東京から石垣島へ移住!伝統的な小型漁船「サバニ」をつくっている方にインタビューしてきました

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サバニのヨシダさんにインタビュー
東京から石垣島へ移住してサバニを作っている方に、移住の経緯や仕事についてお話を聞いてきました!

サバニとは、沖縄の伝統的な小型漁船のこと。昔は海人(ウミンチュ)が漁へいくのに、使っていた船です。

5年間ずっと思い続けていたサバニを仕事にするまでの苦労や、現在の仕事ぶりについて。“好きなことを仕事にする”をまさに実行されており、泥臭くもかっこいい暮らしをしているヨシダさんに、お話を伺ってきました。

友だちの「石垣島で調理をやらない?」の誘いで移住を決める

吉田サバニのヨシダさん

ヨシダさん。現在、41歳。
2004年に東京から石垣島へ長男を連れて家族3人で石垣市久宇良に移住。石垣在住歴、12年の大先輩です。
沖縄の人が痛みに驚いたときに発する、「アガッ」もすでに習得済み。

Q、石垣島へ移住したきっかけは何だったのですか?

移住したきっかけは、友だちに「石垣島で調理の仕事しないか?」と誘われたことです。
ちょうどその頃、東京での暮らしに何か限界のようなものを感じて、悩んでいたところでした。また、子どもが喘息にかかったり、交通事故にあったり、私も深夜仕事で体力をすり減らしていたり・・・ちょうどいいタイミングだったと思っています。

それまでに石垣島を訪れたことはありましたか?

石垣島には10代の頃、キャンプをしに来ました。気がつけば1ヶ月くらい石垣に滞在していて。そのときのインパクトが強く、移住もポジティブに考えられました。

1ヶ月!滞在経験が、石垣島移住を後押ししたのですね!

Q、石垣島での家探しはどうしましたか?

石垣島に移住してきた時に、友人の家に1ヶ月居候をさせてもらい、家探しをしていました。
それから縁があり今住んでいる久宇良村の方と出会い、家を紹介してもらうことができ、今はその方の家に住んでいます。

なるほど。ご友人と地元の方のご縁があったのですね。それはいいですね

はい、本当に恵まれています。
家を借りる契約書に“集落の行事に積極的に参加すること”と書かれていて、「それだけは絶対お願い」と言われました。

集落の行事参加が最重要項目だったんですか!?

そうでした(笑)だから行事には積極的に参加するように心がけていますよ。
今はPTA会長を5年連続やっています(笑)

5年!立派です

子どもが小学校を卒業するまで続けようと考えています

島での暮らしにもすっかりなじまれていますね

ヨシダさんに話を聞く

Q、石垣島では、しばらく調理の仕事をされていたのですか?

それが・・・私が起こしてしまったトラブルにより、調理の仕事を続けることが難しく、辞めてしまったのです

そんなハプニングが!?

はい…石垣島に移住してきたものの、嫌なことが続いていました。なかなか仕事に恵まれなかったり、怪我も多かったり。
サバニに出会って、サバニを仕事にしたいと思うようになりましたが、それまで仕事は転々としていました

調理のお仕事を辞めてから、サバニに出会うまでどんな仕事をされていたのですか?

たくさんやりましたよ。ドラゴンフルーツ栽培管理、海ぶどう養殖場の養殖管理、ミニ観葉植物の栽培・販売、一般土木工事の現場管理、(求職者支援事業で)webクリエイター・javaプログラマー、などです。サバニ造船を仕事にする前は、大きな牧場の部長もやりました。

た、たくさん!色々な経験をされているのですね

これでも短期間の仕事は省いているんです(笑) 裏を返せば、様々な仕事をしても続かなくて辛い時期でした。
でもあるとき、急にパッと嫌なことが続いていたものが変わった瞬間があったんですよ!

パッと。流れが変わったような感じですか?

ですね、急に状況が明るくなってきたときがあったんです。
その時に、サバニ作りとの出会いもあって、一気に惹き込まれましたね。サバニに出会えたおかげで、今、ようやく人生が一つ落ち着いた感じです

いいタイミングの出会いでもあったのですね

ヨシダさんに人生の落ち着きを取り戻させたサバニついて、話を聞いてみました。

サバニについて

サバニについて

Q、サバニがまだよくわかっていないので、教えてもらえますか?

