沖縄移住の最終関門?ワイルドさ120%「西表島」へ移住した人にお話を聞きました
※記事の情報は執筆時点のものとなります(8年前の投稿)
住むと、仕事(やること)しかない
さて、実際の生活の感じはどうなんでしょう。そう思い、西表島での仕事について聞いてみました。すると..。
仕事はないけど、仕事がたくさんありますね笑
むむ、どういうことでしょうか?
俗にいう、”就職口”は少ないのです。
でも、生きていくためにみんなでやっていく種類の”仕事”はたくさんありますし、お誘いがきます
地方あるあるですが、西表島は、ガッツリそれがあるそうです。
草刈りや農業の手伝いへ駆り出されたり、集落の祭りの準備へ駆り出されたり。また、PTAなどの役員は、住民ほぼ全員に何かしらの役職が付くことになるらしい笑
限られた人数の中で、みんなで仕事を分担して生きていくので、常にやることはなくならないそうです。
環境的にはスローライフですけど、住んでいる人たちは忙しいですよ笑
祭り > ビジネス。そして開催数が多い
お祭りは島での大事な催しですね!
そうですね。伝統的な催事がとても大切です。
その準備となると、商売よりも優先されるくらい笑
仕事休んででも、お祭りだー的な?笑
ほぼそういう感じですね笑
お祭りといっても、どんちゃんやるお祭りではなく、神事や祭事、祈りを捧げるものが多いです
沖縄本島にももちろんありますが、各地区によって様々なお祭りごとがあるそうです。
踊りや歌もあって、移住してきた人にも役回りが来るので、覚えて踊ったりするそうです。
あと、子どもが少ないので、学校行事も大事にされますね。
運動会などのイベントも優先度が高いです
小学校の児童が少ないから、隣の地区と合同でやったりするんですよ。
そうすると地区ごとに対抗したりして。盛り上がるから、大事な行事になる。仕事どころじゃない笑
それお祭り好きの人が多いってことですよね笑
その節はあります笑
お祭り・運動会、そういった催しって、開催回数も多くて、なんだかんだで月に1回くらいはあるんじゃないかな?
イベント景品が破天荒すぎる
島の生活で驚いたことはありますか?
そうですね。
島のイベントでビックリしたのが、景品が生きている牛やヤギだったりするんですよ。
破天荒すぎる!!笑
ちょっと待って!想像が追いつかない!
スーパーで生きているヤギがカジュアルに売られていることもありますしね笑
スゴい手軽な感じなんですね…。
急に牛とかヤギが手に入っても、普通は困ってしまいそうなものですが
稀に観光客の方で、景品(牛・ヤギ)を当てる方もいらっしゃるみたいですよ笑
いよいよ、破天荒な状況ですね笑
お土産がヤギって
観光客の方が、万が一、景品(牛・ヤギ)を手に入れたときは、島に買い手がいるので売っていく場合が多いみたいです
よかったぁ。
そうですよね、そんな気軽に持ち帰れないですもんね(笑)
子どもは島の宝です
西表島では、子どもは本当に大切にされます。
子どもは宝って感じですよ!
移住する人も子どもがいるのは嬉しがられますね
へぇー!そうなんですか!
私も子どもがいるのですが、すごく島の皆さんに大事にしていただいていて。
うちの集落、現在、小学校の児童が10名なんですよ。
おぉ、たしかに少ないですね!
そして、教員は12名いるという笑
先生のが多い!笑
人員が逆転している笑
まぁ用務員さんとかも含めてですけど。
でも、ほとんど1対1で教えられる感じです。
英才教育ですね!
そうとも言えますね笑
この状況、私はとてもいいと感じていて。
最近は、発達障害の子どもがはっきりわかるようになった分、適切なクラスに分けられちゃうので、「自分だけ違う」ってなっちゃうんですよ
なるほど
でも、西表ならば、教員がつきっきりで教える分、発達障害のある子もない子も、「みんな一緒」に育つんですね。
もちろん、クラス分けを否定するわけではないですが、やっぱり一緒の場所っていうのは良いと思いますね
書ききれないので箇条書きします
結局、西表情報を聞いていたら、延々話が尽きず、一旦インタビューは切り上げて、みんなで居酒屋に行った後も、さらに延々話が尽きず。
すごいどれも教えたいのですが、もう全然、書ききれないので、怒涛の箇条書きをします。すみません。
西表あるあるです!どうぞ!
- ジャングルに入ると、ヒルが落ちてくる
- ジャングルに入るときは、警察署と営林署に届けを出さないといけない(遭難対策)
- 夜が真っ暗で歌って運転していないと本気で怖い
- 夜、カラスくらいの大コウモリがフランクに飛んでいる
- 夜、何かが常に、草むらで「ガサガサ」いっている(正体不明)
- ヤマネコが通れるよう、道路に専用の近道がある
- ヤマネコが車に気づくよう、ごとごと音がなる道路にしている
- 車に轢かれた動物をカラスが1時間くらいできれいに食べて掃除(怖っ)
- 信号機が島に2つしかない
- 湿度は、96%くらいになる
- カビ対策なんてしようとは思わなくなる(遠い目)
- 花粉症・乾燥肌とは無縁になる
- amazonで本を購入すると9日かかる
- 村の感覚だと、40代は若者
- 高齢者たちが元気すぎて、デイケアが潰れた
- カギをかけなくても、車が盗まれない(車種を見ただけで、「誰の車」かわかる)
- ぶつぶつ交換がよくある
- 高校がない。高校は石垣島へ行く
- 娯楽がないので、お金の使い道があまりない
- “超”がつくほどオープンな人付き合い
- 雨が降ってきたら、洗濯物を”隣の家の人”が中に入れておいてくれた
- お米が育つスピードが尋常じゃない。頑張れば3期作いけるくらい
- 田植えが早い。1月・2月くらい?
- 1月に蚊がいる
- ペットのネコを飼うのに届け出が必要(野生化するとイリオモテヤマネコに悪影響)
- カタヒラさんが、こないだスマホで撮ったイリオモテヤマネコは、近所の飼いネコだった笑
- 家を自分で建てる人が多い
- 台風で逃げたクジャクが、黒島・小浜・新城島で繁殖しているので、西表島(国定公園)に来ないよう必死で駆除している
- 日用品の買い物はまとめて共同売店へ注文。フェリーで届けてもらう
- 落とし穴を「自然にある葉」で作り、イノシシを獲ることもある
- イノシシをさばくスピードが速い・職人芸
- 獲れたてのイノシシはうまい。ご馳走
- 超ハード「キビ刈り」
- 「キビ刈り」をする人はアスリート
- 美しいビーチが大量にある。しかも人がいない「全部プライベートビーチみたいなもの」
- ただしもちろんビーチは無人(トイレ・更衣室はなし)
- ただしもちろんビーチは無人(勝手に泳ぐと海流に流され溺れる)
- 夜は星空が超きれい
…以上です。
追伸..西表島の様子です
後日、西表島の様子を写真でいただきましたので、いくつかご紹介いたします。

