広告収益型の個人ブログをウェブデザイナーが運営するときのノウハウ
※記事の情報は執筆時点のものとなります(6年前の投稿)
※2018年に書かれた記事です。ブログマネタイズについて基本的な価値観は変わりませんが、事実情報が古くなっている箇所がある可能性があります。お気をつけください。
ウェブデザイナーをやっていると、チラリと頭をよぎることがあります。
働かなくてもいいかはわかりませんが、サイト運営で小遣いレベルのマネタイズをすることは、そこまで難しい話ではありません。
私はもともとウェブデザイナーでした。
28歳のときに思い立って会社をやめて沖縄移住し、そのあと、これまた思い立って個人メディア(ブログですね)を開設し、夫婦でマネタイズしながら、いろいろあって現在、32歳。子どもを含めて4人家族で暮らしています。
※沖縄とかでウェブだけやって悠々自適生活〜なキャラっぽいですが、すみません。その辺はちがいます。普通の人です。自営やって必死に暮らしてます。ただブログやっててマネタイズもしてるよーって感じです。
私について誰やねんと気になる人はこちらをご覧ください。
さてメディア運営の話。
私の場合はマネタイズっていうより、運営が好きなので、本業にとりいれてガッツリ時間を割いています。
しかし、週末の時間をつかってメディアを作り、週4〜8時間程度の運用時間を捻出するくらいで、月数万円を得て、スキルアップしながらサイト運営することは十分可能です。
世論的にも副業がOKな時代です。
ブログ運営オワコンといわれる時期もありましたが、それはお金が好きな人々のアレな話。
いまだブログはブログとして健在です。
興味のある人も多いと思います。
ウェブデザインで制作しかやってない人にとっては、個人ブログといえども「メディア運営」、楽しいです!マネタイズまでできれば、自分のスキルが有機的に機能している実感が得られてさらにうれしい。
というわけで今回は「広告収益型のメディア(ブログ)」を開設して運営するノウハウについて概要的に紹介いたします。
長いですけど、わかりやすいようにザックリ書いています。
そんなマニュアルみたいに細かく書いてないのですぐ読めると思います。
ザックリ読んでください
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ウェブデザイナーが広告収益型メディアを運営する
運営するメディア
この記事で取り扱うのは「広告収益型のパーソナルメディア」と呼ばれるものです。
主にブログ型のメディアを開設し、アドセンスやアフィリエイトによる収益を得て、運営していくやつですね。
昨今、よくみる形式だと思います。
基本的には広告収益モデルをとれれば、ブログ形式にこだわることもありません。
コンテンツを手っ取り早く表現でき、広告ノウハウが豊富なのがブログ形式だというだけです
メディア運営するメリット
まったく自前でメディアを運営したことがないとすれば、メリットがたくさんあります。
- 自分のデザイン力の腕試し
デザインが自分のサイトパフォーマンスとしてわかるので腕試しになる - ビジネス・運用・開発の視野が手に入る
小さくともサイト運営の全般を手がけるので視野が広がる - リソースの塩梅がわかる
全体工程が見えるので自分がデザインにどれくらい力をかけるべきかわかる - スキルの幅が広がる
企画・リサーチ・デザイン・開発と触れるのでちょっとしたスキルアップにもなる - UIパフォーマンスの試験運用
サイトの数値がとれるのでUI改善ができる
要は筋トレですね。筋トレ。
とくに制作畑で、UI制作パートに限定した仕事を長く続けている人には、よい刺激があります。
超リアルな話でいうと、つくる時間は金銭的には1円も成果を出してない事実がわかったり、自分の作ったデザインが実装しにくくてキーってなったり、自分が美しいと思ったデザインが広告パフォーマンス悪かったり、離脱率高かったり……
そういうデザイナーの立ち場的には「ぉう」って気持ちになることが連発し、たいへん心地よいです。
メディア運営のコスト
誤解を恐れずにいえば、ウェブ業界は基本的に「人件費」(と電気代)くらいしか大きくかからないことで、のし上がってきた業界です。
個人メディアの運営も、収益を得る事業にしては初期のお金がかかりません。
- レンタルサーバー代
- ドメイン費
- 有料プラグイン費
- 取材費用(メディアによって)
年間で3万円用意しておけば、週末レベルなら十分に足ります。
ウェブデザイナーさんだったら、自分でサイトも作れるのが強み。
そう、制作人件費がのりません。そして制作用のPCやソフトは持っていると思いますので、設備投資も追加費用ゼロ。
