Cafe Okinawa Rail(オキナワレイル)国頭村の森の中にある美しいオフグリッドカフェ
※記事の情報は執筆時点のものとなります(7年前の投稿)
沖縄北部、国頭村。
亜熱帯の緑がしげる森の中に、オフグリッドでエネルギーを自活する美しいカフェがありました。
電気はソーラーパネル、水は数km離れた水源から自分たちで引き、カフェの前ではイノシシ対策も兼ねたユニークな畑で野菜を育てています。
たくさんの本と美しい森に囲まれた素敵なカフェです。
- スポンサーリンク
国頭村の山の奥の奥に美しいカフェ
国頭村は沖縄本島の北端にあたる場所です。
那覇空港からは、車で2時間くらいでしょうか。国定公園となったやんばるの森が広がっています。
その国頭村の大通りから車で30分以上。「与那覇岳」登山道へ向かい、さらにその奥にCafe Okinawarail(オキナワレイル)があります。
車で向かうと、何回か、「この先に本当にお店があるのか?」と不安になりますが、本当にあります。
亜熱帯らしい植物「ヘゴ」と、良いコントラストがある、シンプルなコンクリート造の建物。
これが「Cafe Okinawarail(オキナワレイル)」です。
オフグリッドエネルギーで運営されるカフェ
カフェの外観の次に目がいくのは、建物の前にある畑と広場。
ソーラーパネルが設置されています。
オキナワレイルは、オフグリッドで運営されているカフェ。オフグリッドは、簡単にいえば電力会社の電線などと繋がらず、エネルギーをその場所で自活することです。
晴れた日は賑やかに、雨の日は静かに。
そんなコンセプトを持って、カフェの電力は、全てソーラーパネルで行っているそうです。ちなみに、水道も通っていないので数km先の山から引いているのだとか。
野菜も育てています。こちらも普通の畑とちょっと違っていて、野菜たちが、まるで宇宙船のような大きなポットで育てられています。
これは、イノシシ被害の対策でこういう形にしているそうです。高さがあるので、農作業のときに痛めやすい腰もケアできるのだとか。
自然の囲まれて暮らすための、ユニークな施策が施されているのですね。
本と食事を楽しめる静かなカフェ
カフェの中に入ってみると、想像以上に、おしゃれで落ち着いたカフェで驚きます。
シンプルな構造、解放的な広い窓、その先にある緑、そして、たくさんの本と気持ちのいい音楽。
さながら物語の世界に迷い込んだかのよう。
いやぁ、素晴らしい場所ですね。
席数もしっかりありますよ。
ランチを食べました
私たちはお昼時に、ランチをしにきました。
メニューはこのような感じです(2017年5月現在)。
ランチプレートがあるので、それにしました。
ランチプレートは、スープと、パンやサラダを中心としたプレートが食べられます。
雑穀米と野菜をつかったスープ。優しい味ですが、お米なので食べ応えもありました。
こちらがランチのプレート。
パンは、外側がガリガリとした食感で、歯ごたえが良かったです。田舎パンなので、中はかなりもっちりとしています。
チキンのトマト煮。
付け合わせのポテト。色合いがきれい。
ピクルス。
ネギの卵とじだそうです。ジューシーなキッシュのよう。
沖縄料理の人参シリシリもプレートにのると、なんだかおしゃれ。
野菜が中心で、ボリュームもいい感じで、なかなか良かったです。
私は食後にコーヒーを。
一緒に付いてきた「ちんすこう」は、なんでも、仕事がIT系の「ちんすこう研究家」のかたが作ったものなのだそうです。
よく食べるものより塩味がきいていて、素朴な風合いのちんすこうでした。
美味しかったです。
やんばるの自然を感じる場所でもある
とにかく、森が近い。それが良いなぁと思います。
国定公園のやんばると言われても、いきなり森に入るわけにはいかないし、エコツアーをやるほどでもないし、そういう気分でも、カフェに訪れるとまるで自然の中にいるかのような雰囲気。
前の庭では、アカショウビン(野鳥)の鳴き声がヒュルルルル…と響いていました。なんと、たまに特別天然記念物のヤンバルクイナも現れるのだとか。
生き物や自然が好きな私からすると、いつアカショウビンや、ヤンバルクイナが現れるかと、ちょっとソワソワしてしまいました。
やんばるの自然を感じる意味でも、訪れる魅力がある場所です。