「寒くて魚が気絶しているらしい」ので、魚を拾いに真冬のビーチへ行ってみた。
※記事の情報は執筆時点のものとなります(8年前の投稿)
今は冬、ここは沖縄。
そしてこちらは2月のビーチです。
ある曇りの寒〜い休日、ふと魚が食べたくなったので、ちょっくらビーチに出てみることにしました。
釣り?
いえいえ違います。
魚を拾うんですよ。
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あまりに寒いと気絶した魚が拾えるらしい..
沖縄は年間通して温暖な島です。
ただ、完全な熱帯ではなく、「亜熱帯性気候」なので四季があり、きちんと冬もあります。いうても沖縄ですから冬場でも14,5度くらい気温があったりはするのですが、寒くなれば10度を下回ります。
2016年なんかは、雪(みぞれ)も降るくらい冷え込みました。
沖縄で39年ぶりに雪!大寒波襲来で「みぞれ」が降った! | 沖縄移住ライフハック
そんな気温になるとどうなるか。
SNSでよく見られる光景のひとつなのですが、ビーチで魚が拾えるという現象が起きます。
【100年寒波】寒波で魚は海岸にあがるのか
どうやら真冬の寒さは、南国の魚たちには過酷すぎる模様。10度くらいになると気絶する(仮死状態になる)ものが出てくるそうです。気絶して身動きがとれなくなった魚たちは波に流され、浜へ打ち上げられます。そこへ偶然、人が現れるとどうなるか。
そうですね。魚を拾う流れですね。
昨年のDEE Okinawaの記事では、見事、気絶したお魚をゲットし、食事にありつく様子が書かれています。
こんな驚くべき事実を読んでしまった私と、妻ピノ子。
..まぁまぁまぁ、そんな期待はせずにね〜
そうそう!石垣島とか宮古島の話らしいし〜
…..どぅへへ
…..でへへ
ふたりとも、いっぱい獲れた時の妄想を爆発させながら、ビーチへ向かってみました。
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いざ!!魚拾い!!!
やってきたのは車で行ける離島、浜比嘉島。
この北風よ。
ボボボボーっていう激しい音が耳元で鳴っていて何も聞こえない!だいぶ寒い!さっそく帰りたい!笑
このときは周りの観光客の方々ですら「沖縄ってあんまり暖かくないな」と半笑いで言ってました。(←冬も晴れたら暖かいんですよ)
これはもう、魚、落ちてるでしょう〜。
まずはアマミチュー付近
最初に、私のアイデアで、観光地でもあるアマミチュー付近の浜辺を散策。
ここは漁港?船着場?が近いし、魚もいるんじゃないか
という読みです。あぁ、我ながら鋭い勘。
しかし本当に風が強い。寒さ的にも、魚の1匹や2匹、気絶して落ちてそうな雰囲気があります。
砂浜の部分をくまなく探してみます…。
しかし。
うーん、魚はさっぱりいませんね。
残念。私の勘はまったくもって鋭くありませんでした。
場所を変えて探してみる
ネクストチャレンジャーのピノ子さん。
アマミチュー付近は観光地で人も多いからいないでしょ〜
お次は観光の人が行かないところを探る作戦に出ました。
観光客多い
→魚が気絶
→誰かが先に拾ってしまう
観光客いない
→魚が気絶
→私たちが先に拾える!
画期的な理論ですね。天才ですね。
というわけで着きました。アマミチューから500m程度ずれた、こちらの砂浜です。
読み通り、まったく人はおりません。そして魚も。
しかしここで、満面の笑みのピノ子さんから One more thing(ワンモアシング)。
気絶してる魚は、浮くはずだから波を見れば良いのだよ
寒い
→魚が気絶
→砂浜へ上がる
寒い
→魚が気絶
→(海に浮く!)
→砂浜へ上がる
なるほどー!!見えてる!見えてるよピノ子さん!
いや本当、自分の妻をこんなに褒めるのも恥ずかしいですけど、ビジョナリーですよ!
未来が見えている!
ピノ子さんこそ、魚拾いの数少ない人財ですよ!
いよ!ピノ子!天才〜
褒められて意気揚々と海を見つめ出すピノ子さん。嬉しそうです。
しかし5分後。
「こらあかんわ」と一言。
やはり魚はいなかったようです。私のべた褒めを返して欲しい。
より広いビーチを探してみる
ここへ来て日が出始め、若干いい感じの天候に。
私やピノ子とは違って、勘の鋭いビジョナリーな人は、先が見え始めていることでしょうが、すみません、もう少しお付き合いください。
こうなったらより広いビーチをくまなく探してみようと、さらに移動しムルク浜へ。
ここは以前、シュノーケリングをして、魚を見かけた場所。
魚がいることは間違いありません。
この海のどこかで、魚は気絶しているんだ。できる限りの希望を持って、浜へおりてみました。
しかし、ここでも厳しい現実。
おーい。
魚さ〜ん。。
真冬の砂浜で、気絶した魚を求めてさまよう、いたいけな妻。
いない..。
探せども探せども、魚は気絶していません。
私たちのなかで膨らみに膨らんだ、気絶した魚のお刺身や、気絶した魚の天ぷらや、気絶した魚の煮物や、気絶した魚の焼き物などなどの妄想たちと、一体どう折り合いをつければ良いのでしょう。
あぁせめて、1匹でも良いから魚が気絶してくれれば。
気持ちの整理がつかないピノ子さんは、もはやビーチバレーごっこを一人でやり出す始末。(しかもそれを、たまたま散歩していた観光客のおじさんに見られて照れる始末。)
仕方ない。あきらめよう..
そう言って、最後の「いませんでした」を撮影していた瞬間でした。
あ!アレ魚じゃない!?
なにぃ!!!?
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気絶した魚!..なのか?
ピノ子が見つけた魚らしきものの画像を拡大したものがこちら。
確かに気絶したさか..え、いや、、魚か?
う〜ん..、魚….なのかな? まぁ、なんか魚といえば….、そうかもだけど..。
つか魚だとしても、あれ死んで..。いやでもそれを口にしたらアカン!
そう思い、もう記事の展開に反して、まったくもって期待が膨らみませんが、会話の流れ上、恐る恐る近づいてみました。
果たして気絶した魚は見つかるのか!?
ロープじゃん。
ピノ子、これ魚ちゃう、ロープや。
「よしんば、干からびた魚かな」なんて想像をしてあげた私の優しさは、海の藻屑となり消え果てました。
みごと、ピノ子さんが見つけたものは、魚ではなくロープでした。
へへへ!ウミヘビっぽいね!
なぜかご機嫌になるピノ子さん。
まぁでもご機嫌なうちに切り上げましょう。
魚拾い、終了〜!
すみません、出直してきます
気絶した魚がビーチに落ちている話は、八重山、宮古の方でよく聞きます。もしかしたら、沖縄本島の魚たちは、それなりに寒さへ耐えられる体なのかもしれません。もしくは気温に反して、海の水温が思ったよりも温かいのかもしれません。
色々、理由はありそうですが、とにかくこの日は半日くらい歩き回ってみても、気絶した魚はさっぱり見かけませんでした。
沖縄に住むと暖かさに肌が慣れてくるので、15度でもけっこう寒く感じるようになります。
北風の中、文字通り魚1匹いない浜辺を歩くのは寒かったなぁ..。
今度、またリベンジします!