コスト的には普通の人よりかなり始めやすく、質の高いサイトが作れます。
※まぁ強いていうなら、「自分の制作者としての時間」は自分に買い叩かれた状態になります。セルフ買い叩き。
メディアの企画
企画といっても個人サイトですので、自分で運営方針を把握できるレベルの簡潔なものでかまいません。
例えば、こんな感じ。
- 目的:おしゃれな雑貨の情報発信
- 目標:月3万円の広告収益を得る
- 対象:雑貨が好きな草食っぽい男性
- 運営のコンセプト:親しみやすく、ていねいな紹介。写真にこだわる。
足りないところは、つど足したり引いたりしていけばいいです。
最初にここでウンウンうなりすぎると、だいたい企画で体力が尽き果てて、ブログ自体なかったことになって終わります。悲しい。
目標設定に困ったら、目下の目標は数字で「3年」、「10万」とやるといいでしょう。
- 3年継続し、10万PVのサイトに成長させる
- 3年継続し、10万UUのサイトに成長させる
- 3年継続し、10万円収益のあるサイトに成長させる
などなど。
これ特に強い理由はないんですけど、覚えやすいし、なんとなくブログ継続にちょうどいいのでおすすめです。
3年くらいを視野にして、1年、半年、3ヶ月とブレイクダウンして、パフォーマンスを見ていく感じになります。
理想的なことをいえばビジネスモデルを定義して、それにあわせたKPI指標(ビジネスプランが回っているか測るための目標設定)を出すべき。
……なんですけど、まぁ、わずらわしいじゃないですか
小遣いレベルならば、アクセス増えたり、売上でただけで嬉しいし、ここまでやらなくても十分楽しいです。
コンテンツはデザインのことじゃなくていい
「ウェブデザイナーだからデザインのことを発信せねば!」と、思いがち。
ですがそうでなくてもかまいません。
というか、コンテンツはビジネスありきで決めましょう。
- 広告がある分野
- あんまり人が紹介していない分野
- 自分が好きで情報をもっている分野
このへんにポイント絞って見つけるといいでしょう。
(まぁ好きとなるとデザイン情報になってしまうものかもしれませんが。)
最初はASP(後述します)の広告の種類や、アドセンスの傾向を見て、どんな広告が出ているかな?(それは自分が楽しくPRできることかな)と、見て回るのをおすすめします。
※これを間違えると、お金にならないし役にも立たない自分語りをして、黒歴史を塗り重ねることもあり得ます。ご注意を。
自分が好きなこと、常に情報収集していること、これは意外と大切です
自分が好きな分野だと、同じ気持ちの人へていねいに情報を届けられます。
サイトを続けはじめると記事100本くらいは余裕で書きますので、ネタ探しが苦痛にならない点も役立ちます。
ポイント:記事を書くのは慣れるから大丈夫
ちなみに記事を最初5本書くのは苦痛ですが、10本、20本、30本と書くと、だんだん日記感覚で書けるようになります。苦痛よりも楽しさがでてきますので大丈夫です。人の言語脳とは不思議なものです。だからあんまり気負わなくて大丈夫です。
ブログサービスはとくに理由がなければWordpress
広告収益型のブログができるサービスは色々ありますが、有名どころはこの辺。
でも、ウェブデザイナーさんなら、Wordpress一択でいいでしょう。
WordPressはブログ周りでも標準的な存在となっています。
インストール型で独自ドメインサイトで使えますし、テーマをカスタマイズする形式なのでUIデザインの自由度も高い。豊富なプラグインがあって、SEO対策も楽。UIがわかりやすくキレイで記事の管理もしやすいです。
ウェブデザイナーさんとなれば業務で使ったことがある人も多いでしょう。
使ったことがなくとも「カスタマイズ」の自由度が高いのでスキルを存分に活かせます。
PHPの勉強にもなりますぜ。
ちなみにサイト運営を中心に考えれば「テーマ」を作らないのも手です。
ウェブデザイナーとはいえ、Wordpressを触ったことがなければ、最初はカスタマイズって大変です。失敗しまくりますし、なにしろ時間がかかります。
広告収益に最適化された有料テーマも豊富にあります。
最初は既製品を選択肢に入れ、いじりながらスキルをあげてオリジナルテーマにしていくのも賢い選択です。
スモールスタートってやつですね
サーバー・ドメイン
WordPressを使うとなったら、サーバーとドメインが必要となります。
レンタルサーバーはエックスサーバーで
レンタルサーバーまわりも色々ありますが、ここのところ、結局みんな使っているのはこの辺。
- ロリポップ!
