【東京遠征】大絶滅展いってきた!上野 国立科学博物館
NHKでよくとりあげられている科博の「大絶滅展」、気になっていたので年末年始の帰省のタイミングでいってきました!

↓ひとことでいうとこんな展示。
絶滅ってインパクトのあるワードに惹き寄せられ見てきました!
子どもと行きたかったんですが予定が会わず……。おじさんひとりでいってきたぜ!
でもひとりでも十分に楽しかったです!
国立科学博物館の『大絶滅展』いきました!
古代生物は無知で知らない新鮮なことばかりでとても楽しめました!✨噴火や植物での絶滅があったり、アンモナイトが3億年以上繁栄していたり⛰️🐚
個人的にはイラストレーターかわさきしゅんいちさんの絵が見れて大満足でした♪😍
図版もゲット📗✨✨ pic.twitter.com/9fF6zuMBNw
— みなみのひげ🐞🌱昆虫画 (@hsdrco) December 28, 2025

大絶滅展の会場。地球がまわっていて、古代の大絶滅がどのへんで起こったか説明している
私は考古学とかに興味をもったことがない古代無知の素人ですが、だからこそ知らないことだらけで、すごく勉強になってこの展示はおもしろかったです!
今回の記事では個人的なメモ。
見に行きたい人にネタバレしまくっちゃうとアレなので、絶滅展で個人的に興味深かったところだけご紹介します〜。
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ビッグファイブといわれる5つの絶滅期
その大量絶滅が起きた期間が、今のところ、地球約46億年の歴史のなかで5回、確認されてるんですって。
それがビッグファイブってことです
5つの大絶滅を表で紹介するとこんな感じ。
| O-S境界(オルドビス紀〜シルル紀境界)|約4.45〜4.44億年前 | 火山活動(揚子江LIP)による? | 寒冷化と海面低下、その後の温暖化による絶滅 |
| F-F境界(デボン紀後期)|約3.72億年前 | 火山活動ヴィリュイLIPと森林の発達による | 寒冷化と海洋無酸素事変(ケルヴァッサー事変)による絶滅 |
| P-T境界(ペルム紀〜三畳紀境界)|約2.5億年前 | 火山活動(シベリアLIP)による | 寒冷化と、その後長期にわたる温暖化、海水準の上昇と海洋無酸素化、宇宙線の影響による絶滅 |
| T-J境界(三畳紀〜ジュラ紀境界)|約2.0億年前 | 火山活動(中央大西洋LIP)による | 寒冷化と温暖化、乾燥化、海洋酸性化、海洋品酸素あるいは無酸素化 |
| K-Pg境界(白亜紀〜古第三紀境界)|約6600万年前 | 小惑星衝突とデカンLIPの活動による | エアロゾルによる太陽光の遮断、寒冷化、海水面の酸性化 |

そしてこちらが展示会場で開設されていた5つの大量絶滅期
LIPってなに?
LIPとは「Large Igneous Provinces(巨大火成区)」といいます。超デッカい大規模な火山のことだそう。その巨大火山の活動が地球の大量絶滅イベントを引き起こしたということです。
古代だから時間スケールが億年単位……。デカい!
巨大な火山活動が大量絶滅の要因としては目立ちます。
また、植物が陸上に適応して森林ができたことでも大量絶滅が起きているんですね〜!意外!
あとは恐竜の絶滅理由として有名な小惑星の衝突ですね。
この絶滅は大絶滅のなかではもっとも最近に起きたものなんですねぇ……!
まぁそれでも6600万年も昔の話。
とにかく時間の間隔がなが〜い
展示はこの5つの大絶滅を章立てのようにして、年代の古い順番に進んでいきました。
なので上の表に書いた5つの絶滅を覚えておくと、展示に入り込みやすくなりますよ。
これから見にいくひとは、ぜひチェックしてみてください♪
※ちなみに今回の記事では上の順番に沿っての解説はしません。しちゃうとほぼ展示の紹介になっちゃうので。
めっちゃ化石がたくさんあってテンション上がる