サバ二は、昔ウミンチュが漁へ行くために乗っていた小型漁船です。
木を削って、船の形にしていくのですが、この造船をつくる事業を2015年の暮れに始めました。

実際に、ヨシダさんにサバ二を作っている作業場を見学させてもらいました。

制作途中のサバニ

サバニの製作期間は3ヶ月もかかるそう

これが今、沖縄本島の方に依頼を受けて作っているサバニです。

結構、大きいですね!

サイズは、小さいもので6m・大きいもので8mあります

サバニの材料

サバニの材料である、宮崎産の杉

木材は宮崎の杉を使っています。
宮崎の杉は、湿気に強く、曲げやすいので扱いやすいんですよ

サバニのフンドウ

2つの板のつなぎ役「フンドウ」

サバ二は、錆びてしまう鉄ネジを使いません。木材をつなぎ合わせるのも、木材なんです

スゴいです・・・!こんな技術があるんですね

Q、サバニはどのようにして興味を持ったのですか?

たまたま「サバニの世界」って本を読んだのがきっかけです。石垣島にサバニを作っている方(師匠)がいると知って、会ってみたいと思うようになりました。

それで会いに行ったのですね!

いえ。実はそれから5年間、会いに行く勇気が出なかったのです(笑)
そしたら、ある日、友だちに「師匠、もうサバニ造り引退するってよ。」と聞き、「行かなきゃ!」となって、会いに行くことを決意しました

5年越しの想いですね

そうなんですよ。
師匠に会うなり、「何しにきた?」と聞かれ、「引退するときいて、いてもたってもいられなくて」と答えました。

そのときの師匠の反応はどうでしたか?

こんな感じでした。
師匠 「サバニ作りたいのか?」
ヨシダさん 「はい」
師匠 「材料あるけど、作るか?」
ヨシダさん 「はい」
それで数日後に、サバニを作ることになりました(笑)

あっというま(笑)
いざ行動すると、こんなにもすぐ状況が変わるんですね!

本当にそう実感しています。

Q、弟子入りしていた際はどんなことをしていたのですか?

弟子の間は、サバニ1隻を作ってみて、その間に作り方を教わります

なんと、すぐサバニの製作にとりかかるんですね

東京にいた時、仕事や趣味で木工をよくやっていたので、すぐに取り組めました。

なるほど、経験が生きている

1隻作り終えて、操縦試験も兼ねて、初めてサバニに乗ったとき、本当に感動しました

えっ!?初めてだったんですか!

そうなんですよ、それまでサバニに乗ったことがなかったんです(笑)

乗りたいより、作りたいが先だったんですね!(笑)

乗る機会がなくて(笑)
サバニは、弟子入りしている間に3隻作りました。1隻、2隻と、だんだん師匠から教わらずに自分で作るようになり、3隻目は自分だけで作ります。それが卒業作みたいなもので、3隻目から晴れて独立です

Q、いざ、サバニを仕事にしてみてどうですか?

今はスタッフ4名で試行錯誤しながら事業をやっています。
地域に今までお世話になったので、地域の応援にもなればと思って、「久宇良サバニツアー」と、地域名もつけています

サバニ”ツアー”?

はい、造船だけでなく、サバニでクルージングできるツアーもやっています。
石垣島の新しい遊び(マリンスポーツの1つ)になればいいな、と考えています

伝統漁船に乗れるとは。
なかなか体験できないし、貴重な経験になりそうですね

そうそう、伝統漁船だから大切だといっても、普通は乗る機会なんてないですからね。
それにサバニって、乗り心地がすごくいいのでツアーは良いなって…あっ、せっかくなので、サバニに乗ってみます?

いいいいいんですか?

サバニに乗せてもらう

なんとサバニツアーを体験させていただけることに!ということで、とりあえず移住インタビュー終了です(笑) お疲れ様でしたー。よっしゃ、いざサバニ体験へ!