初心者がはじめるのに超手軽。ただし503エラーに注意 - エックスサーバー
WordPressブログに特化しているレンタルサーバー。落とし所 - AWS(従量課金制)
amazonのサーバー。サーバー運用の知識が必要だがスケールする
上から順にコストはかかりません。
で、だいたい、初めてのお試しだと月250円と安い「 ロリポップ! 」を選びがち。ですがここに落とし穴。じつは1秒間あたりの同時アクセスに弱いです。
広告収益を得るサイトとして運営をはじめると、大事な稼ぎどころで503エラー(アクセス過多でサーバーが停止するエラー)が頻発します。ツラい。
(月1000アクセスくらいの個人ポートフォリオとかなら、ロリポが手軽でいいんですけどね。)
広告収益型のメディアなら エックスサーバー の一番安いプラン(1年契約で月1000円くらい)から開始する方がいいです。
(よくキャンペーンやってるので、もうちょい安くなる印象。)
私の体験ベースでいえば、ロリポップの250円のやつは月2万PVくらいが目安で、月5,6万PV越えると落ちることが急に増えました。
エックスサーバーは基本プランでも数十万規模で余裕で耐えてくれました。
私、複数のWordpressサイトで計25〜35万PV/月くらいで運用してたときありますが落ちたことないです。
たとえばブログをやっていると、自分の記事に関連したことがテレビ放映とかされて、特定の記事がバズったりすることがあるんですが、ロリポはだいたい落ち、エックスサーバーはだいたい耐え切ります
そういう差です。
サーバーえらび余談:自動インストールは活用すると楽
これはロリポップもエックスサーバーもついてます、「WordPressの自動インストール機能」。ボタン一つでWordpressが始められます。最近はわりとどこのレンタルサーバでもあるのかな?こいつは活用しましょう。超便利です。
AWSはサーバサイドの知識があれば自由自在。
使った分だけ請求がきます。大規模になるほどAWSが割安。
なのでそういう人は間違いなくAWS一択でしょう。でも私のような、開発は毛が生えたレベルのウェブデザイナーさんは、基本そこまで知識ないのでAWSは開発や勉強のサンドボックス用にしておきましょう。
一応、お勉強資料としてよさそうなリンク、載せておききます。
ちなみに私は最初ロリポップから始めた人間です
使用後、1年半〜2年くらいで後悔しだし、早々にエックスサーバーに移りました。サーバーを引っ越すと、ドメインの移管手数料(3000円くらい)っていうのもかかるし、引っ越しの作業もけっこう手間なので、最初からエックスサーバーでいいと思います。
繰り返します。落とし所は エックスサーバー です
ドメイン(URL)サービスはどれでも
ドメインサービスはわりとどこでも大丈夫です。
あたりですかね。
この3つなら私はひととおり触りました。
私の経験範囲でオススメするなら「バリュードメイン」です。
操作画面が一番あつかいやすいです。現在、私が使っているサービスでもあります。
お名前ドットコムは初期費用の安さが超魅力。ですが操作画面が使いにくいのと、営業営業していて個人的には苦手。
ムームードメインはロリポと合わせて使いやすくできています。で、エックスサーバーに乗り換えたタイミングで移管しました。(ここでドメイン移管の事務手数料が取られました。)
でもよくよく考えてみたら エックスサーバー を使うなら、同じ会社なXserverドメインの方がDNS設定(サーバーとドメインをつなぐ作業)が楽だと思われます。
私は流れでバリュードメインにしてしまい、いまだエックスドメインの内容を知りません。
でも、おそらく、エックスサーバーの会社なのでこっちの方が設定しやすいはず
デザインは存分にやる
さてサーバー・ドメインが準備できたとなったら、Wordpressをインストールしてテーマをカスタマイズできます。
うむ、存分にやるといいですね。
なんといっても自分のメディアです。
エゴ丸出し、こだわり出しまくり、時間かけまくりでも、別に誰も文句を言いません。存分に楽しむべきです。デザイン最高!ヒャッホーウ!