時間を守ると、牛一頭がもらえる旨が書かれた標語。(西表島のお隣、黒島で撮影)

スーパーのヤギのチラシ。イラストが可愛すぎて誰も買わなかったのか「いえ食べてください」と補足文が追記されています。

先日、タカマツさんが「サメ」を釣り上げたとのことです。
どうですか?
これだけ話題を上げておいてなんですが、カタヒラさん曰く、
いやぁ住んでみると意外と普通ですよー
とおっしゃっていました。町並は思っていたより、普通だったそうです。
..信じる、信じないはなんとやらです笑
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いかがでしょう、西表移住
お二人とも、かなり実直に、たくさん暮らしのことを教えてくださいました。ありがとうございます。いやはや、西表島の移住生活の話は、破天荒なものが多いですね!笑
一般的には「沖縄移住」といえば、スローライフだったり、ロハスだったり、ゆっくり過ごしたい人が希望するものです。でもこう、ラ●ボーでもいそうなジャングルの島で、ストロングでワイルドな沖縄移住をするっていうのも楽しいと思うんですよね。
そして、そういうのが好きで、興味がわいた人がいるんじゃないかなぁ、と思うんですよね。
そんなわけで、西表島含む、竹富町の「移住支援」の活動として、2016年度、HTMLコーダーとWebデザイナー育成が8月からスタートするそうです。
もし西表移住にご関心のある方がいましたら、ぜひ、お問い合わせしてみてください。
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