うちなーぐちに馴染みたい!日常生活で出てくる10の沖縄言葉
※記事の情報は執筆時点のものとなります(9年前の投稿)
沖縄は南国の島といえども、最近はけっこう都会化しています。
那覇やその近郊に住み始めると、思ったより暮らしが普通で違う意味でビックリするのですが、そんななかでも地元の方々と話した時の「沖縄の言葉」を聞くと、あぁ、私は今、沖縄に住んでるんだなぁ、という実感がわきます。
沖縄の言葉は、「うちなーぐち」といい、地方の訛りの類ではよくメディアでも紹介されるので非常に有名ではあります。しかし実用レベルまで細かいところは、さすがに県外の人にはわかりません。
日常会話にけっこう出てくるものも多く、地元のかたがたの中に移住者ひとりだったりすると、最初はひとりだけ「?」となることも多いのです。
そんなわけで、みなさまが沖縄に移住したとき、多少でもウチナーぐちの意味が頭に浮かぶよう、よく出てくる沖縄言葉を(適当に)10個ほど取り上げてご紹介いたします。
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ことわざ
まずはことわざから。「ことわざが日常会話に!?」と思われる通り、日常で使うのは意味もわかりやすいごく少数のことわざです。メディアなどでよく紹介されているので、私たちでも耳にしたことがあるものです。
1、いちゃりばちょーでー
どうですか、聞いたことあるのではないでしょうか?
いちゃりばちょーでーは「行き合えば兄弟」という言葉です。沖縄の人柄は、一目でも会ったらまるで兄弟のように親切にフレンドリーに接してくれます。島文化で生きる人々の仲の良さを表すことわざですね。
私が生活していて、この言葉がもっともよく使われる場所は「居酒屋」です笑
いちゃりばちょーでーですからね♪知り合いもそうでない人も、みんなで楽しめばいいのです。
2、命どぅ宝
こちらもけっこう有名ですね。命どぅ宝は「命は宝物」の意味。命より大事にすべきものなんてないんだ、という人を最も大切にする沖縄らしい考え方の言葉です。
戦争の被害を大きく受けた沖縄だけあって、戦争関連の催しなどで聞かれることが多い印象です。
余談ですが、残業・激務・デスマが多いと言われるIT業界の一部でも「命どぅ宝」の使いどころを増やしていったらいいんじゃないかな、と、たまに考えます。
単語・言葉
単語や言葉は、会話のなかにまざっているので、つい聞きぞびれてしまうことが多いです。さらっと会話に出てくる沖縄の言葉をせっかくなので覚えてしまいましょう。
3、てーげー
「てーげー」は「適当(ほどほど)に」の意味。もしくは悪い方で「適当な」の意味。
「急ぎじゃない仕事は、てーげーね」、「あいつはてーげーだ」などと使われます。
おおらかな沖縄の生活ではよく出てくる単語。多くの場合、大変になりそうなものごとがあったら「てーげーね」ということで、追込み過ぎずお互いにうまいことやっときましょ、みたいな感じになります。
4、でーじ
「とても」や「すごい」の意味。
使い方としては「こないだのやつ、でーじえらいことになってるねぇ」とか、「あそこのラーメン、でーじうまい」など。
おおごとの意味の「大事(だいじ)」が口語で「でーじ」と変化しているので、まるで大ごとのようなものに「でーじ」とつくようです。
5、上等
血気盛んなそこのかた、待ってください。喧嘩を売っているわけではありません。
「上等」は、「とてもいいもの」という意味。沖縄では、高級だったり質のいいものや、何かが上手にできたときなどに、この「上等」をつかいます。
「こいつは上等さぁー」
「十分十分、そんだけできたら上等やっさー!」
こんな感じで使われます。
よびかけ・感嘆符
よびかけ、感嘆符ともなると、会話のあちらこちらで出てきます。話し言葉のなかに、これがあるかないかで、うちなーんちゅかどうか一瞬で区別できるわけです。
6、〜ば?
「〜の?」という意味が近いです。
「やー遊んでるばー?」で「おまえ遊んでるのー?」といった意味になります。
これは実際の会話だと、聞く分にはすぐに意味はわかります。ただ、なんとなく「〜ば?」という言葉の響きだけが耳に残ります。
7、あい・あいやー
漫画に出てくる中国人武道家のキャラクターとかが言いそうな言葉ですが違います。
沖縄では出会い頭の「あら」などの一言を「あい」や「あいやー」と言います。
なので「あいやー、みなみのひげさん、どもですー」と言われても、ヌンチャクで殴られたりするようなことはなく、「あら、いやーみなみのひげさん、どーもー」的な意味なので心配はいりません。
8、〜しましょうね
一般的には他者に行動をうながす言い方の「しましょうね」は、沖縄では「(自分が)〜しますね」の意味。
会社なんかで「今日、早めに帰りましょうねー」なんて言われて、よしそうしようかな、なんて思って帰り支度を始めると、言った本人はさっさと帰っているなんていうのは、移住直後のあるあるです。
ウチナーぐちを言った人からすると「今日は私は早めに帰りますねー」と、一声かけただけなのです。
9、〜やっさー
「〜だよー」や「〜だねー」の意味。
こちらもよく聞くフレーズ。よくあるのは「上等やっさー!」という一言。つかいかた的には「こりゃ上等だわ!」という感じ。
10、だからよー
超絶万能な、ゆる系うちなーぐち。とりあえずの同意を示す言葉です。
「あい、今日、暑いねー」「だからよー(そうだねー)」
「就職決まった?」「だからよー(そうなんだよー、決まってないんだよねー)」
「おまえ結婚しないの」「だっからよー(いやそうそう、それがさー)」
…。
使いどころがなんでも良すぎる上に、毎度微妙に意味が違う。。なんと柔軟な言葉なんだ。
イントネーションとかでも微妙にニュアンスが変わるんだとか。
それゆえに、いまだ私は意味を解明できません。
この「だからよー」が使えるようになるとだいぶ、沖縄の空気が肌に馴染んできた証拠なんだと考えています。
とはいえ、こんなニュアンスが必要な言葉、さすがに私のような県外の人と話すときは、地元のかたがたは使われませんのでご安心ください。だいたい、地元の人同士が話しているのを聞いて、あとからそっと気になって意味を聞く場合がほとんどです。
番外編:日常にはでてこないけど
私たち夫婦が好んで聴いているラジオ「FM沖縄 ゴールデンアワー」にて、MCのミキトニーさんが喋っていたウチナーぐちのひとこと。
「やぁむんむん、わぁむんむん、わぁむんむんは、わぁむんむん」
さて、わかりましたでしょうか?
ヒントはジャイアンがよく言うことです。
答えがわかったかたは、そっと心に潜めておいてください。わからないかたは、「なんでみなみのひげは答え書いてねーんだよ、バーロー!」という思いをそっと胸に潜めておいてください。
後日、きっとまた答えを公開します。てーげーてーげー。
答え:あなたのものはわたしのもの、わたしのものは、わたしのもの
外部サイトですが、沖縄のかたが自分のおばあにうちなーぐちを喋ってもらう記事も面白いです。うちなーぐちにご興味ある方は、動画があるので実際に聞いてみてください。