ぶっちゃけ、ウェブデザイナーをやってきた私の超個人的な意見としては、ここで力尽きたとしても「生きててよかった!」って思えるならそれでいいくらいに思いますが、冷静な意見も書いておきます。
ビジネスの全体でみれば、ここのデザインフェーズではユーザーフレンドリーを確保することが要件です。
- 最低限コンテンツが伝わるレイアウト
- 広告コンバージョンまでの仮説導線UI
この2つを実現できれば、それ以外は後回しにして、なるべく簡単でかまいません。
ブログのUIは、あとあと改善していけばいいのですから。
UI・UX改善ですね
だから時間はかけすぎないで、簡単に作ること、これも大切です。
テーマ開発・実装
デザインを簡単にしておくといい理由、もうひとつあります。
この後の実装も自分でやるからです。
まぁフロント実装まわりまで業務でやっている人は、そこまで苦にならないと思います。
一方でJSとかPHPって聞いただけで、スッとその場を去っていく私のようなデザイナーの人にはキツイ。
ちょっとした実装ミスが見つからず半日とかす。
っていうか実装環境つくれない。
そんなことが平然と起こります。
というわけで、実装ができない人は自分のイメージに近い既存テーマを使って、それをちょこちょこっとカスタマイズするのも、精神安全上、有効です。
実装のスキルアップをしたいから頑張る。そんな人はそれでいいでしょう。
繰り返しになりますが、何と言っても自分がつくるメディアです
開発工数が増えようがお金はかかりません(自分の時間が減るだけ。)。
自分の時間と体験はプライスレスということにしときましょう。
ポイント:アウトソースしてもいい
ちなみに実装できないけれど、あくまで自デザインにこだわりたいなら、友人のエンジニアさんとかにお願いしてアウトソース開発でもいいでしょう。
さて開発においても冷静な意見をいえば、やはり「時間をかけすぎない」ことが大事。
特に実装まわりはやりたい要件がわんさか出てきます
- 表示スピード最速にしたい
- アニメーション使ってリッチなUI表現したい
- ウィジェット作りたい
- 広告運用を楽にしたい
- サイト解析入れたい
- ページごとに違うサイドバーを出したい
- 動的にニュースを拾ってきたい
- SEOに有効な構造的なマークアップしたい
- 動的にSNSのタイムラインと連携したい
- 人気記事ランキングを表示したい
キリがないです。
でも実際のところ、最初に大事な要件は記事を読めて、広告効果が出て、サイト解析できる、これくらいです。
あとのことは、定期的にアップデートしていく流れにして、後でやりましょう。
プラグインを活用しよう
WordPressには便利なプラグイン(ちょっとした機能追加)がたくさんあります。「こういう機能が欲しい」と思ったらプラグインを探しましょう。よほどマニアックな機能でない限りは見つかります
広告サービスに登録しておく
収益は広告事業でおこないます。
実際は企画前に広告がどんなものか先に見ておくのがベターです。
自分が何を広告するのか「企画」の段階でうっすら把握できているといいですね
広告サービスもたっくさんあります。
こまかく調べると疲れて力尽きます。
広告型のメディアはなんとなくマストな大手サービスが決まっていて、まず最初は選り好み関係なく、以下の登録先を全部登録し、中身を見ます。
※Adsenseは審査が厳格で即登録はできないので、他のサイトでどんな広告か様子を見おくと良いでしょう。イタズラにクリックはしないように!
