沖縄の食堂とは?沖縄らしさが変わらずに宿る最高のスポット
沖縄の食堂が好きです。
あの、あまりに沖縄の日常にとけこみすぎている存在感。
初めて入った店でも、なぜか「帰ってきたー」と思ってしまうあの感じ。
どの店でも勝手知ったるような気持ちで麩チャンプルー定食を頼める気軽さ。
ひとりOK、ファミリーOK、サクッとOK、ガッツリOK、まったりOK、持ち帰りOK、なんでもOKな万能なお店のつくり。
となりの席のおじーに話しかけられても、親戚みたいに世間話しちゃえるオープンな雰囲気。
でもみんな意外と静かに食べて過ごしている、あのしっとりしたムード。
もう語り出すと泡盛一瓶必要になってきて明日つらくなっちゃうので、これくらいにしておきますが、沖縄の食堂は、世間一般の「食堂」とはちょっと在り方が違います。
ほぼ県民すべての人に愛されている、なんかちょっと特別な存在です。
食堂は良い。食堂には沖縄の愛が充満している
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沖縄の食堂とは?
県民にとってなくてはならない存在
沖縄で食堂といえば、沖縄県民の胃袋と直結した場所です。
日々の食事をそこでまかなっている人もいるくらい。
ちゃんぷるーなど、沖縄の家庭料理が中心で、手軽な値段でたっぷりのボリュームを食べられ、メニュー数も多いです。座敷など小さな子どもでも連れていきやすく、老若男女とわず利用できます。食事が出てくるスピードも早いので、仕事のランチ・帰りがけの夕飯にも多く利用されます。
沖縄の食堂の特徴
- 沖縄家庭料理を中心としたメニュー
ちゃんぷるー・沖縄そば・みそ汁定食・骨汁・Aランチ ..etc 大体の店で数十種類とメニューが多い - 老若男女が来られるお店
座敷も多く子どももOK、カウンターもありひとりもOK、おじーおばーもいっぱいいるお店のつくり - 日常的に非常によく使われる
数もたくさん。住んでいる人も観光の人も気軽に使う。超生活に密着している
本当に県民の生活にしっかりと根ざしていて、なくてはならない存在です
手頃な値段・ボリューム満点・サービス満点
もちろんお店にもよるのですが、沖縄の食堂といったら「気軽にきて、お腹いっぱい食べてってねー」なスタイル。
定食が650円とか750円とか、それくらいの値段で食べられ、しかもだいたいにおいてボリューミー。ごはんおかわり自由もよくあります。
さらにお店によっては小鉢がたくさんついてきたり、デザートがついてきたり、アイスティーとかアイスコーヒー飲み放題だったり、汁ものが沖縄そばだったり、えらいサービス満点っぷり。
お店から出るころには、お腹も心も満たされている
着飾らない雰囲気で、なんだか不思議と落ち着く
沖縄の食堂は、基本的には大衆食堂なので、着飾らないお店がほとんど。
素っ気ないといえば素っ気ない雰囲気ですがなぜか不思議とあたたかい。食堂の席にすわるとなんだか気持ちが落ち着きます。
察するに、みんながみんな、リラックスしているからだと思うんですよね。日常の落ち着くごはんのひとコマを全員が共有しているから、不思議な居心地のよさがあります。
最近は外国人観光客も食堂にいく
ひと昔前までは沖縄に観光にきたひとは、だいたい、THE 沖縄観光な雰囲気のお店に食べにいくことが多かったです(赤屋根・琉装・沖縄民謡・沖縄そば・イラブチャーという青い魚があるようなお店)。
しかし最近は超地元感あふれる、もはや沖縄のすっぴんみたいな食堂に好んで行くひとがとても多いです。外国人観光客のかたがたも、ふつうに食堂へごはんを食べにいきます。
それだけ沖縄の食堂の魅力が、多くの人の心にしみこんできたのかな、と思います。
個人的には地元の素に魅力を感じてくれる人が増えているのは、とても良い傾向だなと思います。
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おすすめの沖縄の食堂
さてさて、沖縄で食堂といったらもう、犬も歩けばなんとやらってくらいありますが、とりあえず私が気に入っている食堂を、おすすめとしていくつかピックアップしてみます。
