりすると孵らない
- 孵化後、数日はジッとしている
ヤモリは南方の生き物でだいたい温度が25度以上あると、卵をポコポコ産んでいくみたいですね。2ヶ月くらいで卵は孵り子ヤモリとなるようです。
そもそも沖縄のヤモリって、ニホンヤモリなのかな……?
調べてみると沖縄はニホンヤモリではなく「ホオグロヤモリ」、「オキナワヤモリ」、「ミナミヤモリ」などが多いそうです。
まぁでも同じような感じだと仮定しておきます。
今は夏なので気温・湿度ともに問題ないでしょう。そもそも窓サッシの隙間みたいな雑なところでも増えているんだから、おそらく安静にして待っていれば生まれてくるはず。
え、でも待って。
ケースにいれるとき転がしちゃったな……。
そもそも窓開けたときにめっちゃドンガラガッシャーン的に転がってたけど……。
……。
まぁでもここは沖縄だから。
なんくるないから。
やーるーえっぐーなんくるないさーだから。
転がったときの衝撃がどうなのかは測る方法がなくわかりません。
いつ産んだかもわからないし、わからないことだらけだし、とにかく運を天にまかせて待つことにします。
毎日、ヤールーの卵を見るだけの生活
卵を見つけたのは8月中頃。
とりあえず期限を2ヶ月後として観察開始しました。
2ヶ月経っても産まれてこないなら、まぁダメだったんだろうと諦める流れ。

毎日、「うまれないかなー」と見るだけの観察
始まってしまうと特にやることもありません。
毎日、朝、起きた時に「今日はどうかなー」と見つめるだけ。
子どもたちも「かうー」とか言ってたくせに、もう次の日から見にもきません。(飽きるの早過ぎだろ。)
孵ったかなー
今日はどうかなー
まだでない
まだでない
完全にトトロのメイちゃんと同じセリフを吐きながら、中年39歳、しぶとくヤールーベイビーの誕生を待ちます。
待つこと約3週間……ついに!!
思ったよりも早く、そのときがやってきました!
まさかの発見者が妻ピノ子さん。
うぇ――!!
どうした!?
なんか!
なんか出てるよ!
そりゃ出るんだよ!
うまれたってこと!?
ヤールーが孵っています!
ホコリがめっちゃ積もっちゃってスミマセン。
うわぁーかわいいー!
なになに!うわ、ちいちゃーい!
かわいいー!あかちゃんだぁー

ホコリ吹きました
1匹だけですが、無事にヤールーが還りました!
ヤールーベイビーめっちゃカワイイ〜♪
生まれたてのヤモリはジッとしてあまり動きません。
2、3日するとだんだん動き出すとの前情報のとおり、3日後にチロチロ動いていたので外の窓のところに逃がしました。
いやぁしかし、転がりまくってもなんだかんだ生まれてきてくれました。
よかったー!
もう1個の卵はダメかもしれない
残念なことに、もう一個の卵はどうやらダメみたい。
隣合った卵ですから、おそらく似たような日にちのタイミングで産んでいるはずですからね。
ベイビーが孵ってから1週間たっても孵る気配なしです。
一応、2ヶ月経ってないので今現在も観察を続けていますが、ちょっと諦めムードで観察しています。
転がしちゃったせいかなー
とはいえ1匹は無事成功!
わがや生まれのヤールーが家の外壁で暮らしていると思うと、なんとなくいい気分になりますね♪
これを機にピノ子さん(第一発見者)もヤールーのことが好きなるかな?
ほらピノ子さん、あの子もしかして、わがや生まれのヤールーかもよ?
だからなんでしょう?
……
……まぁ好き嫌いは人それぞれありますからね。
ヤールーの卵は置いとけば孵った
ヤールー(ヤモリ)の卵を発見してたので孵化させてみたところ、産んだところに置いておいたら孵りました!
さすが生息地ですね!
飼育環境とか気にしなくても孵るっていう!
ベビーヤモリはとってもかわいいので、好きな人はハマっちゃうかもしれませんよ。
沖縄住まいでおうちにヤールーがいるかた、もしご興味ありましたらお試しあれ〜。