「ゲリラ豪雨」と「線状降水帯」は何が違うの?わかりやすくまとめてみた
ここ最近は暑いうえの大雨が多いですね!
「異常気象」ってワードを聞くのが、なんだかふつうになってきてしまいました
天気予報でも「ゲリラ豪雨が発生」だとか、「線状降水帯が発生」だとか、よく目にします。
……ところで、そのふたつのワード、何が違うのでしょうか?
どちらも大雨であることは変わりないように思うのですが。
何か意味が違うの?
最近は「ゲリラ豪雨」よりも「線状降水帯」のほうが、よく聞くような……。言葉の意味が変わっただけで、じつは同じ意味??(←意味は違うらしい)
よくわからないので、調べてわかりやすくまとめてみました!
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ゲリラ豪雨と線状降水帯のちがい
まずは、それぞれどういう意味なのか調べて、違いをだしてみます。
ゲリラ豪雨……局地的に短時間で降る激しい豪雨
わかりやすく私の方で書くとこんな感じですかね↓
- ゲリラ豪雨
- 突発的かつ、局地的に起こる、短時間の激しい豪雨
日本気象協会の解説はこちら↓
ゲリラ豪雨とは、局地的に短時間で降る激しい豪雨のことです。ゲリラ豪雨は規模が小さく、突発的かつ散発的に起こるため、事前に予測することが難しいといわれています。
線状降水帯……次々と発生する発達した雨雲の連なり
私の方でシンプルに書くとこういう感じ↓
- 線状降水帯
- 雨雲(積乱雲)が列をなし数時間にわたって通過・停滞しながら大雨を降らす
気象庁のウェブサイトにあった解説をもとにするとこれ↓
次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、長さ50~300km程度、幅20~50km程度の線状に伸びる強い降水域
大きな違いは「降雨時間」
ふたつの大きな違いをあげるとするならば、「雨の降る時間の長さ」ですね。
線状降水帯は積乱雲が何個もつらなって発生するため、大雨が降り続きます
ゲリラ豪雨と夕立はいっしょ?
ゲリラ豪雨と夕立は「発生する時間帯」の違いのようですね。夏の風物詩、夕立は夕方ごろですが、ゲリラ豪雨は時間帯関係なく発生しバラバラです。
ゲリラ豪雨と線状降水帯では注意することが変わってくる!
ゲリラ豪雨は突然の気象変化によるキケンに注意
突然の気象変化が起こり、大雨だけでなく雷、雹(ひょう)なども起こります。
- 急な大雨
- 突然の雷・雹(ひょう)・竜巻
- 地下などの冠水
街中でゲリラ豪雨が起こった際に、あまりに大量の雨が降ると、地下鉄など、冠水が起こって危険な場合があります。
ちいさな河川では川が溢れることもあります。
またアウトドアで川にいるときは、上流でのゲリラ豪雨が、「鉄砲水」を発生させることもあるので、注意が必要です!
川の急な増水は命を落とすこともあるので十分、注意してください!
ゲリラ豪雨による危険を回避
街中にいる場合は建物の上の階に避難する。アンダーパス、地下鉄、川の近くなど、冠水する危険のある場所から離れる。
線状降水帯は大量の雨が続くことによる深刻な災害に注意
線状降水帯は近年の大きな災害が記憶に新しいですね。
雷雨を発生させる積乱雲が、何個も何個もでき、集中豪雨のような大雨が長く続きます。それに起因して大規模な河川の氾濫や、冠水、土砂崩れなど、深刻な災害が起こることもあります。
- 河川の氾濫
- 冠水による浸水
- 土砂崩れ
線状降水帯による危険を回避
河川氾濫、土砂災害の危険がある地域に住む人は避難もあり得る想定で準備。予報をこまめに確認し、早めに安全な場所へ移動。
避難場所へのルートが冠水して移動できないことがあるかもしれません。事前に避難ルートを確認し、被害のないように準備しましょう。
命を守る行動を優先して!
どちらも予測が難しいといわれている
ゲリラ豪雨と線状降水帯はメカニズムが違うものですが、基本的にはどちらも大雨の予測が難しいものとされています。
しかし、2018年や2020年に起きた西日本の豪雨被害などを経て、現在は「顕著な大雨に関する情報」の発表基準を前倒すかたちで予報しているそうです。
雲の発生具合が線状降水帯っぽかったら、雨が基準ほど降っていなくても予報しているようです
突発的な大雨であることには変わりありませんが、気をつけることや被害の出方などが変わってきます。
気象変化の激しい時代ですが、適切な知識のもと対応して、安全に生活していきたいものです。