というか私、基本的に食堂はすべて大好きなのでもう適当にピックアップします。
前田食堂
大宜味の58号線沿いにある食堂。
大盛りが名物で、「牛肉そば」が富士山みたいなカタチをしています。
リーズナブルで超大盛り!定食もおいしいです
ぴゅあ食堂
沖縄市にある食堂。ここ実は一回しか行ったことがないんですけど、「チキンカツ定食・ミニそば付き」の大盛りさと750円というリーズナブルさと、そのボリューム感をとくに売り出すわけでもなくただ普通にやっている意図のなさに、度肝をぬかれたので紹介しておきます。
沖縄食堂の「大盛り」をカフェと同じ感覚で注文してはいけない | 沖縄移住ライフハック
お腹がオップってなるくらい満足した
あやぐ食堂
※なんと残念。2023年に閉店してしまいました……涙
那覇の首里にある食堂。
地元でも観光でも、もはや定番と化した食堂ですね。しっかりボリューミーな定食たちに大満足です。
妻ピノ子の歯医者が首里なので、たまに運転手をやって、その後、あやぐ食堂に寄るのがわたしの小さなたのしみです
たけのこ食堂
与那原町に住んでいた頃、板良敷の海沿いにコンクリート造りの建物がつくられはじめて「絶対、海が見えるオシャレなカフェだ!」と楽しみにしていら完成したのはたけのこ食堂でした。
そんなわけで海が見える食堂です
メニューも価格帯もふつうですが、逆にいえば手軽に通える海が見える食堂。地元の人に食堂はやはり人気で、オープンした頃からお昼どきは混み合います。
食堂箇条書きしておきますね
もう丁寧に一個ずつ紹介するのもあれなんで、箇条書きでリストアップしておきましょうね。
- 花笠食堂
那覇の牧志公設市場らへんにある、超超超代表的な食堂。一度はぜひ - 高良食堂
那覇にある人気ボリューミーで食事が出てくるのが激早な食堂 - ルビー
那覇泊58号線沿いにある軽食喫茶といいつつまったくもってガッツリな食堂 - 三笠食堂
那覇の24時間営業でごはんに迷える子羊たちの胃袋を救っている食堂。那覇松山に移転した模様。 - 最強食堂
男子だったらいってない人はいないであろう名前だけど、実際は老若男女よくいく食堂 - まんぷく食堂
南城市にあるおいしいヤギ汁が食べられるが個人的にはアヒル汁がうまい食堂 - 波止場食堂(閉店)
国頭村にあるいわずとしれたどのメニューもだいたいすごい大盛りな食堂 - 港食堂
国頭村にある魚介系メニューがどれもおいしいたまにアサヒガニの味噌汁がある食堂 - 食堂ゆきの
名護にある正確にいえば居酒屋なんだけど定食があってファミリーで来てる人も多くておいしくて好きな食堂
だいぶ紹介した!
これだけ紹介したからには、ひとつくらい行けるお店があるといいなぁ
とはいえ沖縄の食堂の懐はこんなものじゃないです。
まだまだこれは一部の食堂。
そして有名な食堂でも、無名の食堂でも、同じくらいに満足感を得られます。
これがすごいよ、沖縄の食堂は。
いつまでも残って欲しいし、世界へ広がってほしい
先日、超大盛りな食堂として沖縄で有名だった「波布食堂」が27年間の営業を終え、閉店しました。
人気名物店がまた閉店 そばも気持ちも〝山盛り〟 沖縄・那覇通堂「波布食堂」歴史に幕 – 琉球新報デジタル
閉店の理由はお店のかたの年齢による引退。
港湾仕事のかたがたを中心に沖縄県民と観光客の胃袋を満たしてきた、とても愛される食堂だっただけに寂しい。
27年ですって。長い。
本当におつかれさまでしたと、心から労いの気持ちがでてきますね。
でも、いつまでも残ってほしかったなぁ・・・とも思わずにはいられません
Twitter企画の「#残したい沖縄」でも、やっぱり「食堂文化を残したい」とツイートする方を多く見かけました。
それくらい食堂は沖縄で愛されている存在です。
たぶんこの記事を読んでいるかたは食堂にいったことがある人ばかりだと思います。
もしこの記事で、初めて食堂の存在を知ったかたは、ぜひ沖縄の食堂へ足を運んでみてください。
食堂は本当に素晴らしい。行けば行くほど、なんだか好きになりますよ。