とりあえず本物の化石がこれでもかってくらいたくさんあってすごいです!
ほぼ解説資料的に化石がある感じ。
レプリカ(複製物)もたくさんあるけど、そちらもクオリティが高くて本物に見えて素晴らしい。
え? 普通、こんなに化石って展示するものなの?
素人の人間からすると、すごくてテンション上がります
恐竜とか古代生物が好きな子どもさんも、これはかなり嬉しいと思うなぁ。
私のパッと覚えている範囲でも……
- 山葉虫いっぱい
- ハルキゲニア
- サカバンバスピス
- アンモナイト超いっぱい
- ウミサソリのでっかい化石
- ダンクルオステウス
- シファクティヌス
あと植物の葉とか日本で見つかった貝類とか、展示の見どころでもあるステラーダイカイギュウの骨とか、まだまだたくさーんいっぱーいあります!

三葉虫の化石

ナウシカにでてきそうな三葉虫の化石

ハルキゲニアの化石

人が並んでいて変な角度で撮れてしまったサカバンバスピスのモデルと化石

ウミサソリの化石

デボン紀、地表に進出して森林を作ったとされるシダ植物の化石

ダンクルオステウスの頭。会場の子どもたちに人気だった

ステラーダイカイギュウの骨。イラストがあってわかりやすい
レプリカでも恐竜類がたくさんあって、三畳紀らへんはワニみたいなレドンタサウルス、ジュラ紀にクリオロフォサウルスの骨とか、デッカくてインパクトありました。

レドンタサウルス、クリオロフォサウルスの化石

陸上進出した恐竜の化石
みんな大好きティラノサウルス、トリケラトプスは頭骨のレプリカ展示がありましたよー。(写真を撮りそびれた。)

化石の代わりに隕石衝突の動画にでてきた迫力満点のティラノサウルスをどうぞ!
なんとなく化石みてまわるだけでも楽しい
生物、めちゃくちゃ絶滅しまくってた
私が衝撃を受けたのが大絶滅の規模感でした。
そもそも「絶滅」って、じつは大きく2種類あって……。
- 通常絶滅
- 地球上で常に起こっている自然な絶滅。説仏は進化する一方で絶滅もする。だいたい100万年で10%くらいの生物に絶滅が起こる。
↑こちらが今も自然に発生しているふつうの絶滅。
↓そして、これに当てはまらない大きな規模の「大量絶滅」。
- 大量絶滅
- 通常絶滅とは違い、地質学的な短期間で複数の種類の生物が一斉に絶滅する。絶滅率の定義はないが種の80〜90%が絶滅することもある。
8〜9割、滅ぶっていう。
ほぼ何もいなくなってるじゃん!
そうなんです。地球上で大絶滅が起こると、ものすごい量の種がいなくなるんです!ビックリ!生物、めっちゃ滅んでる!
※必ず9割近い種が絶滅するわけじゃないです。でも大量絶滅期には6割とか半数近い種がいなくなっちゃうらしい。
まぁそこから長い時間をかけて多様性が回復してっていうのを繰り返しているから、今も生物がいっぱいいるわけですが、それにしても滅ぶなー。すごいなー。
消え去る生物種、長く繁栄する生物種
絶滅に関して私が興味深かったのは「アンモナイト」。

アンモナイトの化石
アンモナイトって、みなさんご存知ですよね。
このアンモナイト、いくつもの絶滅期をまたいでかなり長期間、地球に繁栄していたんですって〜。(だからか化石の展示もめちゃくちゃ数ありました。)
アンモナイトは約4億年前のデボン紀に出現。
そして、F-F、P-T、T-J、KPgと4つの大絶滅期をまたぐ3億4000万年にわたって、絶滅と回復を繰り返しながら繁栄したのだそうですよ!