ウェブデザイナーさんだと広告について詳しくないのが普通ですので、簡単に解説を加えておきます。
- Adsense(審査あり)
Google運営の広告配信サービス。 - Amazonアソシエイト
Amazonの商品を紹介するアフィリエイトプログラム。 - 楽天アフィリエイト
楽天の商品を紹介するアフィリエイトプログラム。 - A8.net
日本最大級のアフィリエイトサービスプロバイダ。
こんな感じ。
ほかにもいろいろありますよ。
商品が多いのは収益チャンスが増えるってことでもあります。
徐々に増やしていってもいいでしょう。
- ステマ新法(景品表示法違反)に対応しよう
- アフィリエイトリンクをサイトに載せる場合、「ステマ(ステルスマーケティング)」にならないようご注意を。
サイトコンテンツのわかる場所に、アフィリエイトをあつかっている旨や、リンク前後にPRである旨を記載して、ユーザーにわかるようにします。
実際のやりかたは消費者庁などのサイトを参照してください。
関連令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。|消費者庁
Adsense
Googleが運営する広告サービスとして有名ですね。
サイトで広告で稼ぐといったらアドセンスを想像する人も多いでしょう
アドセンスは始めるためにかなりキチンとした事前審査をパスする必要があります。また広告運用のガイドラインを遵守しないと永久停止処分もあり、極めてクリーンに運営を行なう必要があります。
とはいえ裏を返せば極めてクリーンな広告活動で収益をあげられるのが素晴らしいところです。
誰だって悪いことしたくないですよね
健全なサイト運営をする目安としても導入チャレンジしてみるのがオススメです。
クリックベースの成果発生で、大まかにアクセス数と連動した安定した収益構造なのも魅力的。
Amazonアフィリエイト
こちらも有名どころですね。
amazonの商品を紹介して、クリックした人が一定の期間内に購入した金額の一部がアフィリエイトとして得られます。
Amazonポイントとしても受け取れるので、小規模発生でも買い物にうれしいです
Amazonアフィリエイト、パーセンテージの数値が小さいので「アフィリエイトなんか」と、スルーしてしまう人もいるのですが、紹介した商品ではなくクリックした人が結果的に購入した商品の金額がパーセンテージで計算されます。
つまり金額はケースバイケースです。
なんてったって大規模な商品数。
自分がいいと思ったアイテムを紹介するのもやりやすいので、マストで登録しましょう。
楽天アフィリエイト
楽天も同様に、楽天市場の商品紹介。
期間やパーセンテージは、会社ごとでも時期でも違います。amazonで扱ってないけれど、楽天では扱いがある、なんていうのはよくある話ですので、Amazon登録したからいいやって思うのはNG。
楽天も登録しておきましょう
あとユーザー嗜好として、amazonでは買わないけど、楽天では買うって人もけっこういます。
(実際、私の妻はわりかし楽天のほうでよく買い物します。)
そういう意味でも受け皿が広がります。
A8.net
上の3つに比べて、「 A8.net 」は名前を聞いたことがない人もいるでしょう。
しかし、アフィリエイト広告を扱うといったら日本最大規模の超メジャーなサービスです。
上場している大手企業のサービスです
有名じゃないように思えるのは、他3つのように一般向けのサービスを展開してないだけの話。A8は必ず登録しましょう。
ASPとは「アフィリエイト サービス プロバイダー」の略です。
つまりアフィリエイトの広告の代理店ですね
さまざまなサービスが広告用にアフィリエイトを登録しています。
たとえば今回、私が紹介している ロリポップ! とか、 エックスサーバー とかもそう。
そのなかから自分が紹介して、PRしたいものを選びメディアで広告します
成果発生条件は広告により違いますが、広告主側も広告する側も、プログラムベースで成果集計が自動でなされますので、正確にパフォーマンスが収益に繋がります。
つまり自分のオススメしたいものを純粋にオススメすることに集中できます。
そういう意味で、かなりフェアで使いやすいサービスです
ウェブメディア広告はスーパー駄菓子屋商売
これは私がメディア広告を始めて感じたことですが、ウェブ広告は1つあたりの収益がとっても低いです。
受注で食っている人間からすると、1つあたりの収益が「何これ子どものお駄賃かよ」って感じです。
ぱっと見、やっているのがバカらしくなるレベルともいえます。
(2000円とか、100円とか、ひどいと10円くらい。)
駄菓子屋商売なんです。
ですが広告を売るのは自分ではなくサイトシステム、これが大事なんですね。
1秒間に100人をさばくことも、コンピュータなら普通にできますよね。
だと、1日単純計算で432万円の売上がたちます。
まぁ、この計算はまったくリアリティないですが。