サバニにツアー体験

8mの大型サバニ

今回は、大型の全長8mのサバニに乗船。
吉田さん、スタッフさん、私たちと、大人4名で乗りましたが、広々していました。

このサバニ、「アウトリガー」という作りで、ツアー向きのサバニ。船の揺れが非常に少ないものなのだそう。

アウトリガーでサバニが安定
船の横にもう一個、小さい船みたいなのが付いてます。こういうのをアウトリガーと言うそうです。

サバニの乗り方
まずはサバニの漕ぎ方を教えてもらいます。

いざサバニで出航
漕ぎ方をマスターしたところで、いざ、海へ〜!

4人(私たちはほぼ戦力外でしたが)で漕ぐと結構なスピードがでます。

おぉー、はやい、はやい!!

サバニで石垣島1周もできてしまいそうですね

やったことはないですが、与那国島から宮崎県まで行った方がいるので、できないこともないと思いますよ

す..、すごいっすね・・・!

石垣島の海

石垣島のサンセットビーチ近く

海の透明度が高く、透き通っています。

あ、魚が飛び跳ねた!

サバ二はエンジンがないので、船が近づいていることに、魚が直前まで気がつかないんですよね。近くで飛び跳ねて、サバニに乗り込んくることもあります

ウミンチュが釣りに使っていたのも納得です

こないだはイカも飛んできましたよ(笑)

イカって飛ぶんですか?

なぜか飛びますね

そんな話をしながらしばらくこぐと、折り返し地点。
海側からじゃないと誰も降り立てない天然ビーチを見つけたので、正真正銘のプライベートビーチとして降り立ってみます。

誰も歩いていないビーチの砂は、スゴい柔らかいんですよ!

プライベートビーチの砂が柔らかい

ほんとだ!足が埋まっていく〜

ふかふか〜、気持ちいいい〜

プライベートビーチ
記念に写真撮影もしてもらっちゃいました。

サバニと記念撮影
せっかくなので、サバニともパシャリ。
インタビューはどこへいったのでしょう。完全に観光気分です。

帰りはサバニの帆を広げ、風の力だけでゆらゆら波にのって帰ります。

サバニの帆

舵をとるヨシダさん

どうですか、サバニ? 気持ちいいいでしょう

行きとはまた全然違う乗り心地。波の揺れが気持ちよくて昼寝したいです…

いつも船酔いするけど、サバニなら全然平気ですねー
静かで心地よい..

波の音も相まって、本当に、静かで、心地の良い時間。

サバニからの景色

サバニからの海

サバニの帆が風でなびく

石垣島の夕日

いやはや、素晴らしい景観ですね

このへんの海は、とても美しいですし、水平線も見渡せますからね。
静かなサバニ船とも、とても相性がいいんです。

静かさと海の景観と、心地いい風と、素晴らしい時間でした

サバニツアー、始めたばかりで、まだまだの部分もあるんですけど、頑張って多くの方にこの体験を味わってほしいです

沖縄県内でも貴重なサバニに乗ることができる久宇良サバニツアー。
詳細は、こちらからご確認できます。

サバニツアーの詳細

石垣観光の隙間時間でできるように、サバニ体験をコンパクトにまとめたツアーが人気だそう。
ヨシダさん自身も、まだ色々とやりたいツアー企画があって、お客様と一緒にサバニツアーを作り上げていきたいと考えているようです。

ご興味が湧いた方はぜひ連絡をとってみてくださいね。

石垣島旅行のいい思い出になりました

ヨシダさんを知るまでサバニの知識はまったくといっていいほどありませんでした。
今回、沖縄の伝統的な漁船について学ぶ良い機会にもなりました。移住情報を超えて得るものがあったインタビューで、本当に感謝です。

インタビュー&サバニ体験、ありがとうございます!

また石垣島に行った際は、遊びにいきます

サバニは沖縄県内でも3箇所でしか作っていない貴重なものなので、石垣島へ遊びに行った際は、ぜひ体験してみてください〜!

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記事を書いたひと

ピノ子
ピノ子記事数 294本
みなみの家の数字・SEO担当。シンプル生活と節約の研究家。プロフィール

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