ふるさとのような島のごはん。「てぃーらぶい」で定食を食べてきました。
※記事の情報は執筆時点のものとなります(7年前の投稿)
車でいける離島、浜比嘉島。
その集落内に沖縄の琉球古民家を利用した食堂があります。古民家食堂てぃーらぶいです。
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まるで島の祖父母の家に帰ったときのような
「てぃーらぶい」とは「ひなたぼっこ」の意味。
赤屋根、ひんぷん(沖縄の家にある目隠しのこと)、庭のフクギなど、昔の島らしい雰囲気をもった素敵な食堂です。
「おばー帰ってきたよー!」
「あいえーなぁー!大きくもなってないし、じぇんじぇん変わらんねー。
入って入って、アサバン(昼ごはん)用意したるからねぇー」郷帰り食堂「古民家てぃーらぶい」は、帰郷時に訪ねるおばぁーの家での時間を少しでも再現し、あの頃を懐かしんでもらいたいと思う食堂です。
ブログに書かれているようなおばぁの声が、本当に聞こえてきそうなお店。
観光で訪れた人でさえ、思わず故郷に帰った気分になりそうな、そんな雰囲気を感じます。
定食でランチをしてきました
今回は、沖縄に来た友人と私たち夫婦の3人でランチに訪れました。ちょうどお昼くらいだったからか、やっぱり古民家食堂が人気なのか、お店に行くと5分くらいですが待ちました。
てぃーらぶいのメニュー
※2017年4月現在のメニュー・価格です
うちなーぐち(沖縄の方言)で、手書きの案内が書かれているのがいいですね。なんだか本当におばぁがしゃべっているみたいです。
定食は、汁物、おかず、ごはんと、それぞれ2種類から選べます。
メニューの裏面。単品メニュー、デザート、飲み物もありますよ。
浜のてぃーらぶい定食①
私が頼んだ定食。
汁物は「中身汁」、おかずが「麩ちゃんぷるー」、ごはんは「もずく海苔のせごはん」にしました。
麩(ふー)ちゃんぷるー。お麩の炒め物ですね。沖縄のちゃんぷるーとしてはお麩は定番の材料。とっても美味しいですよ。
中身汁が丼いっぱい。沖縄は汁物がけっこうメインのように大きいんですよ。モツとしいたけの出汁が効いていてホッとする味。モツのくさみに生姜を合わせて食べるとまた美味しいです。
ごはんと、黒いのは、もずくと海苔の佃煮を和えたもの。浜比嘉島の定番らしいですが、これがまた、ごはんが進む味!
副菜としてジーマーミ豆腐揚げ。
ジーマーミは落花生(ピーナッツ)のことです。外側はカリッとしていて、中はトロトロとした食感。ピーナッツの香りも良いです。
あとはソーメン。実はソーメンは、沖縄では年間通して食卓に上がるポピュラーな食材なんです。夏の風物詩のイメージですが、こちらでは日常食。
浜のてぃーらぶい定食②
妻ピノ子さんが頼んだ定食はこちら。
汁物が「冬瓜と鳥手羽汁」、おかずが「野菜とスーチカのアンダンス炒め」、ごはんは「もずく入りじゅーしー」です。
野菜とスーチカのアンダンス炒め。味は甘辛い感じ。
「すーちかのあんだんすー」、名前をそのまま聞くとわからないですよね。
まず、アンダンスー炒めは「油みそ炒め」の意味ですね。豚肉・脂や砂糖で味付料理した味噌を「アンダンスー」と言い、それで炒めたものということです。
スーチカはこれ、「豚肉の塩漬け」のことです。沖縄の保存食として一般的で、そのまま焼いて食べてもとっても美味ですよ。
じゅーしーは「炊き込みごはん」のこと。島の名産のもずく入り。炊き込みごはんって美味しいですよね〜!
副菜のジーマーミ豆腐、ソーメンはこちらも同じように付いてきました。
いやぁ、これは本当に沖縄の「島の食事」って感じのメニューですね。
古民家でのんびりこんな定食ごはんを食べると、本当に時間がタイムスリップしてしまったような気分になります。
ごちそうさまでした。
島の集落ですが、駐車場もあります
島の集落は入り組んでいて、道も狭いところが多く「駐車場もない」なんてこともありますが、てぃーらぶいはお店の駐車場がちゃんとあります。
ただ、集落内の道は細いので、事故にならぬよう、お店までの運転はゆっくり安全運転でお進みくださいね。