なぜ、沖縄好きではない奥さんが沖縄移住にOKしてくれたのか?
※記事の情報は執筆時点のものとなります(10年前の投稿)
私の奥さんは沖縄移住にOKをしてくれて、実際に今、沖縄で一緒に暮らしています。
懐が深いのか、はたまた思いつきなのか、それは私にも分かりません。
本人にインタビューして、沖縄移住をOKした理由をまとめてみました。
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なぜ奥さんは沖縄移住にOKしてくれたのか
実は、沖縄移住にはずっと反対だった
私と奥さんは大学生のときに知り合ったのですが、沖縄移住の話を私から聞いた後、奥さんとしては移住はずっと反対だったそうです。
沖縄移住する1年前くらいに気持ちが変わったようですが、それまではずっと移住はしたくないと思っていたとのこと。
(そうだったんだ…笑)
反対していた理由は、
- 虫が大嫌い。沖縄は虫の宝庫で生きていける気がしなかった
- 友達、家族に会えないのが寂しい
- 仕事がないと聞いていたので生活できないと思っていた
- 将来子どもを生んだら、子どもは親の近くで育てたかった
- 結婚していない状態で沖縄に行くのは嫌だった
などです。
一番最後の「結婚していない状態で沖縄に行くのは嫌だった」という理由には、2つ事情があります。
ひとつは「移住した後、フラレてしまったときに”私は何しに沖縄に来たんだ”と惨めな気持ちになるのは嫌だった」、もうひとつは「結婚していないで沖縄移住は親に止められるのが目に見えていた」です。
どちらももっともなお話です。
ちなみに私としては結婚は費用も時間も手間もかかるので、移住後1年くらいして土地に慣れてきたらゆっくり準備すればいいかなくらいにのんきに考えていました。そして、移住前に一度怒られています笑
やはり女性と男性では、結婚に対するリスクの感じかたと傾ける情熱が違いますね!気持ちに気付かずごめんなさい!
結果的に東京で結婚を決めて、沖縄移住後すぐに婚姻届を出すかたちとなりました。
移住にOKしても良いかなと思ったきっかけ
では反対だった沖縄移住にOKしようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。それは、移住1年前に旅行がてらに物件を見学したときなのだそうです。
移住を決める1年前にGWを利用して沖縄に旅行をしました。そのときにドライブついでに、良さそうな物件を見てまわる日を1日だけ設けました。車でふらふら流していると、海辺の街でとても良さそうな物件を見つけ、その場で不動産屋さんに電話して内見をさせてもらったことがあります。
そのときの内見がとても良かったようで、沖縄移住が一気に魅力的になったとのことでした。
良かったところは、
- スーパーまで徒歩1分
- ビーチまで近い。歩いていける!
- 空港も近い
- アウトレットが近い(買い物に困らなそう)
- 仕事もアウトレット付近で見つかりそう
- 部屋を見たら意外と住みやすそう
などなど。
奥さんは一人暮らしをしたことがなかったので、物件見学もこれが初めて。
内見をして、気にいった家があったため、一気に妄想が吹き出し始めたのだそうです。
部屋を見ながら「ここにテーブル置いて..、カウンターキッチンでテレビを見ながら料理して..、ベランダにテーブルを置いて朝パンケーキを食べたりして..」とかを考えていたら、面白くなってしまったようです。妄想の力は偉大です!笑
たしかに、沖縄の賃貸物件は、東京に比べると、同じ価格でも本当に広くてキレイな部屋に住めます。
このとき内見した部屋も、私が東京で一人暮らししていた部屋とほぼ同額で、部屋の広さが1.5倍、海が見えてビーチも近く、お店もまわりにたくさんあって、ビックリした記憶があります。
このときの部屋、私も相当に気に入って、本気で借りようかどうしようかをふたりで真剣に悩みました。
さすがに旅行でふらっと見た家を契約するのは無理だとなって見送ったのですが、この相談で意外と夫が本気で移住しようとしているのが分かり、より現実に移住することを考えだしたとのことです。
(そのときまで本気じゃないと思われていたんです!笑)
東京に戻ってから仕事が激務に
契約せずにいったん東京に戻ってから、また普段の生活に戻りました。すると、結局妄想も薄れてきて、やっぱり東京の生活はいいぞと思い直します。
ですから、このままだったら沖縄移住の話もなくなっていったのですが、冬に差し掛かるタイミングで移住妄想を再燃させることが起こります。
会社の仕事が激務化しはじめ、毎晩の帰宅が21時だったのが、0時過ぎになるほど忙しくなったのです。
都内近郊に住んでいたので通勤は片道1時間半。最初は頑張っていたのですが、激務がいつの間にか常態化。満員電車に揺られながら、「寒いし、忙しいし、給料も高いわけじゃないし、こんな生活が続くのは結構きついな」という想いが頭を揺らぎ始めたとのこと。
そんな時に、GWにいった沖縄の部屋のことを思い出し、「沖縄に住んだらこんな生活じゃなくて、もっとゆったり生活できるかな?」と、沖縄生活を心の支えがわりに考えるようになったそうです。
そのあと、結婚の話があがり、沖縄移住について具体的に前向きに話を進めてくれるようになり、移住に至ります。
その他にも移住OKまでにいろいろ考えてます
年齢的なことも考えた
もし移住をするなら失敗もありえるとは、常に思っていたようです。
ただ、失敗しても20代のうちならば、また東京に戻って仕事を探し直し易いと考えたとのこと。
それに、もし沖縄移住せずに結婚したら、子どもが生まれたあと、夫が40歳を超えたくらいになった時に、急に「移住したい」とか言いだしそうで恐かったそうです。もしマイホームを持っていたら処理が大変そう(ローン返済が残ってる、売却できない)だし、移住に失敗して夫が再就職ができなかったら生活も困るだろうし、どうせ行くなら今しかないと考えたそうです。
フラれるかもしれないと思いながらも、子どもが出来たり、マイホームをもったり、夫が40歳になる頃のことまで考えている、これが女性のすごいところですね!
