国頭村の木工工房、ヤンバルクラフトを見学してきた!
※記事の情報は執筆時点のものとなります(7年前の投稿)
先日、沖縄本島の最北端、国頭村にお呼ばれして、移住体験&コワーキングカフェの取材をしてまいりました!
【お試し移住希望者を募集中】沖縄の最北端・国頭村で2泊3日の移住体験をしてきました! | 沖縄移住ライフハック
そのときの懇親会に、木工職人として国頭村へ移住してきたかたがいらしてですね。話を聞いていると、国頭村には「ヤンバルクラフト」なる木工のブランドがあるそうなのですよ。
名護市、東村、大宜味村、そして国頭村にもかけて、沖縄北部にはやんばる(山原)の大きな森があります。亜熱帯の深い森、やんばるが国立公園化したのは目新しい話。
このジャングルのような森は、ただただ自然の原生林な訳ではないらしく、復興のタイミングで人々の生活のために原野のように刈られ、そして再び森に戻るために人々の手によって、植林・整備され、今の姿があるそうです。(DEEOkinawaの受け売り)
人と共にあるジャングル=やんばる。
まさにもの○け姫の森の続きを見るかのような、そんな森。
「た○ら場とシ○神の森、共に歩む道はないのか!」つってね。
「共に生きよう。会いにゆくよヤ○クルに乗って」つってね。
その続きが、ここ国頭村なんじゃないかって思いを馳せちゃったりしてね。
そう考えると、国頭村の木工、いや、やんばるの木工にすごいロマンを感じる訳ですよ。
まぁ。
木工とか私がただ好きなだけなんですけどね。
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ヤンバルクラフト工房を見学させてもらえた!
そんな訳で、もの○け姫のくだりはもうここで姿を消しまして、個人的な興味のもと、ヤンバルクラフトへお邪魔してきました。
じゃん。
ここです。
ここがヤンバルクラフトの工房です。
この工房ですが、2015年に国頭村で「ヤンバルクラフト養成塾研修生」なるものの募集があったそうで、「ヤンバルの生活技術を見直し、新しい生産技術の木工芸・ヤンバルクラフトに発展するため」の人材育成をやっている場所となります。
新しいやんばるの工芸っていうのが響きいいですねー!
懇親会でお会いした木工職人さんに工房のいろいろな説明を伺います。
木目がキレイなヤンバルクラフトの器たち
工房内のアチコチに、素敵な木工のアイテムたちがちらほら。
工房の器類をみていると、けっこうどれも、木目が美しく出ているんですよね。
これヤンバルクラフトの特長なのかしら?
聞いてみると、木目がキレイに出るように、工程数を増やして磨きやツヤだしはしているそうです。
作業風景を見せてもらう
工房に来ると、やっぱり制作風景を見たくなります。
作業の様子とか、、見れたりしませんかね…?でへ
なんて図々しく言ったら、「いいですよ、削りましょうか?」と、削る様子を特別に見せていただきました。
おぅ!かっけぇな。
職人さんの仕事の様子って、なんでこんなにかっこええのや。
いやしかし器って、こうやって回転させて削っていくんですねぇ。勉強になります。
器の丸みとか深さとかって、職人さんの手の感覚でやるんですか!?
形を揃えるために、定規みたいに角度を測るのがあるよ。
それを使ったり、やれるところは手の感覚だったりだね
いやはや手工芸ってすごい。
やってみたら、売れっ子なデザインの器
さて、その削っている器なんですが、よく見ると、ドーナツ?と思わんばかりの形をしています。
器にしちゃ、不思議な形ですよね。
しかも、工房内にいくつも作られている。
これ、実は作ってみたら、売れっ子になった器なんだよね笑
ドーナツが売れっ子?
確かに形は珍しいけど..。
やっぱり世のブルジョワジーな方々が「朕に珍しい器を持って参れ!朕は国家なり」とか言って、ドーナツ型の器を買い占めたりするんでしょうか?
これはね。
居酒屋のオーナーさんとかが、複数枚で買っていくことが多いかな
と、おもむろに泡盛のビンをストン。
あ..なるほどね(ニヤニヤ)。
確かに、これでお刺身とか周りに置いてね。ボトルセットなんかにしちゃってね..。
ワインのボトルと、チーズとかでも使いたいって人もいたね
あぁーワインもいいかも!
これは大人の道楽を促進させる器のデザインだな。
この形、狙ってやったわけじゃないから、世の中、どんなものが良くなるか分からないね
そんなわけで、色々な形を工房で試してみるようになったそうです。
最後は材木置き場を見学
一通り、工房を見せていただいて、最後は材木置き場を案内していただきました。
どでーん!とでっかい木材たちが。
木材屋さんから仕入れたり、廃材をもらったり、たくさんの木を置いておくそうです。生木だと水分があって加工が難しい(変形が起こる)ので、水分を抜く工程でもあるのだとか。
沖縄で木工に使える木ってどんなものがあるんですか?
リュウキュウマツなんかはやっぱり沖縄らしいから使われるよね。
でも、これは木工の先生の受け売りだけど、木工職人にとっては目の前にあるどんな木でも材料だよね。そうあるべき
目の前のこういう竹っぽい節がある木も、技術があれば良い木工の材料になるからね。とのことでした。
やっぱ職人さんかっけぇわ。
「道の駅 ゆいゆい国頭」に売ってます
ヤンバルクラフトの木工は、現在、国頭村の道の駅、「ゆいゆい国頭」で販売されています。
木目が非常にキレイに出ていて、ツヤのある器たちがとっても魅力的。
「ちょっと(売り場の)端っこの方で目立たないかもだけど、探してやって」とのことでした。私たちが行った時は、入り口から入って、右手の方のテーブルで販売されていましたよー。
国頭村へ訪れた際はチェックしてみてくださいね〜。
いやぁしかし木工ってすごい。