仕組みはまんまこれってことです
単価は駄菓子屋でも、スケールできれば規模の商売ができるので利益が出るって意味です。
つまりスーパー駄菓子屋なんですね。
そしてなんとこれ、G社だろうがY!社だろうがF社だろうがT社だろうが、基本的なビジネスモデルは変わりません。
その戦略に個人がたつという感じ。
- ロングテール、ニッチ勝負がポイントです
- 個人の場合、基本的にはロングテール、ニッチをとる勝負が、ユーザーに喜ばれつつ売上を発生させられるポイントです。
単価に関わらず、あつかう広告種類は多めのほうがよく、またひととおり扱ったその中で得意な広告へ優先度を割り振っていくのが大切です。
SNS連携は身だしなみレベルの話
収益の話はこのくらいにして、メディアを作っでも無名で終わってはなんのトクもありません。
Twitter・Instagram・FacebookページなどのSNSはアカウント開設して、連携までさせておきましょう。
メディア運営では、SNSでのコミュニケーションは身だしなみレベルで必要なものです。
ミニマルで記事の更新を通知する運用だけでもOK。
加えて関連情報のシェアや、運営者のちょっとしたつぶやきなども入れていきましょう。情報発信だけのメディアが急に人間味をおびて生き生きしてきます。
という、格言みたいなセオリーがウェブメディア界隈では常識です。
あなたが言うならやってみようと思える人(ファン)を育てるのが、情報発信・収益以外のもうひとつの使命。そのためにSNSは強力なツールとなります。
自分のメディアとして始めるならば、すでに持っている自分のアカウントと連携させるのも手です。
運営者のパーソナリティとメディアがきちんと絡み合うと、多かれ少なかれ必ずファンがつきますので、サイト成長にはとてもよい効果があります。
広い意味でのマーケティングにどこまで手間をかけるか
広告収益型の個人メディアを数年運営していると、キモになるのが「狭い意味でのマーケティング」だと気がつきます。
「営業の5フェーズ」って聞いたことありますか?
それを分散して記事に分け、展開すると商売がうまくいきます。
- 欲しい人をフィルタリング
- 商品(解決ポイント)の提示
- クロージング(契約してもらう)
超絶にざっくり言ってしまえば、これができれば売り上げ成果にはつながります。なんでもこれといっても過言ではないです。
だから似たようなサイト、よく見かけませんか?
でもデザイナーさんならきっと、これだけやってるのは途中で虚しくなってくるはずです。
デザイナーはよくもわるくも、エンドユーザーに寄り添った職能ですから、広い意味でのマーケティングを展開していかないと、そこまで充足感を感じないはずです。
トンマナの整ったサイトで読者にいい気分になってもらったり、ビジョンのあるコンテンツ展開でユーザーさんに堅実に役立つ情報を紹介したり。
「機能するメディア」、ちゃんとそういうのやりたい
はい、ぜひやってくださいませ。
私もそう思います。
そういう意味で広告収益型のメディア運営のキモは「マーケティング」なのですが、セールスシステムを作りつつも、メディアのブランドバリューを成長させる部分にどこまで手間暇かけられるか、そういうのが大事になってきます。
という意味で、やっぱりウェブデザイナーさんが個人メディアやるのはいいんですよ。
筋トレですよ。
修行ですよ。
個人レベルで売り上げ立てつつ、どこまで素晴らしいメディア運営ができるか、試行錯誤してみるのは、けっこう楽しいものです。
メディア開設までのスケジュール例
さて、実践してみたい人向けに、スケジュール感の例をあげておきます。ある程度はUIの実装に慣れている人が週末にやるのだとして、メディア開設まではこんな感じ。
最初の週。
- サーバー開設
- ドメイン取得
- 広告サービス登録
- 広告下調べ
2週目。
- 広告下調べ
- 企画
- WordPressのインストール
3、4週目。
- テーマの導入(デザイン・開発)
- SNS開設・告知活動
- リリース
以降、運用タスク。
- コンテンツ作成(記事執筆)
- 広告導入
- サイトパフォーマンス解析
- 広告成果解析
- サイト改善(UI・UX改善、記事リライト、広告調整..etc)
はっきり言ってテーマを作る以外は、スピーディーにやれば、2、3日でできます。
慣れてない人は1週間みましょう。
週末にやるとしたら開設まで1ヶ月くらいですかね。
テーマ作成はどれくらい作り込むかにもよりますが、基本的なデザインなら3〜4週間くらいで組めます。
こだわるなら、永遠にリソース食い……
テーマはその後の改善でずーっと変えつづけていくといいでしょう。
サーバーとドメインをとれば、とりあえずどうとでもなる
ぶっちゃけてしまえば、最初にメディア開設しても、よっぽどのことがなければ、1ヶ月くらいアクセスしてくる人もゼロなので、ゆるゆると準備できます。
ほんと、最初はけっこう長い期間、だーれも見に来ないから!