私の様子も決め手だった
これも大事だったようで、会うたびに「沖縄が〜」と言ってくる私の様子を見て本気かどうか探っていたそうです。
家でゲームをしたりする訳でもなく、iPadでザトウクジラの写真を延々と眺めていたり、ファッション雑誌ではなく沖縄の雑誌を買っていたり、という様子を見て、余程好きなんだなと感じ、「もはや行かないと可哀想だな」と思ったらしいです笑
それと、私も東京では一人暮らしで、仕事で帰りが遅い暮らしをしていたので、食事もおにぎり1個くらいしか食べないときもあるなど、体調が心配だったようです。
とにもかくにも
いろいろと理由や状況はあるのですが、とにもかくにも奥さんが沖縄移住をOKした理由は、「ふたりで行けばゆったりのんきに楽しめるかなーと思った」というのがあるようです。
ふたりでならやってけるかな、と、思うのは大事なことなんですね。
反対していた理由は、どう折り合いをつけたの?
さて、移住をしたくないと思っていた奥さんですが、結果的に今、沖縄で生活しています。
なので、上記の反対していたことにはどう折り合いをつけたのか聞いてみました。
とりあえず3間年という区切り
私たちは沖縄移住をしても、3年後に一回振り返りをし、東京に戻るべきか考えるという期間を区切った移住を計画しています。奥さんとして、3年1区切りがある部分で納得をしていることも多いとのこと。
いざという時でも、3年後に帰れるなら戻ってから子どもを生んで親の近くでも育てられるし、もし仕事がなくて困っても東京でやり直しがきくと思ったそうです。
あと、3年だったら長い夏休み気分で移住もいけるかなと思った節もあるとのこと。
(それは夏休み長過ぎじゃないか?笑)
虫との折り合い
さすがに好きになるのは難しい虫。
虫については、高い階層のマンションに住めば入ってこないと思い、3F以上の賃貸の部屋を借りることで折り合いをつけました。
たしかに一理あって、3F以上の階だとそれなりに虫の数は減ります。場所にもよるのであまり参考にはなりませんが。今住んでいる家は、たまに虫が入ってきますが、沖縄のなかにしては虫が少ない清潔な部屋だと思います。
虫好きの私には絶対見つけられない部屋。さすが虫嫌いだなぁ、と感心してしまいます。
友達と会えないことについて
友達については、SNSサービスがあるので結果的に大きな反対要因にはならなかったようです。
もっぱらLINEでグループをつくり、近況はやりとりしているので、「元気〜?」くらいの会話はすぐできます。あまり東京にいるときと変わらないみたいです。むしろ、Instagramで、友達の出かけた先で撮った写真を見たり、自分は海に行ったときの写真を見せたりなど、住む場所が違うところを楽しんでいる模様。
まぁ実際に会いたいとは思うそうです。でも、社会人になり、お互い仕事で会える回数も多い訳ではないので、結婚式や年末年始に東京に戻り、年に数回会えれば、そこまで今までと変わらないかなと考えています。むしろ沖縄なら旅行に来てくれるかなと期待して、いろいろ楽しみにしているようですね。
夫婦移住、良いものです
もちろん相手がいれば自分の自由にはものごとが進まないこともたくさんあります。
それと比べても、”移住”という状況を常に一緒に楽しんで、共有しながらふたりで進んでいくことは、ひとり移住では出来ない充実感と楽しさを感じられる体験です。
ふたりいれば大変なことは半分に、楽しさは2倍にというのは本当かもしれません。あれこれ試行錯誤して暮らすのも、とても充実した気持ちで出来ます。
もし、この記事を読まれたかたで夫婦で沖縄移住をする可能性があるかたがいらっしゃれば、いろいろと(本当に)たくさんの課題はあるかと思いますが、前向きにじっくりと検討されることをお勧めします。
実現できればとてもすばらしい暮らしが待っているのですから。
もう少し奥さんについて書きます。
次は奥さんとした移住妄想のいくつかを紹介しようと思います。