アンモナイトが繁栄した期間

大量のアンモナイトの化石。いっぱい出てくるらしい
※ちなみにアンモナイトは生物名ではなく、アンモナイトっていう仲間を指す名前です。渦巻き状の殻を持つ、イカやタコに近い頭足類の仲間を指すらしい。
3億年以上も地球上に存在するって……。
人間(ホモサピエンス)なんて長く数えても30万年くらいでしょー? すごくないですか? 何回も絶滅期を乗り越えてるのよ。
三葉虫の仲間も3億年くらい繁栄したらしい。

ふたたび三葉虫
ただ絶滅はアンモナイトより早く、P-T境界(約2.5億年前。大絶滅の中で、もっとも大量の種が絶滅した)のタイミングで地球から姿を消してしまったそうです。(三葉虫はデボン紀後期の時点で、かなり多様性はなくなっていた。)
アンモナイトが三葉虫より生物的に優れてるとか、そういう話ではなくて。
その当時の環境変化に耐えうることができたかどうかで、その後の繁栄や絶滅が決まる「運」みたいな要素が生物にはあるんですね。アンモナイトだって現代には残っていません。
生命の進化や絶滅って、ドラマチックなものの積み重ねなのかも
運命の悪戯というか、そういう趣深さを感じて、それがおもしろいなぁーって思いました。
地球、定期的にとんでもない量のマグマを噴出している
あと絶滅に関して驚いたのが「プルーム」ってやつ。
知ってますか?
私はまったく知らなかったんですけど、これは地球が内部(マントルの内側)から、地表に向けて入道雲みたいにでている熱いマグマなんですって。
(ハワイとかで火山に出ているやつ。)

いい写真がなかったので……。AIでスーパープルームの適当なイメージを出力してみた
いい加減に説明すると、地球は定期的にプルームをぶひゃーって出してるっぽいんですけど、「スーパープルーム」って呼ばれる規模のでかいのもあって。
スーパープルーム……直径1000kmくらい
マグマでっっかい!!
こんなのが地表のプレートのほうに出てきて、LIPとかからぶひゃーってなるらしいんですよ。すると、なんと大陸を分割させちゃうくらいの火山活動になるらしく……。
結果、地球規模で環境が変わって大絶滅につながることがある、と。
そりゃ絶滅するわ。
なんかもう地球が定期的にお掃除じゃないけど、マグマをだして地表を煮えたぎらせてるんですねぇ。生命は定期的に絶滅せざるを得ないくらいピンチになってきたわけですな。
ちなみに最後の大絶滅が過ぎてから、新生代の地球はかなり冷え込んでいる時代なのだそうですよ。スーパープルーム的には落ち着くのかな。関係ないか?
人間活動の跡が刻まれた時代「人新生」ができている
近年では「人新生(アンソロポシーン)」という地質的な時代の考えかたもあるらしいです。
人類の活動が地球環境に影響を与えており、その痕跡が地層に明確に残るようになっているのだそう!なんとなんと!
例えば気候変動、大気汚染や水質汚染、核実験の影響まで地層には人間の営みが現れるのだそう。

別府湾の地層。ここからさまざまなことが読み取れる
一例として展示では別府湾の底にある積もった泥の成分から、1950年代以降の大気圏核実験による(世界規模の)の影響、戦後の経済成長による河川の富栄養化の影響、最近ではマイクロプラスチックの影響などを測定できた旨が展示されてました。
第6の大量絶滅が人類由来にならないために
展示の最後のほうには人類由来の地球変化として、「Co2の増加による温暖化」がとりあげられてました。
石炭・石油の利用によって大気中の二酸化炭素が増え、気温は今も上がり続けているそうです。
このままいくと古生代並に気温があがって、熱波、洪水、山火事とかでエラいことになるかもしれんぞ、とのことです。
もしかすると次の第6の大量絶滅は人間による温暖化が引き金になるかも……。
そうならないように、自分達にできることを少しずつでも進めていけるといいですね。

人間活動が変えた地球環境について。二酸化炭素と気温について書かれている

例えば展示では奄美大島の外来種問題「マングース」の根絶についてとりあげていました。
私の住む沖縄県でも国頭村やんばるではマングースの根絶を達成レベルまで進めることができているようです。
大絶滅は自然界のなかではイベント的に起こってしまうものでもあるけれど、人間由来のものは人間で対処ができますからね!
自然の複雑さに対する理解を一歩一歩、深めつつ、当たり前にできるレベルでいいから自然環境の保護を進めていく。
そういうのが、私も含め多くの人々にとって今、大事なことなんだなーと、大絶滅の展示を見て実感しました!

展示の終わりには大絶滅展のイラストを描いたかわさきしゅんいちさんのイラストが展示されてました!

大絶滅展の図版も買ったった!満足♪