ウンウン悩んで、行動する前に力尽きるタイプの人は、何も考えずサーバー開設してドメインとって、Wordpressをインストールしましょう。
サイトの名前とか、企画とか、そういうのをポチポチいじりながら決めていったって、誰にも怒られません。(セキュリティだけは気をつけてね!)
動き出しにとりあえずやっておくといいことまとめ
今までの話の総括として、実際に動き出しのアクションでやることをまとめるとこんな感じ。
エックスサーバーに契約
X10プランで十分です。最低でも1年はやらないと意味ないので、1年で契約しましょう。2年契約だとさらに割引になりますが、撤退する可能性もあるので、そこまでまとめて契約しなくてもって空気感です。
とりあえず契約したらダッシュボードをいじくって、使い方とか、なんとなく把握しておきましょう。
バリュードメインに登録
実際にドメインを取るのはサイトの企画をしてからでも大丈夫です。サービスだけ登録。
繰り返しになりますが、エックスサーバーならエックスドメインの方がいいかもです。
私が使ってないから正々堂々勧められないんだけど、おそらく同じ会社で揃えた方が普通はいいです
各広告サービスに登録
先ほど紹介した4つのうち、アドセンス以外に登録しましょう。
どれも触った方がいいですが、なかでも特にA8.netはいろいろ広告を見てみましょう。
「うえー私、絶対こんなのPRできないよ」というやつから、「おぉ、こんないいやつもあるのか!」というのまで、本当、色々ありますので。
※今回、私が紹介しているエックスサーバーなんかも、実際、使うだろうし、広告として紹介できるいいサービスですよ〜。
喰わず嫌いせずに色々みてください
アドセンスはサイトができて、ある程度、運営してからの申請となります。
メディアが形になった段階で「頼もう!」といきましょう。
どうせ最初1万PVとかのときに導入しても、お小遣いもお小遣いレベルの収益です。
焦って弾かれてもつまらないので、健全なメディアを育てる方を先にやって堂々審査を合格しましょう。
とりあえずここまでやっておけば、サイトの企画とかテーマ作りとか、記事執筆だとかにじっくり時間がかけられます。
収益化は時間がかかるが、ちゃんとできればすぐペイする
広告収益型の個人メディアって、ネットで検索すると大ごとのように収益のことばっか書いてある割に、あんまり周りにやっている人いなくないですか。
たまに収益化のやたら速い人もいますが、普通ははじめて1年目なら順調な運営でも赤字と考えて差し支えありません
コンテンツの総量が十分に増えたり、運営者の信用が上がったり、運営ノウハウが蓄積するまでに2、3年かかり、そうならないと、サイトの収益システムも安定的に、コンスタントに機能しないのです。
そして逆にいえば継続して収益化してからは強いです。
周りの新規参入者は、だいたい時間とともに消えていきますし、ウソも多いメディア業界において信用を積み上げているメディアは、個人といえども価値があります。
信用は誠実さの継続。。
収益化までいけば、より継続しやすくなります。
で、最初の赤字
ウェブデザイナーさんだとすれば、冷静に考えれば、最初の赤字といっても年3万円くらい。
そんなの社会人からすれば大した額ではありません。しかし3年、4年目で収益化すれば、お小遣いレベルを目標としたブログ運営でも3万円はさすがにペイします。
そういうのを知らないと、3ヶ月、半年くらいで「全然、ダメじゃん」と投げてしまいますので、ご注意を。
継続は力なり。
個人メディアはほんと、いい筋トレです。コツコツとメディア運用をして、力をつけていきましょう。