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940hPaは強い?弱い?台風でよく見る「ヘクトパスカル(hPa)」を簡単に理解する

hPa ヘクトパスカルって?

台風がやたらと多い2015年。本当、隔週くらいのペースで台風がお出ましになって、我が家は台風対策と台風後の掃除に追われています。

毎週のようにニュース・天気予報でも台風がアナウンスされるのですが、気になるワードがひとつだけあります。そう、「ヘクトパスカル(hPa)」です。

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ヘクトパスカル(hPa)で台風の強さを知る

ヘクトパスカル(hPa)は、簡単にいうと一定の範囲の気圧の状態の単位です。これをなんとなくでも理解すると台風が強いのかどうなのか読めるようになります。

わかりやすいよう、かなり大まかな理解でヘクトパスカルについて書いていきます。

沖縄の台風は大概強い

台風がくるとまず気になることは「台風の規模」ですよね。

でも、沖縄の台風って「非常に強い台風」か「猛烈な台風」とほぼ100%アナウンスされます。沖縄初心者な私からすると、とりあえず「..強いのかな」くらいしかわかりません涙

ヘクトパスカル(hPa)を見てみる

そこでヘクトパスカル(hPa)を見てみます。

気象庁より台風15号の情報

引用:気象庁より台風15号の情報

これは、この記事を書いている時点で沖縄に上陸しようとしている台風15号(横にすぐ16号もいる)の情報です。940hPaと書かれています。

まぁこれを見ちゃうと最大風速50mって時点で強いのはわかりますけどね笑

考えかた

大まかな考え方でいえば、台風時のヘクトパスカル(hPa)は低いほど強いといえます。

ヘクトパスカルは「一定の大きさの箱の中に、空気のボールが何個入っているか」というイメージをするとわかりやすいようです。

空気が少なくなる

通常は1000個くらいのボールが入っているのですが、台風のときはそれが950個くらいになります。

ポイントは、空気は水といっしょで少ない方に流れることです。

数の少ないほうにボールが流れ込み、そのときの動きが「」となります。

ですから、数が少ないほど一気に大量の空気が流れ込むので、風が強くなります。
台風みたいに強い風となるわけですね。

台風時の風のイメージ

通常の気圧が1013hPaとのこと。台風15号は、中心気圧940hPaなので、空気の足りない分が台風の中心に向けて一気に流れ込んでいるというわけです。

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ざっくりとした強さの考え方

正確にいうと、低い気圧と高い気圧の差がどれだけ大きく、近くで起きているかで風の強さが決まるらしいのですが、ヘクトパスカルだけでもざっくりとは強さがわかるので、簡単に覚えてみましょう。

1013hPa・・・・ 通常

950hPa ・・・・ 台風

940hPa ・・・・ 強い台風

935hPa ・・・・ かなり強い台風

915hPa ・・・・ 猛烈過ぎて危険

895hPa ・・・・ 町が飛ぶ(日本で発生したことはない)

※あくまでざっくりとした予測に使うためのものです。気圧だけで風の強さや台風の規模が決まるわけではありません。hPaだけで判断しないように注意!例えば2019年9月に千葉へ直撃した台風は955hPaでしたが最大風速40mを超え、2週間を超える停電を起こし非常に大きな被害が出ました。

2020年9月追記 台風が本州のほうでも猛威を振るうようになってきたため、本州以北のかたの体感に合わせて下記追記します↓

1013hPa・・・・ 通常

960hPa ・・・・ 強い台風で注意が必要

950hPa ・・・・ かなり強い台風で危険

940hPa以下 ・・・・ 猛烈な台風で危険

895hPa ・・・・ 町が飛ぶ(日本で発生したことはない)

※本州地方では台風に対する建物、街の対策が沖縄とはちがいます。また土地も台風に慣れておらず、大雨による氾濫や地滑りが起こることもあります。台風規模以上に甚大な被害の出る可能性もあることを念頭においてください。台風は気圧に反して強い風が吹くこともあります。吹き返しといって風向きが逆方向に変わることによって予想を超える被害が出ることもあります。どのような台風であっても、必ず慎重に行動してください。

死者2300人以上。観測史上最強の台風ハイエンは何故ここまでの被害になったのか – エキサイトニュース
2013年11月4日午前9時頃、トラック諸島近海で発生した平成25年台風第30号(アジア名:ハイエン、フィリピン名:ヨランダ)は、8日早朝にフィリピン中部に上陸した。11月14日までのフィリピン政府の…

895hPaは、2013年にフィリピンで甚大な被害を出した「ハイエン」という台風の中心気圧です。最大風速が100mに達し、強風と高波で、死者が2300人を超えた恐ろしい台風だそうです。日本ではここまで低い気圧は出たことがないようです。

940hPaを下回ったら強め

個人的には、940hPaを、強い台風のひとつの基準にしています。最大風速50mなどのアナウンスが出だすのもこの辺の気圧が多い気がします。

2016年9月追記

台風が本州過ぎて、北海道までいくような状況なので、沖縄住まい以外の人がたくさん記事を見るかと思い、以下、補足追記します。

950hPa以上あっても、風が非常に強くなる場合もありますし、地域が台風慣れしているか否かによっても、被害状況は変わります。(沖縄は地域全体に台風対策が常に施されておりますし、人もものすごく台風慣れしているので、台風の強さへの感覚が本州とまったく違います。)

くれぐれもhPaの数字だけ見て、安易に危険な場所へ外出したり、台風対策を怠ったりしないよう、お気をつけください。

930hPaを下回ったらけっこうやばいな、外出控えよう、と。910hPa台は出会ったことはないですが、もはやガクガクし出すんじゃないかと思います。

もちろん、気圧だけが台風の強さの基準ではないので、台風時はアナウンスはこまめに聞くことをお勧めします。

大まかな参考までにお役立てください。

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